「おお、アイリーン君。君が以前に描いた絵が大好評でね。こんど個展を開いてみないか?」
アイリーン「個展ですか?」
フィルキンス「そうだ。君は絵画的才能がある。本格的に画家としてデビューしてはどうかね」
アイリーン「フィルキンスさん、私やってみます!前から絵のお仕事に憧れていたんです!」
フィルキンス「うむ、優れた絵画は作家が死んでも後世に残る。真にやりがいがある仕事さ」
こうしてアイリーンダイナーは画家としてデビューを飾ることになった |
Good |
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新進画家であるアイリーンの作風は、その豊かな感受性にふさわしく情感たっぷり。その絵を見る者は一様に感動を覚え、中には涙するものもいた。 アイリーンの並々ならぬ力量に感心したフィルキンスは、アイリーンを王宮絵師に推した後、自らは身を引いて野に下った。 アイリーンはフィルキンスの恩に報いるように次々と新作を発表。アイリーンの絵は王宮だけでなく、教会、市場、託児所にまでに飾られ、都は一躍芸術の街として有名になった。 アイリーンは王国の芸術史において、王侯貴族から庶民に至るまで、最も幅広く愛された画家として有名になった・・・ 「私はただ絵を描くのが好きなだけ。それがみんなに喜ばれるなんて夢みたいです」 |
Normal |
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新進画家であるアイリーンの作風は、的確な表現力と堅実な筆致で、地味ながら玄人好み。アイリーンは風景画を好んだが、お金になったのは貴族や富豪を対象にした肖像画だった。 アイリーンは生涯に200枚以上の肖像画を描くかたわら、好きな風景画も描きためた。晩年には地道な努力が実って、むしろ風景画作家としての評価が高まった・・・ 「好きな絵を描いて生活できるなんて最高だわ」 |
Bad |
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画家には高い感受性が要求されることは言うまでもない。新進画家であるアイリーンの作風は技術は確かでも、面白味に欠けるところがあったようだ。 それでも貴族や富豪の肖像画は良い収入になった。アイリーンは生涯に400枚以上の肖像画を描いたが、本当に描きたい絵が描けたかは疑問であった・・・ 「私は本当は風景画を描きたかったんだけど・・・食べるためにはしょうがないわよね」 |