「心配だなあ・・・お嬢様のお仕事がなかなか決まらないよ・・・最近は何やら悪そうな連中とつきあってるみたいだし・・・」
アイリーン「私って普通の仕事じゃ満足できないの。何か熱くなれる仕事ないかしら・・・」
旅の占い師「ふぉっふぉっふぉ・・・そなたの心には邪悪なものが芽生えておるな・・・危ない危ない・・・」
アイリーン「邪悪とは御挨拶ね・・・占い師なら私にぴったりの仕事占ってよ」
旅の占い師「そなたにはまっとうな仕事は勤まりそうにないのお・・・・・・因業が強すぎるの・・・」
アイリーン「・・・・・・・・・因業・・・」
旅の占い師「裏通りに行ってみよ。そなたと同じ目をした女たちが、身体を売って暮らしておる・・・」
アイリーン「あら私、そんなふしだらなことをするような女じゃないわ」
旅の占い師「うむ、地道に働くのが一番じゃ・・・だが悲しいかな、何人たりとも運命には逆らえぬ・・・惜しいことじゃ」
アイリーン「・・・・・・・・・裏通りか・・・ちょっと行ってみようかナ・・・」
キューブ「お嬢様、ダメですったら・・・あーあ・・・・・・行っちゃった」
「ここが裏通りね・・・・・・たしかに怪しげだわ」
若い男「やあ、そこの彼女!君かわいいねえ」
アイリーン「え、私のこと?やだなあ・・・照れちゃうじゃない」
若い男「君みたいな美人にぴったりの仕事があるんだ。楽で儲かって衛生的な職場!どう?」
アイリーン「う〜ん、どうしようかナ・・・」
若い男「迷うことないって、ね、とにかく話しだけでも聞いてよ、本当に儲かるんだから」
アイリーン「そうね、じゃあ・・・・・・」
若い男「えっへっへ・・・ちょろいもんだ」
好奇心にかられて裏通りの怪しげな一画に足を踏みいれたアイリーン・ダイナー・・・それがまさしくアイリーンの運命の転機となった・・・・・・・・・ |
Good |
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裏通りは都の暗黒街。そこに巣くうハイエナのような男たちが、若いアイリーンを放っておくはずがない。 言葉巧みに誘われて、店の奥に入って初めて、そこが如何わしい宿だとわかった。 ここで強く拒否すれば良かったのだろうが、店主等の執拗な説得にとうとうその日から働くことになった。 夜の女たちの中で、アイリーンの美しさはひときわ目を引いた。「裏通りに凄い美人がいる」客同士の口コミでアイリーンは人気者となった。 その娘の素性が露見するのに、さして時間はかからなかった。 『あの勇者の娘が!』都はスキャンダラスな話題で持ち切りになり、アイリーンはたちまち注目の的になる。 こうなっては商売にならない。アイリーンは一時、休業せざるを得なかった・・・ 「人の噂も七十五日。他人の目なんか、あまり気にしないことにしているわ」 |
Normal |
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裏通りは都の暗黒街。そこに巣くうハイエナのような男たちが、若いアイリーンを放っておくはずがない。 言葉巧みに誘われて、店の奥に入って初めて、そこが如何わしい宿だとわかった。 ここで強く拒否すれば良かったのだろうが、店主等の執拗な説得にとうとうその日から働くことになった。 初仕事では泣いてしまったアイリーンだが、翌日にはすっかり立ち直った。アイリーンの商売は、若さとほどほどの色気で順調だった。 問題はこの仕事をいつまで続けるかだ。街に立つ女の得られる金はさほど高くはない。病気も心配だし、年を取ると出来なくなる商売だ。 アイリーンは不安をかき消すように、ひたすら客を取り続けた・・・ 「今の内に少しでも貯えを作らなきゃね。将来?忙しくて考えてられないわ」 |
Bad |
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裏通りは都の暗黒街。そこに巣くうハイエナのような男たちが、若いアイリーンを放っておくはずがない。 言葉巧みに誘われて、店の奥に入って初めて、そこが如何わしい宿だとわかった。 ここで強く拒否すれば良かったのだろうが、店主等の執拗な説得にとうとうその日から働くことになった。 初仕事では泣いてしまったアイリーン。その後ショックで三日ほど休んだが、やがて街に立つようになった。 アイリーンは見た目は可愛いが、あまり色気のない方だったので、仕事はあまりうまくいかなかった。 客にすれば、何のサービスもしてくれない、ただ可愛いだけのアイリーンは、面白くなかっただろう。 アイリーンはずっと転職を考えているが、一度この職業になったら、再就職は難しい。今日もいやいや街角に立つアイリーンだった・・・ 「他に出来る仕事もなさそうだし、食べていくためには仕方ないけど・・・ああ、何か取柄を作っておけばよかったわ」 |