■劇場版の主役は誠

そう、劇場版の主役は。・・・は?元々アギトは主役が3人で?誠もその一人?
はっはっは。
これだから物を知らぬ連中は・・・。
よいですか?
本放送の主役はたった一人、そう!その名も(以下先が読めるネタにて削除)

・・・。ちっ。
ともかく、映画観ててもあらすじ書いてても、どーしても誠以外はゲストレベルにしか見えなかったよー。真の主役なんてそぉーりゃもーぉヒドイ扱いでさー(長いので中略)
ふー・・・。
でも、良かったなー。元々真っ直ぐな男ではあったけど、劇場版では誠の感情がダイレクトに伝わってくる感じで、凄く入り込めちゃったなぁ。翔一と涼もそれなりに「らしい」シーンがあったけど、誠ほどズーンとくるシーンがないんだよね。っつーかアギトとギルスの方がインパクト大。それはそれでいいんだろうけどね。

誠っつーたら誰もが最後の絶叫を思い出すでしょうね。あの台詞がアドリブで入れられたものだとは・・・じゃあ、あのシーンはどうやって締めくくるつもりだったんでしょうかね?そう聞いた今は、むしろそっちの方が気になります。
ともかく。
誠は深い深〜い思想の元に戦っているってわけじゃない。全体的に「それが当然じゃないですか」と割り切っている部分が強い。だからこそ、色んな人の考えを受けて共感しやすいんですよね。でも、それって言いくるめられてるようなもんなんだよね。
そんな誠が、真魚にまで死を背負わせようとする水城に「間違っている!」と叫ぶシーンは、確固たる思想を確立はしていないものの、誠らしい「正義感」が、揺れやすい自分を超えたって感じで観ていてこっちも昂ぶりました。
この劇場版の誠の熱さって、心地いいんだよね。純粋で。だから余計に深海汚らしいものに見える。いやぁプロってのは凄いなぁホント。

G3-Xの活躍も今回は最初から最後までビシッとしてましたし。特に最後のG4との戦いは、ハデに決めたアギトやギルスよりもカッコ良かったなぁ。特に「氷川誠」として戦った時なんかは、メットが着脱式のG3-Xならではのシーンですね。

はふー、それにしても、これだけ引き込むだけの力が誠にあるとは正直思わなかったなぁ。TV本編ではなんかイマイチな感じがなくもなかっただけに(笑)。
これは今後の誠も期待大ってことですか?

■警視総監

期待していたといえば、もう一人劇場版には主役がいました。
それがこのお方、警視総監です。
・・・たった数分ですけどね(笑)。
でもそのたった数分で、のあの絶叫に次ぐ、魂を震わせる台詞をみんなに刻み込んだ人を、主役といわずに何と呼べば良いのでしょうか。

なんでここまで言うかって、今のガキは知らぬかも知れんが(結構みんな知ってます←笑)、その手で歴史を刻んだ男・仮面ライダー1号こと本郷猛を演じたのは他ならぬこの藤岡弘だ!
一堂のもの、頭が高い!控えおろう!
(ははーっ←集団ひれ伏し)

与太はともかくとして(与太かコラ)
確かに私もリアルタイムで本郷猛と接していたわけじゃないし、思い入れが人ほど深いわけでもない。そんな私の魂に刻み込まれたのがこの台詞。
今の私には出来なくなったことを、君達がやるんだ!
誰もがそうです!
これが魂に刻まれないライダーファンがいるだろうか!おるかいボゲー!(ガラの悪い反語)
そして、そう言って翔一の肩をポンと叩いて立ち去るその背中の大きさと言ったら・・・。
カッコよさっていうのは覚えようとするものじゃないね。
カッコいいっていうのはその人そのものがカッコよくなけりゃ全然ダメなんだね。
勉強になりました、総監(敬礼)
・・・今度は七曲署のボスとして、この面々を指揮して欲しいところです(ムチャ言うな)

・・・ま、クウガアギトからのライダーファン、っていう人の中には、藤岡弘を見るイメージというのが私とは違っているかも知れませんがね。そう、特に雄介一条翔一って見てきてる人達にはね。
別に私はこやつらがキライとか言ってるわけじゃないですよ?ただ、戦いの年季人の深みっていうのをあのたった一言で思い知らせるこの藤岡弘を単に「最初の仮面ライダーだから特別出演してるんだ〜」としか感じられないのなら、所詮そこまでってことで。いやそれも悪いわけじゃないし私がどうこう言う問題じゃないけど・・・。
言わずにおれないんですよ。
察して下さいスンマセン。

上記、敬称略

■水城史郎は不死身の男

それは風見だけだ馬鹿者。

まったく・・・よくも「しろう」なんて名前をつけやがったな。貴様なんざ九郎兵衛で十分だボケ。
おまけに「みずき」だと?いい度胸だテメー。俺にケンカ売るってぇのか!河口湖ステラシアターまできやがれ!
暴徒化。半径200m以内への侵入は生命の保証をしないものとする

というわけで、名前だけで私のブラックリストに名を連ねた不幸な男ですが、結局救われないままでした。ざまをおみ。素人が「しろう」なんて名前をつけたら身を滅ぼすといういい教訓になったろう。世のおとーさんおかーさん候補、気をつけるんだな。
同様の理由で「けん」「そうきち」とか(もーえー)

っつーか全部宮内さんじゃん。

与太ばっかりで行数食ってるな(ならすんな)
水城は誠と対照的に自分の感情を表に出さないタイプの戦士ですね。言葉のひとつひとつがワンクッション置かれて発している、でも、確固たる信念を感じさせる、そんな「静かな闘志を燃やす」タイプの。

死を背負った時、人は信じられない力を発揮する。
そうして、死を招くG4システムを受け入れた水城ですが、実は誠も「あかつき号」という先例があるからこの考え方に共感を抱いたんじゃないかと思うんです。でも、仲間の死を淡々と受け入れる水城に、どこか受け入れ難いもの、自分には理解し難い部分を感じたんじゃないかと。誠って実感したことについては素直に受け入れますが、理解し難いものについてはどこか意固地に否定しようとする部分があるような気がします。

そんな水城が、真魚ちゃんを巻き込んでまで「」を求めるんですが、その姿勢は、やっぱりどうかな?って。誠もそれで激昂しますけど、それを水城に「甘いな」と言われちゃう。水城のキャラクターっていうのが出てますよねぇ。なんか、片岡鶴太郎さんを思わせる演技に見えたのは気のせいですかね?

そんでそのシーンでG4出撃指令を受けて部屋を後にするんですが、帽子を手にする時、動きが止まりましたよね?あれがねぇ、なんか「甘い」と言った誠の考え方に揺れたって感じがしたんですよ。
それがラストのG4対G3-Xに繋がった感じ。G4システムの負荷を感じた水城が、どっちが正しいか白黒つけようと戦いを挑みますが、誠の考え方に信念が揺らいだということが言えないかと。
ただ、あのイメージでは、どこかで誠に倒されることを期待していたような、そんな印象も受けたんです。なんてんですか?
「俺もお前の様に考えていた時があった。お前は、俺のようにはなるなよ。
ってタイプの王道?
力に魅了されてしまったライダー、とでも言うんでしょうか。それが水城の印象です。

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あらすじと総評
【誠/警視総監/水城】
翔一/涼/北條
真魚/レイ・紗綾香/理沙


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