4マス黒点法については、「
パンヤのパットのコツは4マス黒点法かも?」を見てください。
カップの位置がちょうど4の倍数マス目の奥の場合は、「左右の傾斜(黒点の位置)の平均(傾斜の合計をマスの数で割る)」に「カップまでの全マスの4分の1」をかけた場所に仮想の黒点を置き、それとカップが重なる方向を目安に高低差を考えてボールを打てば良いです。
カップの位置が上記と異なる場合は、カップまでの全マスを3つに分けます。
- カップのあるマス
- 残りのマスで、4の倍数個の任意のマス
- 残りのマス
以上を計算しやすいように、「カップまでの全マス」をA、「カップのあるマス」をB、「残りのマスで、4の倍数個の任意のマス」をC、「残りのマス」をDとします。
また、Bの手前からカップの中心までの距離を1マスの奥行きで割った値をEとします。
高低差を0として仮想黒点の位置を求めるには、次のように計算します。
((E×Bの傾斜)÷4)+(Cの傾斜の平均×(Cのマスの数÷4))+(Dの傾斜の合計÷4)
※後でB〜Eに数字を当てはめたときに見やすいように、()を余計につけています。
1マスの奥行きが2ヤード、カップの中心までの距離が21.6ヤードで、カップの位置が11マス目にあるとした場合、A〜Eは次のようになります。
- A=11マス
- B=1マス
Bは常に1マス
- C=8マス
A−B以下で最大の4の倍数
- D=2マス
D=A−B−C
- E=0.8
上の条件で、ボールからカップまで直線を引き、各マスの黒点の位置を、右側なら+、左側なら−として考えたとします。
次に、ボールから1マス目の黒点の位置を基準に各黒点の位置が次のようになっていたと仮定します。
ボールの位置 → カップの位置
[1][1][1.5][2][1][0][-1][-0.2][0][-0.5][-1]
この場合の仮想黒点の位置を求めてみます。
まず、Bはカップの位置なので、一番右のマスになります。
[1][1][1.5][2][1][0][-1][-0.2][0][-0.5]【-1】
Bの傾斜は、「-1」です。
Cとして任意の8マス取れますが、今回はボールの位置から連続した8マスを取ります。
【1】【1】【1.5】【2】【1】【0】【-1】【-0.2】[0][-0.5][-1]
Cの傾斜の合計は、「5.3」です。
平均は、5.3÷8で「0.6625」です。
Dは残りの2マスです。
[1][1][1.5][2][1][0][-1][-0.2]【0】【-0.5】[-1]
Dの傾斜の合計は、「-0.5」です。
先の計算式に当てはめると次のようになります。
((0.8×-1)÷4)+(0.6625×(8÷4))+(-0.5÷4)
個の式を求めると…
(0.8÷4)+(0.6625×2)+(-0.5÷4)
=0.2+1.325−0.125
=1.4
ボールから1マス目の黒点の位置を基準にしているので、カップ中心から右側に、基準の1.4倍の距離で仮想の黒点を置けば良いことになります。
あとはそれを目安に打つ方向を決めればよいでしょう。
次回、別の距離で、図で説明します。
P.S.
ここではB〜Eを分けて考えましたが、CとDをまとめて、「(E×Bの傾斜+CとDの傾斜の合計)÷4」で計算しても同じ結果になります。
式で書く分には、こちらの方がわかりやすいかも?
記事最終更新日:Wed 8/12 2009