カメラ雑感

○カメラ雑感
 私のカメラ遍歴は,以上のようです。平成11年・12年に、カメラ・レンズ共に
集中して買い集めました。カメラウィルスの活動期だったのでしょう。治療費と
して、平成11年は70万円余り、平成12年は65万円ほどかかりました。
これを高いか安いかは考えないこととします。それを考えてしまうと、楽しみが
楽しみでなくなってしまいます。
平成13年は、3月末現在ロシアンのM42ジュピター9 85mm f2.0を一本買っ
ただけです。もうカメラ屋へ行っても(中古屋が多いですが)、食指が動かなく
なってきました。買い揃えた、ということもあると思いますが、魅力のあるカメラ
が発売されないことが大きな原因だと思います。右を向いても左を向いてもA
F機ばかり。全自動式カメラの(言い過ぎかな)オンパレード。あまりにも簡単
に写真が失敗なく撮れてしまうので、気が抜けてしまうのです。
 現在の私の使い方は、動きの速いスポーツ写真のときは、AF機に頑張って
もらいますが、休日に出かけるとき、あるいは散歩のついでにもって行くのは
、「アサヒペンタックスSP」などのMF機を順番に使っています。ピントを合わせ
、絞りを決め露出を合わせる、息を殺してシャッターを静かに切る。そして右の
親指で巻き上げる。このリズムが身体に染み付いているのです。そして、その
後に感じる達成感・満足感は、どんな最新式AF機でもかなわないものがあり
ます。
 先日、2001年「日本カメラショー」へ行きました。ニコンのブースへ直行し「F
M3A」を手に取り、触りましたが、昔ながらの操作系で安心したことでした。そ
して、4月発売予定が生産が需要に追いつかないため、7月まで発売延期と
のこと。私は嬉しかった。AF機全盛の今、20年も前のスタイルのカメラが、生
産が追いつかないほどの需要がある。それだけ、MF機で写真を撮ろうという
人がいるのだ。ニコンばんざい、MF機ばんざい。自分と同じ考えの方がたくさ
んいらっしゃる。それがわかって本当にこの日は嬉しかった。カメラが変わって
も、撮れる写真は変わらない、というが本当だと思います。最新式のAF機のみ
がカメラではないのです。
 私は、これからも今の撮影スタイルを変えないであろうし、これ以上の楽しみ
方もないと思う。是非いつまでもMF機の良さを分かってくれる人がい続けて欲
しいし、FM4A、FM5Aもずっと出し続けて欲しいと思っています。
○デジタル化
 先程の「日本カメラショー」でもそうでしたが、写真のデジタル化が
急速に進行しそうな気配が濃厚です。今のところ、デジカメで写真
を撮り、見るためには、デジカメ本体とパソコン、それに写真画質
が出せるプリンター、これくらいが必要なのでしょうか。私は、既に
平成8年にデジカメを買いました。当時最高の40万画素で、A4サ
イズにプリントするとまったく絵になっていませんでした。旅行へ持
っていって、テレビに映して、皆でわいわいやるのがせいぜいだな
、と思いました。まだまだ実用になっておらず、そのうちに使わなく
なってしまいました。
 あれから数年で今は、35ミリ一眼レフのフルサイズデジカメが出
るまでに発展しました。画像も銀塩に近づいてきています。今のと
ころのネックは、パソコンを介しないと実用にならないこと、電池を
大量に消費すること、くらいでしょう。でも、これもやがて解決され
るでしょう。しかし、電子(デジタル)の世界というのは日進月歩。今
日買ったデジカメが明日には旧式になっていた、何てことも珍しくあ
りません。デジタルの代表たるパソコンにおいても、同じです。銀塩
カメラと違って、歴史に残る名機、なぞというのも出てこないでしょう
。消耗品扱いですから。私も、デジカメには無関心ではありません
が、まだもう少しデジカメの世界が安定するのを待っても、損はな
いように思います。今は、世代交代が速すぎます。35ミリ一眼レフ
のフルサイズが、一般消費者の手の届くところにまで下がって来る
まで待とうと思っています。
○メーカー各社に思う
1.キャノン
 レンズは良いが、ボディがニコンに負けているとの、もっぱらの評
判でしたが、「1V」が出て、ニコンに追いつき追い越したと見ても良
いと思います。カメラ雑誌のメーカーの序列も、昔は「ニコン」「キャ
ノン」・・・であったものが、最近は「キャノン」「ニコン」であることが
多い。
レンズの開発力は右に出る者はいないでしょう。シドニーオリンピッ