● アルゼンチンの場所
日本からの直行便はなく、今回は成田→ダラス→マイアミ→ブエノスアイレス。
(帰りはブエノスアイレス→ダラス)
出国:06.02.09
帰国:06.02.19
● 行った所
イグアスの滝
コモドーロリバダビア
サルミエント
化石の森
ロスグラシアレス国立公園
エル・カラファテ
● 航空会社
アメリカン航空
アルゼンチン航空
オーストラル航空
LANアルゼンチン航空
● 目的
俺が毎回必ず観ている「世界の絶景100選」というテレビ番組でペリト・モレノ氷河を
取り上げていた。その時は、素晴らしいがこんな遠いとこ行けねー。と思ってた。
今回旅に出るのに、行先に迷って再度この番組を観た。
やっぱり素晴らしい。試しに行くのにどれ位かかるか計算してみたところ、ちょっと無謀な
休暇申請をすれば行ける事がわかった。
そして申請出してみた。通った。んなら行くさー。
アルゼンチンの事を色々と調べているうちに、無理矢理詰め込めばイグアスと、
計画中にテレビで取り上げられていた「化石の森」という場所にも行ける事がわかった。
今回の旅先は、凍っている水と流れる水、そして水のない荒野。
1日目
と言ってもどこまでが1日目かもわからん位飛行機に乗っていた。
ので、イグアスに到着する迄を1日目とする。
成田−ダラス−マイアミ−ブエノスアイレス−イグアス
今回は朝とんでも早い飛行機ではないので、家から出発した。
ところが成田に向かう途中で旅行会社から連絡が入った。
何かが失敗だったか?とあせったが、氷河国立公園で参加する予定だった現地ツアー、
2日間の日程が入れ替わったらしい。
これがどう影響したのか。
ひょっとしたら変更がない方がよかったのかもしれない。
もう1つ大きな変更があった。
日程の途中、コモドーロリバダビアという町から氷河近くの町エル・カラファテと
いう町にはダイレクトに飛行機で行く事になっていたのだが。
コモドーロリバダビアからリオ・ガジェゴスという町に飛行機で向かい、
そこからバスで行かなければならなくなった。バスのチケットも現地でもらえと言う。
いいけどさー、飛行機だと2時間程らしいのに、飛行機とバスでは7時間程かかる
らしい。待ち時間も含めて。午後早い時間に着くはずだったが、到着は深夜・・・。
あーあ。
日本からブエノスアイレス迄の長い長い怒りの旅路については<旅の出来事>に記した。
ので、それは書かない。日本からアメリカへの飛行機の中でモニターに映し出される
カーナビのような地図をすっと見ていた。それを見ると今窓の外に見えているのが
何という町かとかがわかって楽しい。
ふとある山の名前に目が行った。「マウントレーニエ」。・・・どっかで聞いた事
あるような気がするね。何だっけ?有名な山だったっけ?
マウントレーニエ、マウントレーニエ、マウン・・・あ、マウントレーニエは
マウントレーニエカフェラテだ。誰だったか、ハリウッドスターがCMで言ってた。
お、そっか。そのレーニエかー。結構でかい山だった。以上。
ブエノスアイレスの空港に到着したが、イグアス行きに乗り継ぐにはこの国際線空港
から国内線空港に移動しなければならない。
空港でバス会社のカウンターに行くと、バスは今日はないからタクシーで行けと言う。
一瞬親切心からのセリフと思ったがそれは大間違いで、この会社はタクシーも持っていた。
明らかにぼっている。
何故なら仕方なくタクシーのチケットを買って空港の外に出たら、
この会社の国内線空港行きのバスが止まっていた。
長旅で精神状態が穏やかでなかった俺は、この1件でアルゼンチンも嫌いに
なっていた。帰って来た今でもアルゼンチン人が好きとは言えない。
とりあえず走るタクシーの窓からブエノスアイレスの町を眺めて熱を冷ましながら、
国内線の空港に到着した。
早々にチェックインを済ませた俺は、目当ての窓側の席は取れなかったものの、とりあえず
大方目的地にたどり着いた安心感で落ち着いていた。
飛行機乗る前に食事しよ。そうだ空腹でイラついてたんだ、きっと。
とりあえず軽くサンドイッチでも・・・。
でかっ。
俺が頼んだのはカツサンドだった。カツがはみ出ているというレベルではない。
これは決して俺が頼んだカツに無理矢理パンをのせたものではない。そしてカツ自体も
決してペラペラではない。恐るべし牛肉大国。
味は自分で付けられるように、ケチャップ・マスタード・マヨネーズをくれる。
カツサンドにマヨネーズ?マヨネーズは使わなかったが美味かったよ。
パン自体はイマイチだった。そして当然ポテトは残った。
そしてやっと最初の目的地イグアス行きの飛行機に乗り込む。
一大観光地へ行く便だけあって、飛行機はほぼ満員だった。
飛び立ってすぐに
乗務員のお姉さんが乗客全員に何かチケットのようなものを配っている。
それは何ですか?
説明がスペイン語で全くわからんが、俺の手元にも来た紙片にはどこぞの
カジノ&ホテルのカラー写真、そして何故か番号が振られている。
・・・?
つつがなく全員にチケット配り終わった乗務員が、今度は何か袋を持って来て、
先頭の席に座っている客に手を入れさせている。
ひょっとして「箱の中身は何だろな?」ゲームか?
んな訳ないか。先頭の客が袋の中からつまみ上げたのは1枚の折り畳まれた紙片。
乗務員がそれを開いて何か読み上げる。
なるほど。どうやらこれは抽選会だったようだ。そしてその賞品がきっとこの
カジノ&ホテルの無料招待券なのだろう。
いらん。
そしてやっと、やっと目的地イグアスの空港に到着した。
飛行機を降りて、空港の建物の中に入ると2、3軒のツアー会社のカウンターが
あった。荷物が出てくるのを待つ間、そのカウンターの壁に貼ってある写真等
を眺めていた。その中で俺の目を惹いたのは、満月と滝の写真だった。
そこには「フルムーンツアー」と書いてあった。ひょっとして夜のイグアスを
見る事ができるのだろうか?荷物を取った後、そのカウンターのお兄ちゃんに
聞いてみると、満月の時だけナイトツアーがあり、俺が到着した日とその翌日は
ツアーが催されると言う。
それはいい。早速その日のツアーを申し込んだ。そしてタクシーに乗って、
最初の宿泊先、「シェラトンリゾート」に向かう。
何故シェラトンなんつーバカ高いホテルにしたか、それはアルゼンチン側
(イグアスの滝はアルゼンチンとブラジルに跨っている。)のホテルで
ここだけが唯一イグアスの国立公園内にあるから。
しかも空港から最寄の町へ行くより近いから。怠惰。
そしてあっという間にホテルに到着。世界に名だたるシェラトンなのだが、
従業員がみんなえらい若い。フロントデスクの向こう側には男女5人の従業員が
いたが、鉄板で平均年齢は24歳。確かめてはいない。
さすがに滝が見える側の部屋は法外な値段なので反対側の部屋にした。
部屋に入ってすぐにベッドに寝転ぶ。・・・やっと横になれた。家を出てから
40時間近く経過していた。
今が昼だか夜だかさっぱり混乱していたので、時差ボケはなかった。
それ以前の状態だった。
しばし休憩した後、まだ滝を見学できる時間だったので、少しだけ滝を
見に行ってみた。ホテルを出た瞬間、もう水音が聞こえている。
わー、来たなー。ほんまに来たんやなー。
森の中に張り巡らされている遊歩道を歩いて水音の方へ歩いていく。
と、唐突に滝の横に出た。
すげー。もうそれしかない。あちこちから滝がじゃーじゃー
流れていて、壮観だった。本当にすげかった。翌日にゆっくりと滝を見て回るのが
楽しみになった。
しかも夕方だったせいか、ハナグマ?アナグマ?どっちかわからんが鼻長いが
かわいらしい動物にも会えた。動くので写真はない。
そして今宵の満月ツアーに期待を寄せながらホテルに戻った俺にメッセージが
残されていた。
・・・今回はこればっかしか?
「満月ツアーは明日に延期になりました。」
仕方ない。外に出る気力がなくなったので、食事はルームサービスで済ませる
事にする。せっかく牛肉王国に来たので、当然ハンバーガーにする。
そしていつの間にか寝てた。