いちゃついてんじゃねー 3日目
バルバドス島内観光
起きたら、今から日が上るぞというジャストな時間。
ベランダに出て、ipodで音楽を聞きながらぼーっと日が上るのを眺める。 ホテルは東向きオーシャンビュー。

余談だが、ipodはフル充電でも再生時間が短いので旅には不向きだと思ってたが、この 国は、日本とコンセントの形が同じなので、日本で充電するように普通に充電できた。 充電用アダプター自体に変圧機能付らしい。 さすがワールドワイドなアップル。

10時過ぎまでぼーっとして、出発。

今日の目的はリゾートマンになる為に、装備を調達する事。 目標は半パン・水着・サンダルの3点。
こんなところに来るのに何故持って来ないと いう話だが、元々持ってない又は実家にある。

とりあえずホテルを出て、近くのバス停に歩き 出したら、明らかにバルバドス政府非公認の 民営バス(バン)が俺の横を通り、車掌君が 「ブリッジタウン?」と聞く。
「YES」と言うと拉致されるようにバンに 乗せられた。 車内は現地ピープルでぎっしぎし。車掌は車の外に 2/3はみ出ていた。
無理矢理に学校に向っていると思われる制服 姿のお嬢さんの隣りに座らされる。 席はぎゅうぎゅう詰め、車内は最大ボリュームの カリビアンな音楽、これで料金は政府公認の 大型バスと同じ。
もう乗るまい、と思った。
ただ、前の席にドレッドヘアーの若者がいて ドレッドヘアーの仕組みは短時間で完璧に理解した。

合成ではなく そして首都というほどでもない首都到着。
暑い。暑いじゃーん。
温度はそんなには高くないと思うのだが、 こんな陽射しがきついのは今までの旅行で 初めてかもしれない。 肌が出てる部分が焼けているのを感じる。
ま、多少焼けた方が健康的、など悠長な事を 考えながらまずは街を散策。そして しばらくぷらぷらと歩いた後、朝食を摂る。
街を流れる運河?沿いのレストランで、普段 絶対とらない、イングリッシュ朝食セットを 注文、朝からパンケーキである。 (朝パンケーキは英国式か?)
付け合せの現地風ソーセージがうまかった。 そして英国式なので(こだわる)食後はティー とする。

ちょっと落ち着いたので、買い物を開始。
最初に入った店はDFS。
ここで早々と短パンを買えたのだが、1つの 事に気付いた。 ひょっとしてこの国は物価が高いのか?
デューティーがフリーだったので日本で買う よりは安かったが、食事にしても置いてるもの の平均単価を見ても日本とさほど変わらない ような。それはここがリゾートだからか。

高級リゾートだからか。

でもここでひるんだら負けなのだ。
あきらかに負けではないが、ジャパンマネー神話、引いては 日本国家が試されている。よってばっこし買い物。
水着はなかなかサイズが合うのがなく、何軒 かの店を回り、少し小さいがま、いっかって 位のものを購入。

この間、ずーっと街中の現地人からの視線が 突き刺さっていた。 話した店員全てに中国人か?と聞かれた。
確かにここまで黄色い人達を全く見ていない。
また俺は黄色人種未開発地帯に来たのか。
そして、周りの人達の視線は明らかに差別視線 やねんなー。 ただ知らないだけの人種を見るなら、もう少し違う感じの 視線よな。
「対黄色人種視線評論家」の俺としては、 ある結論に達しようとしていた。

バルバドスといえばこれ。 写真の建物は、バルバドスのランドマークと してあちこちの写真や絵で登場していたが、 何の建物かは不明。ガイドを見れば絶対載ってると 思うが不明。
街の様子と視線の痛さから、全力で走らんと いけないシチュエーションがありそうな気がして、 サンダルは結局買わなかった。

ここで最初に両替したバルバドスドルがなくなった ので、銀行へ。
一番涼しそうな銀行に入り、一般現地客と共に 列に並ぶ。 列に並ぶという事は、すたすた歩かずにほぼ じっとしているという事。 すなわち列の客達にすっかりじろじろばっちし見られる という事。
こんな無遠慮な好奇的かつ差別的視線を浴びる事に慣れていない日本人だったら、 かなり精神的ダメージはでかいんじゃないかと思う。
無神経と呼ばれる人でも気付くだろう、ここまで露骨なら。
でも俺慣れてるもーん(自慢)。それに差別されるいわれもない。

嫌な思いは今迄もたくさんとしてきたし、今でも嫌ではあるが、慣れている事が役に立つ時も あるのだなと感心した。
そして俺も彼らをじっくり見返してやる事にした。 預金に訪れている客がほとんどだったが、何故か 硬貨を大量に預けに来ていた人が多かった。
という事は必然的に数えるのに時間がかかる。 通帳への書き込みも手書きなので必然的に 金額の確認もしっかりやる。
両替するだけで1時間以上もかかった。

その後、いくつか訪れたショッピングセンター で、1つだけフードコートの中に中華料理店 が入っているのを発見。
そこで遅い昼食とする。
お!第一黄色人種発見、彼らは明らかに 中国系。でも俺とは視線を合わせません。 英語のメニューの中から、それを直訳すると 甘酸っぱい豚肉と鶏焼飯を買って食う。
ちゃんと酢豚だ。よかった。 パイナップルが入っていた。これが嫌いな人は結構 多いが、俺はパイナップルピザもパイナップル酢豚も 好きなので問題無し。
でも、量は多すぎた。こんなに食ったらデブになる。 デブになるのはいいが、物理的に体内に入らない。残した。

日が沈み始めたので、ホテルに戻る事にした。
今回はのんびりする旅のつもりで、ホテルも1ヶ所滞在にしていた。 だからという訳ではないが、今日はここまで。

帰り道にスーパーマーケットを発見したので、 飲み物を購入しようと店内へ。
市販もされてるのか・・・。 昨日のコーラ・シャンパーニュ発見。
でもコーラって名前の割には、コカ社でもなく ペプシ社でもないメーカーから販売されていた。
バルバドスの飲料のメインは炭酸飲料。
あーかあーおきいろーのー、とチェリッシュの 歌に出てきそうな位、色とりどりの炭酸飲料が棚 の端から端まで並べられている。
ほとんどに果実の名前が付いてるが、鉄板で雰囲気 だけだろ?全員無果汁な事間違いなし。 昨日の失敗があるので、赤と青は除いて他の 色の製品の果実名を見ながら、いくつか選択。

銀行たちという名のビール? それとビール。
暮れゆく夕日の海を見ながらビール、最高の休日。
クラブメッド的なところを目指してビールの棚 を見るのだが、ビン製品ばっかりでしかもほぼ 全種6本セット。
試しに持ち上げてみたが、無理。俺は非力男。
方々を探してやっと見つけたバラ売りのビン ビールを1本と、何ヶ月売れてないかわからん が、1種類しかなかった缶ビールを1本購入。

そして政府公認の公営バスのターミナルへ。
1時間近く待ってバスに乗り込んだ時にふと 気付いた。
俺は小銭を持っていたのでよかったが、持って なかった白人旅行者が断られてる。
朝の非公認バスは紙幣で払っても釣りをくれたな。 そこか、奴らのウリは。 でも乗らない。これからはバスに乗る為の小銭 を常に確保しておこうと心に決めた。

ホテルに帰って夕焼けに染まる海を見つつ、 日本から持って来た本を読む。
そしてipodから流れてくる音楽(BEGIN)を聞き、 それを若干口ずさみながらビール。
うわ、やべー。
こんな過ごし方してたら日本に帰れなく なるかもしれん。
と思ったけど、後でしっかり帰りたくなるような 出来事があった。


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