2日目
台北−高雄
起床。
このホテルは朝食付。といっても、今日のメニューも盛りだくさんやし、あんまし食えんよなー。
とりあえず喉が渇いたので、ジュースとヨーグルトぐらいは食うかと思い、朝食会場まで行ってみる。
普通なら絶対誰もレストランにいないんだろうが、このメンバーは。
特にあの人は・・・、いた。
既に黄之・青子夫婦が朝食中。
しかもそこそこ皿に料理も盛り付けられている。予想はしていたが、実際に見ると驚く。
そして若干ひく。
だが負けていられないので、絶対日程中に食う事がないと思われる洋食を少し食ってみる。
ま、大丈夫か。
そしてK・Cちゃん夫婦もやって来た。Cちゃんは常識派の為、控えめに皿に盛っていた。
当たり前か。
ゆっくりと朝食を摂った後、ホテルをチェックアウトする事にした。
旅は順調に行かない。
俺は簡単にチェックアウトして、夫婦2組がチェックアウトするのを待っていた。彼らも
追加で払うものなどないのですぐに終わると思っていたのだが、カウンターで何か揉めている
様子だった。たまに黄之さんとKがこちらをちらちらと見る。どうしたんだろう?
ここでの事については、<旅の出来事>に載せる事にしよう。
そしてホテルに荷物を一時預けようとしたのだが、一行が再び戸惑っている。
今度は何だ?ホテルのスタッフに荷物を預ける際の身分証明として部屋番号を聞かれていた。
おそらく既にチェックアウトしてしまった事情を説明したいのだろうが、その辺りは適当に
泊まっていた部屋の番号を言ってまえばいいねん。
ただホテルのスタッフが訝しげな顔をしていたのでオールレディチェックトアウトと言ってみる。
Kはオールレディが出て来なかったらしい。
そして泊まっていた部屋番号を言って荷物を預けた。
まず向かった先は、世界一高いビル「台北101」。
やっぱ上ってみんとなー、世界一。
ここへ行くのにもタクシーを使用した。今回は俺達が先攻、K・C夫婦が後攻という布陣にしてみた。
果たして結果は、・・・。どうやったっけ?忘れた。
彼らの方が後に出たのに先に着いた事が1回あったような気がするな。でも乗った順番通りに
着いた時もあったような。
朝イチという事もあり、かつビルの低層階のショッピングセンターがまだ開店していないのも
あって結構空いていた。早速チケットを買って中へ入る。
世界一高いビルはエレベータの移動距離も世界一なので、世界最速エレベータ。
だがそれほど圧迫感や気圧の変化を感じない。さすが日本製。
まずはメインの展望台へ。
おー、高いねー。以上。
台北の景色を見るなら、夜に上った方がきれいだったな、きっと。
台北の町にも色々な建物があるのだが、これ。というランドマークが少ないので、高さは
インパクトがあるものの、景色は平凡だった。
このビルにはもう1ヶ所、外に出られる展望台があるという。メインの展望台は、他の所にある
タワー等と同じで、ガラス張りの展望台。
それは怖そうやな、だけど爽快だろうな。という事で全員一致で向かってみた。
えーと、全くもって行く価値無し。
外だけれども、太い鉄柵がとても狭い感覚で360度ずらーっと並んでいて、外の景色を
見るのさえ一苦労するような場所だった。何の為にこれを造った?台湾人。
しかも観光客が外に何か投げたりしないかを見張る為だと思うが、警備員が2人いて、
俺達を左右から、非常に警戒している。
だがこれは俺達が怪しかった為ではなく、この展望階に俺達しか客がいなかったから・・・。
とっとと降りよーぜー。
ちなみにメインの展望台からここへは階段を降りて行くのだが、この階段は1F迄繋がって
いるらしく、しかもらせん階段の真ん中は吹き抜けていて(何フロアかに1つは落下防止柵が
付いているが)、ここから下を見るのが一番怖かった。
このタワーができるまでを収めた映像が流れていたので、最初から最後までちゃんと観てから
タワーを後にした。これ、俺はあんまし興味無かった。他の奴らもおそらくそう。黄之さんだけ
が真剣に観ていたのではないかと推理する。
ビルの下まで降りて来た俺達は、ショッピングモールをうろついている間に、いつの間にかばらばら
になっていた。あれ?皆どこに行ったのか?迷子か?
勝手に1人で他のフロアに行ったりする悪い子がいなかったので、10分程で全員集合したが。
このビルの中にあるフードコートで、またマンゴーカキ氷屋を発見した俺達は、2度目のマンゴータイム。
ここでは普通のカキ氷ではなく、牛乳を凍らせたカキ氷「雪片氷」とそれにマンゴーを乗せたものの2種類を頼んでみた。
見た目は前日の店ほどちゃんとしたものではなかったが、牛乳カキ氷は普通のカキ氷より食感がふわふわと
していて、これはこれでよかった。
こっちの方が好きだという人も多い事だろう。ちなみにマンゴーは熱帯の台湾でもシーズンがあり、
4〜10月がたくさん出回る時期のようだ。
デザート済ませた俺達は、このビルを後にした。
今日はこれから高雄に向かう。昼飯に行った後ホテルに荷物を取りに行って空港に向かうか、先に荷物を
取って荷物を持って昼食に行き、そのまま空港に行くか、若干迷った。
結局荷物を先に取った俺達が向かったのは、地下鉄でいうと雙連駅近くの刀削麺の店「山西刀削麺」。
刀削麺はKが非常に固執していた食物で、その名の通りラグビーボール位の大きさに固めた生地から、
包丁で麺を削り出して作る、中国何とか省の名物料理だ。
この完璧な説明でわからない人はここへどうぞ。
この店はその刀削麺を、トマトスープで食うのが特色らしい。・・・んー。
トマトは嫌いではないのだが、どんな感じなのだろうか。ナポリタン的雰囲気か?それとも普通のスープに
トマト果肉が入っている雰囲気なのか。
・・・あー。店に到着したのがちょうど昼食時だったせいか、非常に混雑している。
そこに大量の荷物を持った日本人観光客・・・。
席が空くまでかなりの営業妨害をしながら待った。すみません。
席に着いた俺達は、メニューがたくさんあったので、せっかくだから違う種類のものをと、ばらばらの
注文をして、営業妨害に拍車をかける。すみません。
その内、俺が頼んだのは「何とか麺」。メンバーで唯一の汁なし麺。だったような・・・。
他のメンバーが頼んだ「トマト麺」「酸辣麺」等を味見させてもらったが、一番自分の好みに合った
ものを注文できたような記憶はある。
ここの麺は見た目の量はそんなでもないのだが、麺の一つ一つがヘビー級なので、結構食べ出があった。
しかも葱油餅も頼んだし、完璧な満腹状態になっていた。
ちなみにトマト麺は、スープにトマトの果肉が入ってるタイプだった。
昼食を終え、高雄に行く飛行機を求めて、国内線専用の松山空港へ向かった。
台北−高雄線は、1日に何本もあるので電車のような気軽な感覚で乗れる。・・・はずだった。
午後という時間帯がまずかったのか、曜日がまずかったのか、ここでしばらく待たなければならなく
なった。
時刻表位は確認した方がいい。
そんなこんなで高雄に到着。
さ、小籠包行くぞー!
これを楽しみにしていた。3年間これを楽しみにしていたのだ。
その為に、高雄の小籠包屋に歩いて行ける距離にあるホテルを選んだ。嘘。
ホテルは値段の問題で決めたが、歩いて行けるので、まずはホテルに荷物を置きに行った。
空港からホテルに行くのもタクシー。K・Cちゃん夫婦先攻で出発した。この時はどうだっけ。
確かこの時はまたしても後攻の俺達の方が先に着いた。た?
そしてKも俺も完璧に覚えている道を辿って、早速小籠包屋へずんずん歩いていく。
この小籠包屋には名前がない。か、俺達が名前を気にした事がないので、詳しく紹介できない。
「無敵の台湾」に載っている店、俺が世界最高の小籠包屋だと思っている店だ。
そして、店に到着した。中途半端な時間だった為、店は夜の準備中、客は俺達だけ。貸切。
準備中だが小籠包はある。そしてビール。
あーーーーーっっっ!!!(マコーレーカルキン風)
美味い美味い美味い。それしか言う事ない。
3年経ったが味は全く落ちていなかった。値段は若干上がっていたが。
やっぱし俺の中では世界最高小籠包。後の食事の組立ての事があったので、あまりたくさん食えない
のがくやしかった。日程中もう1回ここに来たかった位だった。が、足りない位にしておけば、
また来ようと思えるので、ここは抑えた。
高雄に行く機会があるなら、ここには絶対行ってみて欲しい。
小籠包屋を後ろ髪引かれる思いで後にして、本日の夕食「海鮮料理」の店の選定に入る。
前回は「うちわ海老」に大満足したKと俺だったが、この時期は「うちわ海老」は獲れない。
冬が旬の食材らしい。
弊社の台湾担当セールスN君からもらった「お奨め料理店リスト」やガイドを総動員して、
あーだこーだと色々と検討して、結局「海王子」という海鮮料理の店に行ってみる事にした。
夕暮れの高雄の町を5人ぷらぷら歩いて店に向かう。もちっと車の少ない町なら本当に
のんびりできるのだが、高雄は道路の喧騒が激しい町。
30分弱歩いて店に到着した。何か今回の文章は、「食って移動して次の店に到着した。」の
繰り返しである。でかでかと「海王子」という看板が出ていた。店の外見は若干胡散臭い雰囲気を
感じたが、中に入ると高級な佇まいだった。
俺達は個室に通された。
ここで食ったのは、「海老のマヨネーズ和え」「筍の何か、サラダ?」・・・、後何やったっけ?
刺身?はあったか。絶対7、8種類は頼んだはずなのだが。俺の頭の中には消しゴムがある。
っつー事で、青子にメールで聞いてみた。
「空芯菜の炒め物」、あー食った。これ、行く店いく店で結構毎回頼んだもんな。後は?
「ゆでエビ」。何だ、それ?食ったっけ?それと刺身には韓国わさびが付いていたと。そして
筍に付いていたマヨネーズは変わった味だったと。そんなディテールじゃなくて、料理名を
思い出してくれー。
最後は炒飯、それは間違いない。そして印象がなかったからといってまずかったという事は
なかった。おそらくここで紹興酒を飲んだのがまずかったのだろう。
店を出た俺達は、高雄の「六合夜市」をぶらぶらと見物していた。
時たま見た目に何かわからん食材があり、皆が苦手とする「臭豆腐」あり、だが全く空腹では
ないのでそのまま店をひやかすだけで通り過ぎる。
夜市を往復して帰る途中でカキ氷屋を発見したので、また行く。まだ行く。
ここのカキ氷屋は値段は安かったが、果物の味は全てシロップで果実はなく、ただ冷たいものを
食っただけに終わった。
そしてホテルに戻る前に高雄名物のパパイヤ牛乳を飲む為、「高雄牛乳大王」に向かった。
俺は高雄の地理は小籠包屋周辺以外はわからんので、この辺りは全てKに任せた。
Kが非常によく記憶しているのに驚いた。
ここではメインのパパイヤ牛乳は1つだけで、色んな種類のフルーツ牛乳を頼んでみた。
俺が頼んだのは確かパイナップル牛乳だったと思う。いくつか頼んだなかで、メンバーに一番
不評だったのは「杏仁牛乳」だった。俺は全然抵抗なかったが、香りが一番強かったせいだろうか。
そしてホテルまではまたタクシー。順番は・・・もういいや。
また酒盛りをしながら、テレビを観ながら夜は更けていった。
Kと旅行をする時には、1人1本日本から酒を持って行く決まりになっているので、俺は律儀に
重い酒を持って行ったのだが、他のメンバー達は持って来てねー。約束は守らなきゃ駄目じゃねーか。
とメンバー達を一喝してみたが、この時はロンドンの空港での事件があり、機内への液体の持ち込みは
厳しい時期だった。そんな時に思いっきり液体を機内に持ち込んだ俺は、間違いなく少数派。