4日目
最終日
プラハ
翌日は早い時間の飛行機だったので、実質この日が最終日。 同じような雪景色ではあるが、これはプラハ市内。旅自体の最終日でもある為、あまりあちこち 歩き回るのは避け、プラハ城を観光。素晴らしいところなのだが、前日のような鮮烈感はなく、 ただ何も考えずにうろうろ歩くだけ。

RPG的街並み 黄金小路。失礼ながら、場末の商店街のような名前だと思う。 黄金小路歳末大売出し。のような。

昔、錬金術師の人達が住んでたらしい。確か鉄から金を作ろうとした人達? 金ってそんなに素晴らしいものなのか?確かに高級感は感じるけど欲しいとは思わない。
くれるってなら、もらうけど。やべ。文章おざなり?

銀なら5枚 何て名前の教会か忘れた。
ヨーロッパの古い教会というものは、確かに雰囲気に圧倒されるけど、建築技術や美術品等には 全く興味がない俺としては毎回あまり長い時間はいられない。キリスト教徒でもないし。
邪魔にならない程度に写真を撮って退散する。

いつも思うのは、日本ほど国民の生活に宗教が根ざしていない国はないなという事。信心深い人は 当然いるけど、新興宗教にどっぷりはまっちゃっている人もいるけど、宗教が日常生活にほとんど 影響しないというか、言葉で書くのは難しいが、そういう事を感じる。
いいか悪いかの問題ではなく、文化の違いを感じるという意味。

プラハ城を出て市内で土産を探索。
さすがに2週間も休みをもらっているので、会社の人達に土産を買って帰らないと。 もう1つ探したいものがあった。ボヘミアングラス。それを定年退職される方への餞別にと思っていた。

手がぶれた夜景で、火事ではない ハンガリーの陶器も考えて実際探しに行ったのだが、ティーセット1つにしても どこまで揃えるかキリがない為、変更した。
ボヘミアングラスというと、俺には透明なガラスというイメージがあって、それがいい と思っていたのだが、店に行ってみるとそれなりの値段がするものはどれも色付き。
色は好みがあるから、決めるのが難しい。

買物の途中か後か前かもう忘れたが、街を歩いていると、背後からいきなり誰かにはたかれた。 ご、強盗か?
かなりあせって振り向くと、そこにはKさんの姿が。

締めはやはりここ Kさんにグラスを探すのを付き合ってもらったような気がする(記憶あいまい)。とにかく何軒も店をまわって透明で 気に入ったグラスを買う事ができたので一安心。

Kさんと最後の夕食。彼女はまだチェスキー・クルムロフに行っていなかったので状況を報告。
Kさんも行ってみるつもりだという話だった。彼女の旅は長い。うらやましかった。
他にもたわいのない、俺が現地で気に入って再々買ってた菓子(チョコレートの中にブランデーと チェリーの入った菓子。)の話や、チェコの恐るべきスーパーの魚売場の話(<旅の出来事>に 掲載しました。)とかをした。
その後、Kさんから手紙をもらったのだが、チェスキー・クルムロフに行った話しも書いてくれた。俺が行った日ほど 雪はひどくなかったようだった。他人事ながらほっとした事を覚えている。

翌日、Kさんはわざわざプラハの空港まで見送りに来てくれた。この場を借りてお礼を言います。ありがとう。

会社を2週間休むのは非常に長いが、旅としては短くて、色んな事がありながら、あっという間に終わってしまった気がする。
だが、ジャンパー以外の防寒具を全く持って行かなかったアホな俺の手のひび割れ具合に、帰りの飛行機の中でその2週間を実感させられた。とたまにはしんみりと終わってみる。


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