● メキシコの場所
日本からの直行便はなく、今回は関空→ロスアンジェルス→メキシコシティ。
出国:96.8.09
帰国:96.8.19
● 行った所
メキシコシティ
メリダ
ウシュマル
チチェンイツァ
グアナファト
テオティワカン
● 航空会社
日本航空
アエロメヒコ
● 目的
この時期は石造りの建物や遺跡が大好きだった時期で、ピラミッドを見たいと思っていた。
ピラミッドがある代表的な国といえば、エジプト・グァテマラ、そしてメキシコ。
3ヶ国をガイド等で検討してピラミッドとしては写真集で見たウシュマルが引っかかった事、
それとピラミッド以外にチチェンイツァの天文台に行って見たい気持ちが勝ち、メキシコに決めた。
1日目
関空−メキシコシティ
旅の出だしからぼっきりつまずいた。詳細は<旅の出来事>にて。
2日目
メキシコシティー−メリダ
やっとこさ、本当は前日に到着する予定だったメリダに到着。
空港にハイアットリージェンシーの事務所があって、冷やかしで
のぞいてみた。参考価格として値段を聞いてみると1泊8,000円
だという。それは安い。これを逃すとハイアットなんて絶対泊まれる機会は
ない為、即決する。しかもメリダで一番高い建物らしい。まあ、
その値段ならハイアットでも狭い部屋なんだろうと思っていたら非常にゴージャスで
風呂だけで6畳近い素晴らしい間取り。
という事で、初日は旅行会社に行っただけで残りの時間はホテルライフを満喫。
プールで泳いだり、プールサイドチェアなんぞにに寝そべって夕日を見ながら、
アンニュイな午後を過ごす。
3日目
メリダ−ウシュマル
今回のメイン目的の1つ。メリダからのウシュマル日帰りツアーに参加した。
敷地内に入っていきなり見えてきた魔法使いのピラミッドにど圧倒される。こんなもの、誰が作ると
考えた?実際作る人の身になって考えようよ。という印象。
ピラミッドに上がりてーっ。でもしばしお預けを喰らい、とりあえず遺跡を1周させられる。
イスラム圏などの遺跡では見る事のない、人や動物を象った模様や建物の飾りが目についた。
イスラムのモザイク模様もかなり好きだが、中南米の人・動物柄もかなりかっちょよかった。
とりあえず、ガイドの説明を聞きながら歩きまわる。
メキシコの空は汚いと聞いていたが、抜けるような青空。日差しに肌がじりじり言ってる。
空の青さで気を逸らして観光。
1周した後、やっと登っていいとのお達し。
わーーーい。・・・お?
走って行って1段目に足をかけた瞬間、階段の角度の急さと階段自体の狭さに気づいた。
ちなみに高さは38m。落ちても助かるかもという高さではない。
実際に落ちて亡くなった人がいるという話も聞いた。
見た印象では階段の角度はほとんど垂直。それはありえないのだが、本当に真上を見上げる
ような角度まで首を上げないと、頂上が確認できない。
階段の幅は俺の足のサイズ(26.5cm)より狭し。つま先を階段の奥にぴったり付けても
踵が浮いてる。初心者用だろうか、手すりというか、頂上から鎖が1本垂れ下がっていた。
が、そこには人が鈴なりに連なっていて、これを使用して上がってたら一晩位かかりそうな状態。
これを手すり無しで38m上がると思うとそこそこ鳥肌は立った。でも登らなければ、
ここに来た意味がない。
這いつくばるようにして登り始める。上るではなく登るという漢字がしっくりくる。
途中で休んでる人などいたりしたけど、この狭い空間でくるっと体を180度回転させて、
階段に座るなんて芸当は俺には絶対無理。休憩した時に腰が抜けても困るので、一度も
立ち止まらずに一気に頂上まで向かおうと決意する。
とりあえず1、2、1、2と号令以外の事を考えないようにして何とか無事に登頂成功した。
そして一番上の祭壇に立って周りを見渡す。自分がここに立っていて、麓に人々が
ひれふしたりしてたら、俺ってかっちょいい。と思うだろう。でも登っている時の姿は
絶対に彼らには見せられないが。
一番上の段に腰掛けて、下を向いて写真を撮る。よくここまで登って来たなー。
俺もやればできるやん。しかし降りる時は下を見ながらなので、当然登りの倍以上の時間を要す。
ちびりそうだった。定かかどうかわからんが、危険なので登れなくなったという噂も聞いた。
とても納得。
日が沈むまで遺跡を一旦離れ、食事と、近くにあるセノーテという天然の井戸
みたいなものの見学に向かう。
この辺りは石灰岩の地形なのか、雨が降って地面にしみていって地下に水が貯まる時に
雨が石灰岩を溶かして地中に空洞ができる(説明合ってる?というか、日本語合ってる?)。
ザッツセノーテ!アミーゴ!
入口は狭いのに、中はとても広い空間。
水がセルリアンブルー?の絵の具でも溶かしたかのように一面の青。
飛び込んでみたい衝動に駆られるが、自力では登って来れそうになく断念。
休憩後、ウシュマル遺跡の夜のライトアップショーを見に行く。
最近メキシコの遺跡では、こういった夜のライトアップショーが流行らしい。
全く想定になかった。日が暮れたらホテルに帰ると思っていた。正直面倒くさかった。
ただ単に、遺跡をライトで照らしてるのを見るだけなんやろ?
夜になって涼しくなった遺跡。正直どんだけ蚊に刺されるかと非常に怖かったが、血がおいしそうな
外人さん達がいっぱいいたので、相対評価で俺んとこには来ないだろうと踏んだ。
・・・?
所定の場所に座らされたのだが、何で座らされるのだろう?見るだけなら歩いてまわればいいやん。
ところが昔の競技場跡に座ってぼけーっと待っていると、唐突に遠くの魔術師のピラミッドにちかちか
ライトが当たり始めた。そしてじゃじゃーんと音がして、あちこちの遺跡が光に照らされる。
ライトで夜空に浮かび上がる遺跡は迫力があって昼とは別の威厳を漂わせるが、そんな何色も
何色もにころころ変化させなくても・・・。ラテン系のノリか?
っつーか、これは何かドラマ仕立てになっているのか?そういう事でライトアップじゃなくて、ライトアップ
ショーとガイドのおっちゃんは言ってたのか?
だが俺はスペイン語がさっぱりわからんので、ただぴかぴか何色にも光る遺跡をただ写真を撮りながら
見ていた。