<<Back

■ 「1/35 シュペルター」塗装編・そのいち

さて、いよいよここから塗装作業が始まります。
まずはサフ吹きから。

通常、一般的な20cmクラス(MGとか)の場合、
プラサフは300ml入りのもので半分前後なのですが、
たったこれだけで5本近くのサフを吹いてます。

…つまり、塗料の使用量を通常の8倍
はみておかないと…

という事なのですが。

マスキング塗装が済んだところで、
順次細かいところの塗装をしていきます。

画像が戻ってますが、白を吹いた週の平日、
襟元の羽マークとかを塗ってみたところ。

(同時進行でやってますが、時系列でやるとこんがらがるので)

さて、頭部のマスキングを行ったため、
ここで頭部のホーン部分を塗ってます。

毎度おなじみの「2コート紫黒」ですね。

現在のストックが切れたら、クリアーは多分
純色バイオレットに切り替わると思いますけど…。

でもってそれらのマスキング剥がし後。

ここまで出来たパーツは、その後細かい塗り分けを経て、
スミ入れして完成となります。

表の次は裏、という事で次はメタリック系の色を吟味してます。

クロームシルバー、CLKシルバー、ファインシルバー、
ライトガンメタル…という風にとりあえず4種類出してますが、
表側の銀ラインはクローム、関節はライトガンメタルに
シルバーとかを加えて表現してみようと。

頭部裏面とか。

これまた最近では装甲裏も表と同じ色のケースが増えてきましたが、
個人的好みでフレーム色が塗られています。

例えば自動車のボンネットを例に取ると、
表側の美麗さには劣る(熱とか埃などの影響)ものの、
裏側にも同じ色が塗られている事があるので、
これは作る人がそれぞれの好みでやれば良いんじゃないかなと。

まずは白から吹き始めます。
今回は発色の良さを考慮して、フィニッシャーズの塗料をメインにしてます。
画像に出してますが、ファンデーションホワイト、
Exクリアー(ガイア)、パール白(ボークス)ですね。

調合比率はいつも通り、全部突っ込んで(以下削除
…途中で足りなくなったりするとアレですし(汗。

むぅ、やはりというか、ダテに何ヶ月も塗装作業やっていただけの事はあって、
今回の塗装編の記事は前後編に分ける事にしました(ぇぇぇ。

次は更に面倒細かい作業の連続になりますので、
画像枚数が異様に多かったりするんですよ…という事で後編に続きます。

この画像に出ている頭部裏とか、
腰後部プレート及びカウンターウェイト?とか、
まあよく見えない部分に限って、コッソリ塗り分けてます。

ちまちまとした塗り分け部分とか。
MHってF1マシンみたいなイメージがあったりしますが、
カウルとかフレームはどう固定されていて、ビス・ボルトはどうなっているか、
というのが一つのイメージソースになるかと思いますが、
ポイントを絞る形で、フレーム色そのままで残した部分もあれば、
銀地に金だったり、金地に銀だったり、色々変化をつけてみました。

正面に見える延髄ガード?には、
バングやKOGにあるバックフェイスの走りとも言うべき「目」
が描かれていますが、軽くブレンディングをかけつつ、
(完成後は殆ど見えませんが)ちまちまと描いてます。

頭部とか。

色指定など存在しない部分ですが、
「ファティマのイメージカラーでまとめられている事が多い」
そうなので、それっぽく塗ってあります。

完成後はどうせ見えなくなるから適当、ってのもあるかと

パテ充填部のリタッチ前に、
側面から画像を撮ってますが、…殆ど見えませんね。

←ココ

今度は足首、かかとの接着ですね。

フレーム色のマスキングまで済んだ所で、
改めてかかと部分を接着、
空いた隙間をSSPパテで埋めた所です。

実際、ピッタリはめ込むことも出来るのですが、
それをやると今度は真ん中の下駄部分が接地しないので、
大重量を支えるにはやはり水平にしないと…という事で。

肩内側プレートの「S」マーク。

「…ソシテ、ナツカシイSジノマーク…」なんて言ってみたり。

イキナリ結果のみの画像ですが、
刀の柄部分の塗装も同時に行っています。

ちなみにこれ、そこらにあった塗料のため、
どんな調合をしたのか、覚えていなかったり(汗。

(多分GSIのフタロ青にパール青、他に何か…)

肩内側プレートには、
リップよろしくパーツが付くので、この機会に接着です(ぇ。

(ちなみにここ、頭部の耳?と若干接触します)

脛裏イメージ。

この部分って、ふくらはぎ以外の部分は、
設定画が存在しない為、メーカーごとに解釈が異なります。

個人的偏見解釈に基き、
フレームか外装か判断してマスキングをしています。

裏面の仕上がり状態。

最近の解釈ですと「表も裏も金を使っているから金色」
になっていたりしますが、
ディティール的に見てこのキットでは、
そういう解釈で造型されていない(!)と感じた為、
表側から繋がる部分とか、
アクセントとして金色を残した方が…とか思った部分を残して、
フレーム色が吹かれています。

何度目かのマスキング剥がし画像。

…大物系パーツはこれで終了です(ぉぉ。

(更に残ったパーツ類のマスキングは画像略)

続いて再び関節色。

仕上げにつや消しコート。

単なる黒より上品で且つ白部分とのコントラストが
きつくなりすぎないので、割とMHとかには使える色かと(ぉ。
(過去作品ではプロミネンス、ネプチューンのフレームなど)

クリアー紫。
(赤と青を1:1で混ぜたもの)

吹きすぎると完全に黒になってしまうので、
意外と加減が難しかったり。
(純色バイオレットに切り替えれば、解消するかも?)

まずは下地のメタリック紫。
(メタル黒、ガンクローム、FGパール紫)

更にマスキング。

腰プレートの裏側、肩内側プレート、頭部、
肩外装パーツ、肩飾りの残り(全部で10個あるため、
時間のあるときにちびちびマスキングしていた)、
膝裏プレート、延髄部分?のガード板、
後頭部チューブのカバー板、…とまあ、視認できたものを列記しましたが、
…土日の丸一日潰して、これだけやってます(ぇぇぇ。


余談ですが今回の作例をやるにあたって、
消費したマスキングテープの量は、
タミヤのマスキングテープ(主に10mmと18mm)をそれぞれ4巻以上、
…だったかと。
(モノが大きいため6mmはそれほど使っていなかったかと)

そんな感じで、腰プレートの表側が完了です。

…裏側は、まだこれから。

これは先にも書いたとおり、
クロームシルバーそのまんまですけれど、
吹いた部分がまるでアルミ箔みたいになってますね…。

関節・フレーム色の途中ですが、
表側の銀色ラインを吹くために、
再びマスキングしている所です。

下半身パーツ、吹き上がり。

ここからは「週末のマスキング地獄」が始まります。

先に出た「優先順位」の事もあり、
まずは下半身系のパーツからマスキングしていきます。

ちなみに1個辺りのマスキングに30分〜1時間位かかります。
(平面的な部分ならもう少し早くなるかと)

余談ですがそもそもこのキットがリリースされた1994年時点では、
現在の「DESIGNS」にあるようなMHの構造設定が
なかったため、劇中各所で使われた画像や、
他のミラージュマシンの設定などを元に、
メーカー側で造型したものですね…。

2009年には「1/32 LEDミラージュ胸像」がリリースされましたし、
そこでのコクピット・内部構造と比べてみるのも…(滝汗。

胴体とか。


先の脛部分の所でも書いてますが、
パーツの大きさもあいまって一度にマスキングできる量が
限られている為、パーツごとの優先順位
(最終的に組みつけが最後なら後回し、
塗り分けが他にもあるのならできるだけ先にやって乾燥時間を稼ぐ)
をつけて、平日にまた細かい作業をする、

…という事で、細かい塗り分けとかを先にやっています。

…但し、この塗り分けは設定(色指定)が存在しない為、
筆者のオリジナルで適当に塗り分けてます(汗。

話が飛ぶ格好ですが、
時間のある休日はマスキング&エアブラシ、
平日は細かい作業、という感じで同時進行で作業は進めており、
次のマスキングをする前に、やれるところは塗ってあります。

画像では脛の金ラインと、
中央のレリーフ部分が塗られてますね。

そして吹き上がり、マスキングはがし後の状態です。

次は脛のラインです。

ミラージュマシ−ンといえば「白と朱」になりますが、
シュペルターは指揮駆逐騎ということからか、
青いラインが入ります。

これまた「綺麗で深みのある」青を目指したかったので、
ガイアのコバルトブルーに純色バイオレットを2本混ぜて、
それっぽくなるよう調合してます。




こちらはマスキング状態ですね。
緑色のは目止め用のマスキングゾルです。

こっちは拡大画像ですね。

…こういうのが出来上がると、テンションが上がります(ぇ。

マスキングはがし後の状態。
話が前後しますが、今回のマスキングにおいて、
「多分色が回ったりはしないけれど、念のため」マスキングする部分に、
新聞紙を使用しています。

…このおかげで、多少なりともマスキングテープの節約とか、
はがし時の塗膜剥離のリスクを低減する事が出来ます(ぉぉ。

マスキング状態。
このキット、完成後の剛性確保の為か、
やたらと一体成型でして、マスキング箇所はかなり多いです。

(白と金の塗り分けがある部分が、という意味です)

付き合いきれないのでTOPページに戻る

白の次は金色塗装です。
これもまたフィニッシャーズの塗料からチョイスしてますが、
実際の発色はどうなのか良く分からなかったので、
サンプルを作ってます(但し筆塗りですが)。

画面向かって左が赤金、右が青金。
上段のものはビンから出した塗料そのまま、
その下で更にガイアの純色イエローを塗ってみました。

セオリー的にはクリアーイエローですが、
GSIのはちょっと色が濃い目で吹き重ねると色がにごる為、
厚吹きして深みが出るように、純色を使用する事になりました。

でもって白の吹き上がり状態。
フィニッシャーズの塗料はほぼ原液みたいな状態で入ってますが、
これがほぼこの白吹きで無くなって、
途中でまた同じ塗料を調合して吹いてます。

…ちなみにこれ、朝から始めて、終ったの夜でした…。

「1/35 シュペルター」パーツ処理編に戻る
「1/35 シュペルター 塗装記事・後編」へ進む
「FSS置き場」インデックスへ戻る
「展示室」インデックスへ戻る

吹き上がりと、
マスキングはがし後の画像。

…段々それっぽくなってきましたね…。

画像順としては逆になりますが、
この銀ラインを吹く作業と平行して、
フレーム・関節色は上半身系のパーツに差し掛かってます。

胸部は胴体の基点となる部分ですし、
これが終らないと腕も肩もつけられませんし。

テストピースそのに。

こっちは肩飾りの部分ですね。

光線によっては銀色に見える、って訳ですが。

テストピース的なものを。

パールの量が少なかったから(!)か、
よーく見れば紫に見えなくも無い、という程度です。

ある意味失敗に入りますが、
塗料を無駄にするのもアレなので、このまま進めます。

という事で関節色。
CLKシルバー、ライトガンメタル、ラベンダー×2、
パール青、ピンク各1本です。

大量消費を見越して、
大瓶2本分くらいの量を作ってます。

…実際、半分なくなりましたが(汗。

そして吹き上がり状態。
画面隅に瓶が出てますが、ほぼ丸ごと使った感じですね…。

…これまた、吹き始めてから終るまで、
結構時間がかかっていたり。

ただ、そのままでは金そのものの発色(キラキラ感)が薄まるので、
更に金色パールを混ぜていたり。
(赤金、純色イエロー、パール金、少しクリアー)