■「VK4501 ポルシェティーガー」(撮影編そのいち)
「ゆっくりで
いいよ~♪」
…てな感じで撮影編です。
さて、まずは2種出来上がった
P虎と自動車部メンバーのショット3種ですが、
マークが変わったり、少しアングルを変えたりで、
結構面倒だったりして…。
後面寄りのショットを2枚出していますが、
先のモデルカステン製キャタピラと違い、
側面の形状がかなり違うので、
(製作側の好みの問題ですが)
別売りのキャタピラに交換するべきかどうか、
予算と技量(或は根気)に応じてやられてみてはと。
…で、急遽というか、
このベルト式が当方の好みに合わなかったため、
次回作以降の予定を変更して、
この後一気にP虎のバリエーションを
組もうとしていたりするので、
手軽さよりも、やはり(手間がかかってでも)、
精密さを求めているんだなと(苦笑。
やっと終わった…や、更新の時系列的に墓場シリーズの記事に抜かれるってどうよ、とも思いますが、
これって自分が完成品そのものより、製作のプロセスを重視している、
または「作る過程がどうしようもなく好き」って事なのかなと。
さて、次回作は当初の予定を変更してストックのP虎バリエーションの連作になりますが、
その前に、もう1個の実戦参加版の更新が控えていますし…いつになるかなと(汗。
当作例に関するご意見・ご質問・その他要望等に付きましては、
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なお、販売・譲渡・委託製作に関しましては、承っておりませんので、予めご了承くださいませ。
(2017.01.28)
まあ、往時の大洗車両仕様なのですが、
エンジンデッキの形状が違うだけでも、
後部の印象がかなり変わりますね…。
試作時と違い、真ん中にもルーバーが付いてますが、
エンジン2基に発電機とモータがそれぞれ2個付くので、
ただでさえ熱が籠り易い戦車の機関部が、
更にオーバーヒートを起こしやすかった、
という事なんだろうなと。
冷却方法とか、エネルギー効率とか、
基礎技術の部分で解決すべき箇所なので、
現代ですら、まだまだ問題だらけなんだろうなと。
ガルパン劇場版では、
OP映像と共に各車両の駆動音が鳥肌ものですが、
P虎はエンジン→発電機→モータの音に
キャタピラの軋み音が加わると思いますが、
実際にどんな音が聞こえてくるのか、
興味は尽きないですね…。
参考程度ですが、
ドイツはディーゼル機関を発明した国でありながら、
戦車のエンジンにはガソリンエンジンを搭載していて、
大戦末期にはその燃費の悪さも相まって、
燃料不足で遺棄されたり爆破処分されたりとか、
あまり良い事が無かったとか。
ただまあ、当時の戦車に搭載されている、
マイバッハ系のガソリンエンジンは、
低速でもパワーが出る様に、
燃料の圧縮比が1:1位で設定されているとかで、
定格は800rpm程度(現代の乗用車よりも低い)だったとか。
それ故に、現代の乗用車やトラックとはまた違う
エンジン音がするかと思うので、
悩ましい限りですが…。
パンツァージャケット姿の
ナカジマも画像に収めてみましたが、
遠目に見れば違和感はないかも、とか(汗。
さて、画像はもう少し続きます。
今度はキット素組、と言いつつ
エンジンデッキとキャタピラだけがそのまま、
という半端な?仕様での完成品ですが、
こうして見る分には区別がつきにくい罠。
ハッチのロック状態と
別口の初期型ハッチの比較とか。
ドイツ車両の芸コマ部分の一つですが、
薄いとはいえマンホール並みの重量物なので、
手とか挟んだりしない様、
ハッチ解放時のロック機構が付いています。
下画像で分かり易いかもですが、
ハッチ側にもカギ爪が付いていて、
これが外側の爪と嵌合する訳ですが、
閉める時にはハッチ側のカギ爪に付いたレバー
(バネが入っている!)を操作してロックを外し、
ハッチを閉めるわけですな…。
真ん中に見えるのは補助アームですが、
実車画像とかを見ると、
こっちにもバネが仕込んで有ったりするので、
随分と芸コマな構造を持っていますね…。
他、キットでは再現されておりませんが、
キューポラ上部のリングには、
凹部に水が溜まったりしない様、
水抜き用の穴が開いていたりするので、
こういう所がドイツ戦車の芸コマの所以かと。
車長のナカジマを左右から。
先のIV号H型でみほの半身像を付けていますが、
キューポラの径が大きくなっている分、
真上から覗き込むと…。
「足が有りませんが…」という声が聞こえてきそうですが、
「いいえ完成しております、(以下削除」
…と言っておこうかと。
最後部のグリル部分とか。
最初に吹いた青とかが残っていますが、
覗き込むとこういう風に自己主張するので、
やっておいて良かったのかな、とか。
まあ、こういうのをデッチ上げるのって、
ジャンクパーツを探したりする手間こそありますが、
こういう事が出来たりするので、
捨てられない訳ですが…(汗。
エンジンデッキ周辺とか。
試作型車両で一番の改造ポイント?
になるかと思いますが、
テスト用だからなのか、実にサッパリというか、
奥側のハッチはどう開くのか、
少し気になりますね…。
後部の起動輪を左右から。
ドイツ車両は今も昔も凝った造りというか、
コストとか生産性をあまり考慮していない?
パーツや構造が多々見受けられますが、
本作ではキャタピラ部分が最たる例かなと。
その昔、ニチモとかイタレリのエレファントとかで、
キット付属のベルト式のパーツを見ていても、
各コマがどういう風に接合されているのか、
判然としなかった訳ですが、
モデルカステンのキャタピラを使ってみて、
…ああ、こういう構造なんだ、とか。
この辺、「少しでも軽く」という設計なんだと思いますが、
接地面部分の裏側がえぐれていて、
接合ピンを短くして軽量化している雰囲気ですね…。
ティーガーIのキャタピラと比較するならば、
接地面の側面は相応に厚みがあり、
如何にも重厚な感じですが、
こちらは厚みこそあるもののスケルトン風味というか、
その分ディティールが凄いなと。
誘導輪周辺とか。
他のドイツ戦車と違い、
後輪駆動ではありますが、前側の誘導輪にも
普通に歯車が切ってあるので、
こっちも普通に動力が有りそうに見えるんですが…。
後の画像と比較してみると分かるかと思いますが、
前と後ろとでスポークの形状とか、
留めボルトの数が違うので、
スクロールさせながら見比べてみてはと(ぉ。
細かい部分のクローズアップに移ります。
キット改造で実戦時の仕様からダイエット?
させている訳ですが、この状態ですら、
前面装甲は80mmもの厚さを誇っている部分ですし、
戦車道的に見れば増加装甲は不要かも。
(自動車部的に見ても、重量増加で
更に取り回しが悪くなるのは避けたい所でしょうし)
「了解、ジェロニモ~♪」
…な感じの構図を2点。
まあ、プレハブ構造は勿論、
60t近い車両が速度を出して突っ込んだら、
大抵の建物は破壊できそうですがっ(笑。
側面とか。
車体の前後長に対して、
上面の構造物は台形的というか、
大きさの割に社内容積が、
ってのはこの辺からくるのかなと。
後のティーガーIですと、
キャタピラ幅目一杯に車体が箱組で
乗っかっているので、印象がかなり異なりますが…。
後面から2種。
IV号までの戦車に比べ、
格段に車格が大きくなっていますが、
傾斜した部分も多いので、
内部容積は勿論、ちょっとした使い勝手も
良く無い箇所がちらほらありまして、
…成程、かつての大洗戦車道チームが、
持て余した末に、学園艦の奥に遺棄(放置?)した、
…ってのも頷ける話かと。
実戦参加版と作り比べると分かる事ですが、
操縦手用のペリスコープの追加とか、
跳弾用のガードが追加されているので、
メンテナンスを含めた維持だけでなく、
実際に戦闘参加する上でも、
試作時の仕様のまま運用するには、
かなりの難点が有ったんだろうなと。
(もしかしたら、戦車道車両には
視界確保用に小型カメラ(携帯に付いているようなやつ)
とかが仕込んで有って、
実はよく見える、ってのが有るかも)
後面からの俯瞰ですが、
試作型のシンプルなディティールが目を引くかと。
確証がありませんが、
小ハッチはもしかしたら燃料注入口のカバー、
…なのかなと。
アップ風味に左右から。
大戦時のドイツ戦車は
エンジンと変速機が前後に分散配置されていて、
横から見た時にバランスが取れているのですが、
P虎は後部にエンジンと駆動用モータが集中している分、
ソ連戦車みたいな前のめり系のバランスになっています。
まあ、昔はこのバランスが好みに合わなくて、
かつてイタレリのやつを買ったものの、
…結局手付かずのままアレしてしまいましたので、
世の中変わるものだなと。
砲塔部のアップ。
製作編でも書きましたが、
P虎の試作型砲塔は側面形がペタンコで、
砲身が俯角を取った時の逃げ部分として、
中央部分が出っ張っている訳ですが、
生産型の砲塔にこうしてトサカを付けてみても、
普通にマッチするものだなと。
…とはいえ、
模型的には3個完成しているので、
こうして劇中ですら有り得ないショットが
撮れるので、馬鹿に出来ない訳ですが…。
P虎は元々が試作車両なので、
実戦参加版もマーキングが1種類しか
確認されておりませんが、
その他の車両では部隊マークや迷彩のパターンも
沢山あるので、今後またこういう形で
各部隊のマーキングを施したキットを
幾つか纏めて製作してみたいなと思っていたり(ぇ。
車両全体に合わせる感じで更に数点。
かのヴィットマン戦車兵が、
100台撃破記念の折に、
クルーと記念撮影をしたショットが残っていて、
ドラゴンのティーガーIのキットにも
それを再現できるものがリリースされています。
まあそれをイメージして、
クルーと車両の2ショットを、
…って所ですが、
戦車道車両ではスペシャルマーキングの
設定資料が無いので…どうしたものかと。
今回の画像では砲塔マーキングが
『弐』の方でやっているので、
劇中の時系列だと、TVシリーズにおける
10話辺りのテスト時の記念撮影っぽいですがっ。
(レストア完了直後のイメージ)
発見時バージョンの方は
シンプルな漢数字のみの
マーキングのせいか、
結構渋くて好みに合うかも…。