いろは坂通りを歩く(その3)

いろはざかどおりをあるく

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さて、「いろは坂桜公園」をすぎても、急勾配のカーブはうねうねと続きます。

このあたりから、歩道は車道沿いから分かれ、ショートカットの階段が現れます。坂をつらぬくようにまっすぐの階段を登り、車道を横切る横断歩道を渡り、また階段を登ります。

急坂や階段の昇り降りに慣れていない人は、ペース配分にお気をつけください。最後の方の階段は特にきつく感じるので、無理せずゆっくり進みましょう。

階段を登りきったところで視線を左側へ。小さな鳥居が見えますね。金比羅宮です。映画「耳をすませば」の重要シーンに出てくるスポットです。休憩がてら、写真を撮ったり、おみくじを引いたりするのもよさそうですね。

この付近で「いろは坂通り」の車道と歩道は合流し、勾配がゆるやかになります。道は大きく右にカーブしています。さらに進むと、前方の谷に向かって降りる急階段があり、階段の左手に「関戸城天守台跡」と書かれた小さな石柱があります。

鎌倉時代の末期に、倒幕のため挙兵した新田義貞の軍勢と幕府軍が多摩川をはさんで激戦を繰り広げました。その時の鎌倉幕府側の拠点だったようです。

天守台と言っても、戦国時代のお城のように立派な天守閣があったわけではなく、自然の高台を柵で囲んだ砦(とりで)だったようです。

(2005年6月)
(2012年6月訂)
(2016年12月訂)
(2022年7月訂)

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