| 【marchesiniホイール装着】 以前から興味のあったmarcheiniホイールをつけました。サイズはF:3.50、R:5.00です。450に乗り換えてからリヤのスポークがパキパキと折れるようになってしまったのです。ホイールを組んでから2年程、乗り方にもよると思いますが古くなってくると折れやすいようです。このときに折れたものだけを交換していっても他のが折れてしまうので全て新品で張り直すのが良いようです。チューブレス加工まで含めるとコレは正直手間です。そこで信頼性もあるHAANwheelsも考えたのですがスポークホイールのメンテナンスの手間、チューブレス加工の手間などを考えてキャストホイールにしました。marchesiniはモタード専用設計でAMAなどでも使用されています。MOTO-1でも使用している選手も多いようです。装着に当たってはボルトオンです。450はチェーンラインをオフセットできるのですが当初はオフセットせずに乗っていました。しかし、やはりタイヤのサイドがチェーンで削れてしまうのでオフセットしました。チェーンか伸びて弛んでくると余計です。ドリブンスプロケットのスペーサー、ドライブ側に入れるワッシャーもホイールに含まれています。ただし250用にはスペーサー等は含まれていないようです。 装着してホイールを回してみるとブレは無し!当たり前なんですがスポークホイールを見慣れているとこのブレ無しは感動します。フロントに関しては4ポッドキャリパーが楽に入ると思います。 |
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| インプレッションなとと偉そうなんですが・・・・。素人インプレッションです。まず感じたのがブレーキの効きのよさです。コレはホイールがたわまないからだと思います。同じ理屈でいけば加速時も変化ありそうなのですが、こちらは感じられず。ハブダンパーがあるからでしょうか? 乗ってみて体感できたのはブレーキだけなのですが感じられない部分でも変わってはいるはずです。メンテナンスは楽です。チューブレス加工の加工不良によるエア漏れの心配もありませんので。ただ高価なものなのでタイヤ交換は多少気を使います・・・。最初だけだと思いますけど。 |
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| 【キャブレター交換】 2007年モデルのCRF450RからキャブレターがΦ40からΦ41に変更されています。これに交換します。まずはパーツリストを確認です。現時点で2008年モデルも発売されていますので07か08のどちらにするかです。比べてみると07モデルから加速ポンプの機構が変わっているため部品が変わっています。このあたりは交換に影響はないと思います。しかし08モデルからスロットルポジションセンサーの部番が変わっています。中身が変わっているかは不明ですが影響があると困りますので07モデルのものに決定です。 |
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左がΦ41。右がΦ40です。外径は変わらず内径を拡大していますので交換は問題なしです。250と同じ手法です 1mmの違いしかないので250の時ほど違いが判りません。 |
スロットル周りです。スロットルドラム下の黒い部品が加速ポンプのロッドを押す部品です。押す方向が変わっています。 |
フロート室内のチェックバルブです。左が07モデルです。穴の開き方が違います。ガソリンの供給方法が違うらしいです。 |
加速ポンプのダイヤフラム部分です。 左の07モデルは大きくなっています。 |
ニードルの固定方法も変わっています。 共に左が07モデル。CRF独自の方法です。 固定ボルトとニードルが一緒に取れます。 ニードル交換が楽になっていますがCRF用のニードルしか使えません。微妙です。 ボルトが長くなった分、TOPカバーが逃げのため膨らんでいます。 |
これは嬉しい変更です。フロート室のドレンが付きました。今までは付いていなかったのです。これでガソリンをこぼさなくてもメインジェット交換が出来ます。モトクロスでは地面が土なので気になりませんがアスファルトのモタードでは気になります。 |
| 交換はボルトオンです。 乗った感想ですが速くなった気がします。タイムを計っていないので実際は不明です。トルクがなくなると思っていたのですが逆に下のトルクが出たような気がします。セッティングの違いでしょうか?ということは今まではセッティングが外れていたのでしょうか??450だと元々トルクがあるので少々セッティングが外れていても判らないんですよね・・・。 |
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| 【エンジンO/H】 ケース交換ついでにヘッドシートカット、クランク芯出しです。シートカットはEX側がカーボンを噛んで荒れてましたので修正です。これが酷くなると圧縮が抜けてエンジンが掛かり難くなります。 クランク芯出しは450では初です。ほぼ新品のクランクだったのですが0.04〜5mmほど振れていたようです。クランクの芯は組んでエンジンを回したらずれるって言う人もいます。確かにずれると思います。しかし、そこはレースで使うエンジンですので良くなる方向ならば、やるべきだと思います。 あとは組み方です。組み方でエンジンは変わります。振動が少なかったり回り方がスムーズなエンジンは組みが良いんです。モトクロッサーはレーサーですが量産バイクです。そして量産物には許容差が必ずあります。でないとラインでは組めませんから。この許容差を少なくして組むわけです。要は組んだ時点でアタリエンジンにしてあげるわけです。この辺は技術だったり経験だったりで変わってきます。よく『あのショップで組んだエンジンは違う!!』という事があります。同じように組んでいても違うのは、このあたりが違うのです。 エンジンを組む時にインパクトレンチは使いません。回転系の部品を締めるときに使いたくなるのですが、インパクトレンチは衝撃で締付作業をします。この衝撃がエンジンにあまり良くないのです。フライホイルをインパクトで締める人はいないと思いますが、コレをやったらクランクの芯は1発でずれます。クラッチ系はインパクトでも影響はほとんどないと思われますが、できれば回り止めを使ったほうが良いです。回り止めはクラッチ側はクラッチ側、フライホイル側はフライホイル側で使い分けます。要はクラッチ側を押さえてフライホイルを締めたらダメってことです。逆もダメです。そんな人はいないと思いますが・・・。 同じ考え方で車体を整備するときにハンマーはあまり使いません。アクスルを抜くときに使ったりしますが、ハンマーでしか抜けないアクスルは何かしら異常、もしくは整備不良があると思ったほうが良いです。抜くときはハンマーを使っても組むときは手で組むようにしたほうが良いです。 |
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エンジンはヘッドでパワーを出して腰下で回すと思っています。腰下もきちんと組まれていないとパワーは出ませんがヘッドのほうが割合は大きいと思います。ポート形状だったりバルブの大きさ、カムのプロフィール等、色々な要素がヘッドにはあります。さすがにポート形状などはノウハウがなければ変えないほうが良いと思いますが、修正程度ならば、やったほうが良いと思います。ここでも量産エンジンという考えが当てはまります。量産の加工ラインで出来ないレベルの修正をしてあげるわけです。シートリングとポートとの段差だったり鋳造の合わせの段差だったりを修正してあげるわけです。 ポートといえばポート研磨です。ここは色々な説があります。鏡面が良いとか悪いとか・・・。しかし燃焼室とEXポートは鏡面が良いと思います。空気の流れがどうの、燃焼効率がどうの・・ではなくて、カーボンが付着にくいかと思います。ただ燃焼室は鏡面加工をするとわずかではありますが圧縮比が落ちます。その分、面研すれば良いのですが加工代がかかります。そこまでやるのならば燃焼室のバルブの突き出しなども考えなくてはダメだと思います。と、キリがなくなってしまいます。エンジンはそういうものですけど。その中で、ドコまでやるかは求めるもので変わってきます。あとは手間と金額です。 ハイカムは自分の好みの特性になるのならば入れても良いと思いますが、きちんとした物を入れないとバルブがジャンプしたりカムが焼き付いたりします。ここは壊れると金額的に大きいです。 |
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ここまで気を使ってエンジンを組んで、どれ程違うのかですが・・・それ程は違わないと思います。体感は出来ると思いますけど。しかし、気を使って組んだエンジンはトラブルが出難いと思います。昔から綺麗なマシンは速いと言われるのは、このあたりから来ているのではないでしょうか。綺麗って事は、よく整備されていると言うことなのでトラブルが出難い=結果が出る、ということではないかと思います。 あまりO/Hに関係ないことばかりだったので、ここでバルブの組み方のコツを。 バルブを組む時にコッターを嵌めるのに苦労する人も多いかと思います。グリスを塗って貼り付けたりする人もいます。この方法ならば簡単です。慣れは多少必要ですが、エンジンを組める人ならばすぐに出来ると思います。ちなみにCRFは出来ますが5バルブの小さいバルブで出来るかは不明です。 |
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@コッターをリテーナーにいれておきます。 |
Aコッターを指で軽く押さえながらスプリングコンプレッサーで圧縮します。 |
B指で押さえつつステムの溝に嵌めます。 |
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