11月16日,ついに母が入院となりました。
前回コラムを書いたとき(10月31日)からまたさらに痴呆が進み,11月1日は私が姪になり5日には昼夜逆転があり10日からはずっと寝る時間が一定しない状態。
おとなしくしていればいいのだけれど,すぐ転んでしまうくせに「帰る」と言って外に出ようとしたり,いろいろな物を出してきてはへんなところにしまったりするのでもう,手がつけられない。
ケアマネジャーさんにも「介護の限界をはるかに超えています。施設に入所するのも難しい。どこか病院をあたってみてください。」と言われました。
完全に見離されたと思い悲しくなりました。
でもかえって踏ん切りがつきました。
「病院に相談して入院させてもらおう!それしかない!」
共倒れにならないために・・・。
通院をはじめたばかりの大学病院に相談に行きました。
先生に「介護の限界」をうったえたところ,近いうちに他の病院に移るという条件で入院させてくれることになったのです。
ところが,入院時に検査したところたくさんの問題点が見つかりこのままそこで治療ということになりました。
母は相変わらず昼夜関係なく動き回るのでベッドに拘束されているのですが,いやがらないうえに家にいるときよりも表情がでてきていてなんだか不思議です。
そして入院してからまた私は「娘」に戻れたようで
「あんたのことが一番心配だ。」と言ってました。
(なんてまともなことを!)と思っていたら,「あんたいつのまに結婚したんだ?」というオチがつきました。
昨日の母は父・私・私のダンナ様・リョーカのことをわかっていて一人一人について語り,自分がいい母親じゃなかったと反省したりしていました。
(オットー,それって痴呆になってないときによく言ってたことだよね・・・しかも私とちゃんと会話になってるじゃん?)
などと思っていたら
「さっき,バタバタといっぱい来たけど料理作ってるんでしょ?」
・・・病院がいつの間にか家になっちゃったみたいで・・・やっぱりオチがついたのでした。
先生にはかなり脳が壊れていて精神状態も悪いといわれています。
それでも母親であることだけは忘れずにいるようです。
たとえ子どもの顔を忘れても・・・。
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