会員掲示板へ※パスワードが必要です!会員掲示板へ※パスワードが必要です!原稿の投稿をするにはKJKネット利用方法事務局へ問合せ
 トップページ > 会員投稿ページ > 投稿
| 前ページに戻る | 会員投稿ページへ戻る | トップページへ戻る |
 
■GCC気まぐれニュース 2008年12月4日 最首公司 (2008.12)
 GCC研究会世話人 最首公司編


1、 サウジ国王にワレサ賞
ポーランドの非暴力・民主化運動で1983年にノーベル平和賞を受賞したワレサ元ポーランド大統領が受賞25周年を記念して創設した「ワレサ賞」の第1回授賞者にサウジアラビア・アブダッラー国王が指名された。賞金10万ユーロ(約1300万円)が贈られる。国王の一連の「異文明・異宗教間対話」活動が授賞の理由。
 編者注:イスラーム圏には「国王にノーベル賞を」という声も挙がっている。


2、 原油価格$15〜20説
12月2日、バハレーンの首都マナマで開かれたセミナーでHSBC(香港上海銀行)上席アドバイザー、サイモン・ウィリアム氏は「最悪のシナリオは、アジア金融危機のときのように、原油価格は今後15〜20ドルに落ち込むこともありうる」と講演した。
 編者注:どういうわけか、このショッキングなニュースはバハレーン紙では見られず、サウジアラビア・アラブニュースだけが伝えている。


3、 ロシアがバハレーンに原子炉供給
12月2日、モスクワ訪問中のバハレーン・首長はメドベージェフ大統領らと会談、このなかで経済協力、科学技術協力、エネルギー開発などが話し合われた。会談後の声明で両国が「協力協定」を結んだことが明らかにされたが、その1項目に「ロシアがバハレーンに対し、原子力分野でも協力し、その一環として小型の原子炉を建設する」があった(モスクワ・タイムス)。
編者注:バハレーン紙をみると、どうやら同席したキリエンコ・原子力庁長官(ロスアトム総裁)が申し入れたようである。ロシアは10万kwクラスの小型洋上原発を開発しており、これを売り込もうとしているのかもしれない。


4、 よりによってイラン海軍が軍事演習
12月2日、イラン海軍がホルムズ海峡付近で5日間の軍事演習に入った。この日はUAEの建国記念日であり、イスラーム世界では最大の行事である「マッカ巡礼」の休日第1日目にあたる。イランとUAEの間にはアブムーサなど3島の領有権をめぐる争いがあり、UAE大統領は建国記念の演説でも、この問題に触れて「平和的に解決したい」と呼び掛けた。
編者注:イランのこうした行動が周辺国に疑心暗鬼を抱かせる。核開発、とりわけ「ウラン濃縮」が平和利用と叫んでも、こうした行動をとるかぎり、周辺国の信頼をかちとることはできまい。サウジ国王の「湾岸を非核地帯に」という呼びかけの方が説得力がある。


5、 サウジは米国と原子力
訪米中のサウジ・スルタン皇太子は「サウジアラビアは米国の協力を得て原子力の研究、開発を進めたい」と語った。(サウジ紙)
編者注:GCC諸国の原子力開発に対しては、ロシア、米国だけでなく、フランス、英国も積極的にアポローチしている。日本は出遅れているかと思ったら、本日(4日)UAEからの原子力ミッションが来日することになっていた。原子力というと発電、核兵器に関心が向けられるが、放射線医学や食品加工、農業技術や畜産への応用など分野は広い。GCCとはまずアカデミックな分野から交流を始めるべきだろう。原子力講座を寄付することも1案である。
→この投稿についての感想・ご意見は会員交流掲示板内ホームページ投稿原稿への感想」へ
 このページの上へ


Copyright(C)小島志ネットワーク All Rights Reserved.