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■「KJKネットのめざすもの」山本克郎 (2009.7)


小島慶三先生の多彩なご生涯を偲ぶとき、その人となり、その業績、その足跡、その志とは、小島先生の志したものは何かを考えると、ヒューマノミックスの理論的な集大成とその実現へ道を拓くことによって私達が直面している課題(社会改革・環境保全・世界平和への転換)に展望を拓き、その道筋を明らかにすることであり、その具体的な手立てとして
@ ヒューマノミックスの集大成するための研究会を組織した。
A ヒューマノミックスの理解を深めて生きる人材を育成する小島志塾を主宰された。
Bその理論の啓蒙と活動の普及を図って全国小島志塾を主宰された。
この先生の志に共鳴し、共感して、この志を継ぐにはどうすることが重要か。
小島先生の人となり、業績、足跡、志を尋ね、知り、判り、それを学んで生きることの意味を理解することが必要である。


しかし、小島先生の残された優れた業績、足跡は時間が経過して、時代の急流の中で残念ながら記憶も薄れて、多くの著作も人々は触れることが出来なくなっている。今、小島先生の著作を中心にして「小島慶三文庫」設立し、保存して後世に伝えることが必要である。
小島先生が提唱したヒューマノミックスとは何か、そのコンセプトを明らかにしてその集大成を図ることが重要である。ヒューマノミックスの提唱者、小島慶三、シューマッハー、ロエブル及びその後継者達、その人となり、その業績、その足跡を尋ね、その実像を理解して、現代社会が引き起こしている人間疎外、人間破壊、生態系破壊、環境破壊、等などの根源を知り、本質を理解して、それをどう転換し改革するか。が課題である。


それは、私達自身が現代社会の現実から「人間復興」「環境保全」「国際平和」への転換をめざして、どう方向転換をはかっていくのか。そのために、本当の事を知り、学び、理解を深めて、生きる方向を見定めていくことが必要である。
そのためには、小島慶三先生が設立された「ヒューマノミックス研究会」の再興と主宰されてきた「小島志塾」の再生が必要となる。
1970年代に「ヒューマノミックス(人間復興)」を提唱した三方の先覚者は“人間と人間社会”のあり方を問い直して、人間が人間らしく生きる社会への変革をめざす貴重な提言を残した。小島先生はそれらを集大成することによって二十一世紀における日本社会、国際社会のあり方を提唱し、そのコンセプトとそれに基づく社会システムを体系化しようと試みた。


この「志を継ぐ」ということは
1) 小島先生が残されたこの課題を継承する「ヒューマノミックス研究会」を再興してその成果を継承し普及する。
2) 小島先生がめざした人材育成のシステムである小島志塾を復活させ、活性化し全国ネットにする。
ことが課題と考える。小島塾が目的としてきた「自己啓発、相互啓発、経験交流、農業振興、地域振興、人間復興」に関する問題意識を深め、塾生の一人一人が毎日生きて働いている中でこの課題を自分なりに主体的に受けとめ、実践して、自分のよりよい生き方を見出して、自分の暮らしと仕事をよりよくしていくことである。それが社会改革に繋っていくことになる。
そこで、「人間とは何か」を今一度問題にしたい。そこから人生は生誕に始まり死で終わるプロセスであって、人間の本質が「生命」であると得心すれば、このプロセスをどう生きるか。改めて人生観、価値観を問い直してみよう。
生命体の「ホメオスタシス(恒常性)」を普遍的特性とすれば、ヒトは“健やかに幸せに生きる”特性をもち、現在の自分の暮らしと仕事を「よりよくしていく」こと、その生き方が生命体の人間の特性である。「健やかに幸せに生きる」ことは当然人間がめざす生き方であり、すべての人々の願いでもある。
この健康とは、“心身ともに健康であること” 幸福とは“社会関係で自分らしく自己を実現し、信頼する人間関係を築いて暮すこと”であろう。


ヒューマノミックスとはこうした価値観、人生観によって、自分にふさわしく、自分らしく生きて、終る人生をめざすことではなかろうか。そのためには、真実と道理を弁えることであり、本当の事を知り、感じ、判り、学んで、考えて、生きることが基本である。
小島先生が主宰された小島志塾の趣旨、期待されたことは、塾生が真実と道理を弁えることによって自己を実現する人材の育成を志向された。そうした人生を生きる上では、先ず何よりも、こうした、見かた、感じ方、考え方、そうして生き方を身につけることではないか。そのために自己啓発であり、相互啓発であり、経験交流が重要なのだ。先ずは、「隗より始めよ」。それが、人間復興への道である。自分の人間復興なしに、社会の人間復興、人間復興の社会への転換に寄与することは出来ない。それを言い換えれば、「自分が健やかに、幸せになる」ことが出発点であり、到達点である。この人の輪を繋げ、生き方を広げることで一人一人の意識の変革が進めれば、何時の日にか変革は実現する。


KJKネットはこの志を継ぐことをめざして、会員一人一人が出来ることを出来るやり方で取り組むことが必要である。ネットはそれを支え、その輪を広げていくツールとしての役割を果たして行くものと考えたい。
小島先生の一周忌を迎えるのを機会に、この点の理解を共通のコンセンサスにする第3年度事業の展開を計りたい。


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