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「東京小島塾第9回例会」 (2011.08)
■小島志塾東京第9回例会の活動報告




■ 講話の概略
まずお詫びを申し上げます。篠原孝先生は、当日、佳境のTPPの委員会及びその後の記者会見が長引いた為、出席がかなわず。代わりに秘書官の方が駆けつけて戴きました。
また、インターネットによる中継は、先週末にご出席が出来るかわからない旨の連絡を戴いた為、中止としました。楽しみにされている皆様へ、ご連絡が遅れたことを改めてお詫び申し上げます。
東京例会の参加者は、下記の通り 敬称略
加藤春一、秋元征紘 小林勉、白石真一、石川道子、山形健次郎、前川守、 草刈啓一、坂井義昌 大石則幸、水沢魁蓮、町山三郎、佐藤昇
岡本匡広(衆議院議員篠原孝 秘書)

篠原先生のTPPメモの論点
(岡本秘書官)篠原孝先生は、もちろんTPPについては参加反対の立場です。賛成者の多くのその動機は、韓国がUSAやEUとFTAを締結したことに対して、焦りを感ずる経済界がTPPに参加することで貿易の拡大や韓国に負けないようにしたいと考えていることです。しかしながらFTA(自由貿易協定)や EPA(経済連携協定)は二国間の都合に配慮して関税を残しながら両国の貿易拡大を図るものであって、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)とは、異なります。TPPは10年後に加盟国間の関税を全くゼロにするだけでなく非関税障壁までも完全に排除し、尚且つ日本の制度をアメリカ流にする、つまり多国間の構造協議なのです。その違いがまだまだ認識されていないですし、よく議論されていない現状です。これから強い農業者は生き残って行きますが、篠原孝先生の言う農業とは、故郷中野市の段々畑をイメージしており、地域社会崩壊をしてしまうのを心配しているのです。農業に対して今後どのような方針を考えていくかがまだ出来上がっていないのに、門戸を急激に開いて良いものか疑問視しているのです。

参加された農業者のご意見と話題
今回、小林勉さん、白石真一さん、山形健次郎さんと各地でしっかりとした農業をされている方が参加され、ご意見を伺いました。
(小林勉)岡山で3ha余りの米作をしている。瀬戸内海小島塾から来ました。TPPについては議論が十分なされていない段階で交渉に参加は反対ですが、グローバル化の中で近い将来、自由貿易は時代のすう勢と考えています。瀕死の状況の農家は、逆に止めを差して、強い農家を回復させた方が良いかもしれません。現在平均1.1haの農家面積が経営面積を20〜30haにするのは現実的ではありません。日本の様に耕地面積が少ない国は、これまでの様に規模拡大を考えるのでなくまずは地方社会や国土をどう救うのか考えるべきです。このまま農業をずるずる死なしてはならない。一方、農家は米を高く売る努力をしていません。これまで収量のみを考えていましたが、10aからいくら儲かるかが大切となります。
(白石真一)栽培100haを超える農業法人を経営。TPPについてはいずれ日本は参加すると考えています。その準備として千葉農産の企業ファン作りに励んでいます。日本の生産物を大事に思ってくださる加工業者も多く、TPPが発令されても日本の農業がすぐ衰退し、輸入品ばかりになるとは限りません。関連大手企業も農業者とどうタイアップすべきか相談に来るし、これを契機にチャンスと捉えています。従業員は45名います。殆ど若い人が参加。農業の老齢化、農業者減少を問題視していますが、農業を支えたいと考える若者も多い。百姓は、もっと自分達を研究して経営のやり方を考え、TPPが発令されてもこの機会に農業と自分を今後どう生きるべきか考えることが必要です。最盛期はホーレンソウ2トン/日量、キャベツ5トン/日量出荷しますが、村興しとして農家がタイアップできれば数量を集められて、コンスタントに出すことが可能となります。
石川道子(千葉農産)ユニバーサル農業として、14名の身障者を農業で食べさせようと研修中。問題点は、販路が乏しいが、農業と福祉のコラボが大切と考えている。
(山形健次郎)52歳で脱サラして北海道余市で農業を始めた。農業24年目75歳です。
農地と山林60ha中25haは果樹を栽培している。本日、今年出来たりんごを持ってきた。
本日食べて味を見てほしい。無農薬の米も1ha作っている。農業を始めて気が付いたことは、農業者は補助金が多いために結局、努力が足りない。また色々政策で弄り回されて、努力しなくても食えるようになってしまった。日本人はこれまで創意工夫をして危機を乗り越えてきた。TPPについては、この際思い切って参加して、それから考えても遅くないと考える。最盛期40名の使用人がいる。生食では、価格が叩かれてしまうので調理用のブドウや乾燥品リンゴにしようと考えている。

加藤さんが最初20分ぐらい居られて世界情勢を発言されました。
(加藤春一)@日本人のスキルの高さを買って中国のサービス産業のトップに日本人が抜擢されている。Aタイの洪水について、この地区の修復はもう考えられない。同じ工場を建設できない。ムンバイ、ドバイ等へ焦点が移っている。Bこのデフレで、レベルが高い50歳以上の再就職が厳しくなっている。Cこれからの世はどう変わるかまったく解らない。若い人が偉くなる可能性もある。D世界の大切な五事項:基軸通貨、軍隊、食糧、エネルギー、インテリジェンス。

21時まで時間一杯、参加者は話されました。後半ほどいつものことですが檄してきます。
残りは、地下一階の飲み屋に持ち越されました。ここに書いたのは、ほんの一部ですが、書ききれません。次の日出張の為、新幹線の中で纏めたものです。おいそがしい中、岡本匡広様、時間一杯までご参加と現在のTPPの話をありがとうございました。恐らく、今週中にはTPP参加の発言が首相から発せられるでしょう。
次回東京例会は、2月ですが出来たら篠原孝先生に来ていただけたらと思っております。
(記佐藤昇)



■日時 2011年11月7日(月曜日)18時30分〜20時30分

■場所 日本プレスセンタービル9階会議場(東京都千代田区内幸町2?2?1)


第9回例会レジュメ

 
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