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■復興計画の将来の実行者に対する支援(先行投資) 草刈啓一 (2011.5)
- 政治に求める被災地への燭光 ‐

震災による悲惨な状況下で、避難地で元気で頑張っている子供達の姿をみると、遠く離れたところにいる私達さえ気が紛れます。避難所で率先してお手伝いしている子供達もいます。甲子園に行った東北高校の野球部員と同様に、被災地及びその周辺の多くの高校生や中学生も同じような奉仕活動を行っているものと思います。このように、避難地で元気に頑張り、また献身的役割を果たしている子供達や学生には、将来の被災地や日本は大丈夫という気持ちにさせられます。

今回の震災に際し、そのやり方は別にして、国も多くの支援復旧活動や対策を必死にやっているようです。しかし、首相の下に設けられた復興構想会議の計画案に委ねられているのでしょうか、被災者や被災地の人々を安心させるようなメッセージは未だありません。「被災し支援の必要な子供達(以下“中学、高校場合によっては大学生含む”)は、国が全面的に支援し面倒みる」くらいのメッセージが出るものと早い時期から期待していましたが、どうも外れたようです。「子供手当を取り止めて、被災した子供達の支援にその一部を充当する」といった施策であれば、民主党のマニュフェストの精神も生かせ、多くの国民も納得させられるはずです。

被災した子供達を 国がしっかり支援し、立派に成長させてくれることは、悲しみや不安に駆られる被災者や被災地及びその関係者にとっての安堵であり、将来への一筋の光です。家族を全て失い残されたお年寄りでさえ、被災した子供達を国が支援してくれると思ったら、安心するでしょう。

かつて、民主党の長老がTV番組で云ったのを思い出します。「子供は、親のものでなく、この世の中の授かりもの。子供手当で国が支えるべきもの!」正に、被災した子供達は、天が残してくれた子供達です。この大災害の復興が「復興構想会議の構想」、小宮山宏先生の「プラチナ社会構想」若しくは他の優れた計画案に基づくにせよ、これらの計画案が確実に実行されなくては全く意味がありません。この復旧?復興−再生―創造には5年、10年若しくは20年要するとも云われます。まさに、これらの残された子供達が、将来、この復興・再生そして将来の創造計画の実行を担うことになります。彼らが立派に成長し、経済的にも、大きな乗数効果をあげてくれることでしょう。子供手当ては経済効果が少ないという人がいます。子供手当や教育投資に経済の即効性を求めるのは、苗木を植えたらすぐ翌年に大きな実がなるといっているのと同じです。ある年齢になって初めて大きな価値の創造や経済的乗数効果に貢献するようになるものです。被災した子供達を支援することは復興計画を実行する為の先行投資ともいえます。短期的な経済効果は少ないかも知れません。しかし、被災者や被災地の不安を払拭し、子供たちに託す将来への希望の光を与えることによる効果は大きいはずです。

マニュフェストの子供手当ての精神が見捨てられるのでなく、その一部が大災害で被害を被り、被災地や東北の将来の復興や創造を担うことになる子供達の支援手当に充てられことは、被災地の人々に安心感を与えるとともに、多くの国民の賛同を得られるのではないでしょうか。計算はしていませんが、被災した子供達を支援する為のコストは、本来の子供手当予算より相当少ない資金ですむかも知れません。被災地の子供支援に関する何らかの早急なメッセージが欲しいものです。政治とは、そんなものではないしゅうか!

草刈啓一

2011年5月1日

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