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「東京小島塾第11回例会」 (2012.05)
■小島志塾東京第11回例会の活動報告


小島志塾東京例会 2012年5月21日 講師 最首公司 
最首公司 【サイシュコウジ】
1934年東京都出身。最首事務所代表。日本アラブ協会理事。
(社)海洋産業研究会客員研究員。56年上智大学新聞学科卒業後、東京新聞社入社。一貫して資源、エネルギー問題を担当。その間、イスラム経済研究会を主宰し、産油国首脳と親交を結ぶ。第1回石油文化賞(78年)、エネルギーフォーラム普及啓発賞(93年)を受賞している。2000年3月に退職後、「地球環境とエネルギー」をテーマに執筆・講演活動をしながら、駐日サウジアラビア大便私設経済顧問として日サ経済関係の強化に努めている。主な著書として、『聖地と石油の国サウジアラビア』(ホーチキ出版)、『インビジブル・エナジー・クライシス』(編著、電力新報社)近著に『人と火』『水素社会宣言』など多数

テーマ 世界の中の中東と日本
この一年の世界の動きの中で中東と日本の立ち位置を述べていただいた。
最後に歳首さんは「日本の可能性と責任」のなかで中東もアフリカ諸国も環境立国やもの作りの点で日本人には、もっと自信を持ってほしい。と期待しています。今回、新しい方の参加が多く、御陰さまで盛会となりました。ご紹介いただいた方に感謝です。次回は8月20日、会員の小島文毅氏をお呼びする予定です。仔細は別途ご案内致します。(佐藤昇)
参加者(敬称略) 小島成一、秋元征紘、佐藤正弘、草刈啓一、中島敏樹、小山修、山形健次郎、前川守、大石則幸、水沢カレン、磯浦康二、佐藤昇
佐藤正二(秋田県湯沢市から参加)、亀子幸大(中部電力)、益田博(クエート石油)、渡辺俊一(日本ホテルレストランサービス)
花田重義(国際マネージメントシステム)、難波三津子(カナディアンアカデミー)、島宏彰(徳岡商会)、西鋭夫(フーバー研究所教授)

以下、前半の内容を箇条書きしました。
●新しい冷戦構造 強力なシーア派戦線が出来ている。
スンニー派はEUやUSAが支援している。武力(シーア派)の支援はイラクやイランやシリア。パレスチナのハマスなどシーア派を支えているのは、中国やロシアや北朝鮮。彼らはアラブ大衆の支持を得ている。
   
●スンニー派もシーア派も狙いは中東の地下資源(石油、天然ガス、レアメタル)。
18世紀は領土争いであったが19世紀以降は大義名分を民主化をとなえて、資源獲得をカモフラージュしている。
 
●ソーシャルメディアを研究する必要がある。
文献を見ると宗教はメディアをどう使い、メディアは宗教をどう扱うかと言われる。
このことをうまく使っているのがイスラム過激派(アルカイダ)である。アメリカ、ロシア、中国は追いついていけない。

●頼りなくなったアメリカ
その理由は石油離れがすすむ、石油依存が軽くなりつつある。サウジアラビアを中心に湾岸諸国は、世界石油の50%を生産していた。中東の石油が今後いらなくなる。シエールガスの量産化、アラスカの天然ガス。中東もアメリカ離れ アメリカも中東離れする。 

● 湾岸は治安で共同路線をとる。
GCC (湾岸協力機構)六ヶ国 サウジアラビアやカタールが強い。クエート オマーンは元気が無い。湾岸六ヶ国は、軍隊と治安警察は合同に所有としている。
湾岸諸国は、実は核武装しようとしている。核を持っていれば攻撃されない。リビア(カダフィー)の教訓から北朝鮮も参考にした。

●トルコの拡大、3月26日(ソウルで核武装対策サミット、トルコのエルドアン首相はオバマ大統領と差しで2時間ほど話をした。)
トルコ新大使(トルコ国家安全会議の元事務局長でトルコ軍部のクーデターを阻止した経歴)は、文民統治の基本を創る。イランに不利な話がなされた。理由はイランの株が下がったことから。
これでイランは、ホルムズ湾を閉鎖しないことがわかる。石油の価格も上がらない。

●中東もアフリカも中国の存在感は大きくなった。
3年前にスーダンに行った時に、道路工事の人夫や運転手やコックがほとんど中国人だった。中国が造ったヂーゼル発電所のオープンセレモニーに参加した。
人間は情報が欲しいため、電気が通じるとまずTVを買って使うという。
ナイルの橋は、日本のODAでほとんど造ったが最後は中国が継いで造った。
中国は、航空母艦を建設中。制海権や制空権の強化をねらう。

●日本の立ち位置が今後難しい。アメリカと組んでいれば良い訳ではない。
ロシア(プーチン)東シベリアのエネルギーの購入先として、中国、韓国、日本でタッグを組まないといけない。南シナ海の海底油田については、中国牽制のためフィリピン、ベトナムと組まないといけない。それだけ柔軟に相手を考えて構えないといけない。

●北米のシエールガスやバイオエネルギーなど液化燃料の今後の動向 
シエールガスの液化が進んでいる。 以下シテイ銀行グループの発表
カナダ、USA, メキシコの日産量 2010年1500万バーレル
                 2015年2000万バーレル
                 2020年2700万バーレル(70万バーレル輸出)
因に日本の日産当りの輸入量は400万バーレル)(約9割を中東に依存)

●脱原発のエネルギーを考えて、巡回型の社会を目指す。世界は日本の脱原発として今後どのように動いていくかを見ている。

●サウジアラビアのテレビ番組で日本を見習えと言っていた。
今、日本には、400人のサウジからの留学生がいる。(全経費サウジアラビア政府持ち)地方の中小企業に就職してほしいものだ。

●日本で、国力を弱めている原因は、政府や官僚に対する国民の不信感からだ。
●中国も30年後には高齢化となる。従って日本をモデルとして見ている。
  日本をモデルとして、戦後の復興、震災時のモラル、高齢化社会。



■日時 2012年5月21日(月曜日)18時30分〜20時30分

■場所 日本プレスセンタービル9階会議場(東京都千代田区内幸町2-2-1)


第11回例会レジュメ

 
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