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■「小島志塾の解散に当って」 宮城小島塾 峯浦 耘蔵/国際田園研究所(2006.6)
 岩手の小島塾の講演で、「文明としての農業」の講演の出会いで宮城塾までつながり、手厚いご指導、夢にように続きました。全国大会の東京、北海道、九州、鳥取など、振り返れば小島先生、信仰者の集いともなりました。

 その間に出会った人々、すばらしい方々、その影響は、計り知れません。
岩沢先生の不耕起栽培は、早々に田尻でも実施、以来蕪栗沼ぬまっこクラブの自然環境の運動に連動して、去年蕪栗沼のラムサール指定を受けました。水田がラムサールの指定は始めてのことで、「ふゆみずたんぼ」で世界に普及することでしょう。世界の水田農業の革命のように歴史が展開することが、楽しみですし、水田農業の歴史的生存価値にも値するほどのインパクトにもなりました。


 武山泰雄先生の出会いは、全く知られざる地元の偉人に触れました。外交の不得手な日本で、唯一、高島益郎外務次官(お母さんが田尻出身)の日中平和交渉が、戦勝国に何一つ意見を言われない条約文を作り、過去の清算、敗戦からの再建など、周恩来に絶賛されたお話は、郷土の誇りでした。わざわざ東北行脚され、高島さんのお母さんの実家、田尻で詳しくお伝えされたのです。


 いま少子高齢化といういまだかってない時代の変化に晒されてきました。田尻町長時代に、田尻中学の卒業生が234人でした。翌月小学校の入学生が98人10年前後で、生産人口が、半減することが知らされたのです。


 反面、一人っ子夫婦は、20年後には訪れますが、そのときには、親4人、祖父母8人、曽祖父母16人のうち何人が共に生活できる社会に準備することが行政の大役とも想ったのです。生産人口は半減、支える尊属が2倍以上に人口構図になって生き続ける地方行政をどうするか。
しかるに国政は、医食同源の生存条件を無視し、介護保険から、食費を自己負担に決め、継続介護が困難になって来たこと、国民年金を市町村管理から、個人口座振り込みにして、滞納40%に発展、その滞納率を下げる為にと、納入免除を不法に進めている行政では、どうして少子高齢化社会を目指すのか、親子の復権を計り、世界の共存に通ずる、孫たちの不安の無い、21世紀は、計り知れない不安のままで、迎えられることになる。


 ヒューマノミックスの人間復興の経済学が、唱え続けられてきましたが、これからが、先生の御説教が、活かさねばならない時代になりました。
 敗戦から経済オンリーで生きてきた歴史に、生きる視点から、孫たちの生きつづけられる世紀をめざして、元気で活躍を期待したいものです。先生の情熱、IT時代、小島志塾の意志疎通を期待して、発展的解散にいたしたい。
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