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ランニング研究:その12

マラソンのフィニッシュタイムとペースの安定度

マラソンなど長距離レースのペースはイーブンでいった方が結果的にフィニッシュタイムは良くなると言われています。フルマラソンのフィニッシュタイムとその時のレースのペースの変動を探ってみたものとして、私個人の記録を検証した「ランニング研究その2 フルマラソンにおけるペースの実証」がありますが、この結果としても、記録が良かったレースの方がペースは安定していました。

今回は、一つのレースにおける様々なフィニッシュタイムのランナーのペース変動を探ってみました。

サンプルとして、同じマラソン(2007年および2008年)におけるランナーのペース(5kmラップ)変動を、フィニッシュタイム別に抽出してみました。これはちょうど区切りのよいフィニッシュタイム(優勝ランナーと、そのあと2時間30分から30分ごとに7時間まで)ごとのランナーの記録を抽出したものです。ですから、あくまでも全体の傾向を示したものではありません。

が、こんなあるマラソンのごく々一部のランナーのデータであっても、下図のように男子も女子も、やはりフィニッシュタイムが速い選手はペースが安定していると言えますね。

2007年データ

2008年のデータ

2007年は天候コンディションが悪かったためか、2008年に比べてペースの変動は大きいようです。しかし、さすがに3時間までのトップアスリートでは、あまり影響はありません。

上の図ではラップタイムの変化をそのまま示しましたが、ラップタイムの変動を数値にしてフィニッシュタイムごとに整理したのが、下の図です。なお、フィニッシュタイムは平均速度で示しました。

変動の大きさを、

@ラップタイムの変動を最速ラップ値と最遅ラップ値の差で表した場合(下の上図)

Aバラツキ加減(分散)でみた場合(下の下図)

の二通りで示しました。分散値が0とは、全ての値が同じだということ、つまりバラツキがないということで、分散値が小さいほどバラツキが少ないと言うことができます。

2007年データ

2008年データ

上の二図は結果、似たような傾向を示していますが、両図を見ても、やはり天候コンディションの悪かった2007年の方がペースのバラツキ加減は大きいようです。

また、2007年に特に表れていますが、全体の傾向として、何となく女子の方が男子よりバラツキが小さく感じます。同じフィニッシュタイムの男子と女子を比較しても、女子の方がバラツキは小さいですね。つまり、女子の方が全体的にペースが安定しているように感じます。

 

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