「美術館通り」は「呉市立美術館」の開館にあわせ、美術館や入船山記念館へのアプローチとして、呉市道幸町3号線を1981年(昭和56年)に整備したものである。 「美術館通り」の名称は、1987年(昭和62年)公募で決定された。 同年7月には建設省(現・国土交通省)の手づくり郷土賞・(ふれあいの並木道三十選)を受賞、同年8月10日の道の日には、建設省・「道の日」実行委員会により「日本の道100選」に選ばれている。(1)
2017年(平成29年)7月現在、「美術館通り」には著名な作家による18点の彫刻が野外展示されている。
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作者:空 充秋(そら みつあき) 制作年:1984年(昭和59年)
石組みによる抽象彫刻が特徴。 1996年(平成8年)に京都市の仏教大学に寄贈した石門に「平成之大馬鹿門」と銘を彫ったため、大学との間に「平成之大馬鹿門」騒動を起こした。
作者:柳原 義達(やなぎはら よしたつ) 制作年:1958年(昭和33年)頃
作者:飯田 義国(いいだ よしくに) 制作年:1985年(昭和60年)
作者:山本 正道(やまもと まさみち) 制作年:1985年(昭和60年)
風景を彫刻にするという「情景彫刻表現」で高い評価を受けた。 一方で、この「思い出」にみられる少女像などの具象彫刻も多数制作している。 著名な作品に、横浜山下公園の「赤い靴はいてた女の子」像がある。
作者:黒川 晃彦(くろかわ あきひこ)
何かに「腰掛けて楽器を奏でる」というモチーフで、多くの野外彫刻を手がけている。
作者:工藤 健(くどう たけし) 制作年:1991年(平成3年)
1995年(平成7年)12月に、呉南ロータリークラブ創立35周年を記念して寄贈された。
作者:工藤 健(くどう たけし) 制作年:1991年(平成3年)
作者略歴:前掲
2015年(平成27年)9月に、呉南ロータリークラブ創立45周年を記念して寄贈された。 これによりトリオソナタ三部作がそろった。
作者:芥川 永(あくたがわ ひさし) 制作年:1964年(昭和39年)
広島にゆかりの作品として、平和記念公園に「教師と子どもの碑」、「ヒロシマの碑」、「マルセル・ジュノー博士の碑」がある。
作者:菊竹 清文(きくたけ きよゆき) 制作年:1985年(昭和60年)
代表作に「第18回冬季オリンピック長野大会」の聖火台がある。
2017年(平成29年)4月27日に、一般社団法人「街のフタ協会」よりデザインマンホールが寄贈された。 マンホール蓋は、戦艦「大和」をデザイン化したもの2種類で、「竣工時の大和」と「航行中の大和」である。 このうち、「竣工時の大和」が美術館通りに設置され、「航行中の大和」は、長迫公園(旧海軍墓地)近くの長迫小学校正門前に設置された。(17)
さらに2017年(平成29年)7月28日には、呉市と広島市の企業8社より戦艦「大和」をデザイン化したマンホール8枚が寄贈された。 前記の2枚と合わせ10枚となり、完成時から菊水一号作戦時までの戦艦「大和」の一生がたどれるようになっている。 10枚のうち8枚が美術館通りに、長迫小学校正門前に2枚が設置された。(18)