本文へ

三十糎艦船連合呉支部

三十糎艦船連合呉支部

ここは、旧呉海軍警備隊が置かれていた。 海軍警備隊は鎮守府または警備府に属し、その所管の防御および警備を担任し必要に応じ港務、通信等に関する任務に従事していた。 呉海軍警備隊は、1941年(昭和16年)11月11日に制定された海軍警備隊令により、同月20日に開隊した。(1)

現在の海上自衛隊警備隊は、陸警隊、港務隊、水中処分隊、警備所、基地分遣隊、連絡所などで編成されている 部隊の施設の警備、港湾施設の運用に当たる他、機雷の探知及び処分にも従事している。(2)

画像をクリックすると拡大表示。 戻るときには表示されたページ下部の「戻る」をクリック。

呉警備隊倉庫

国道487号線に面した門から、1棟の建物が見える。 これは旧海軍呉警備隊守衛詰所であった建物である。 壁面全体が白ペイントで塗られているが、煉瓦造である。 現在は海上自衛隊呉警備隊倉庫として使用されている。(3)

呉警備隊倉庫

呉警備隊岸壁

堺川沿いの岸壁部分には、石段や斜路が残っている。 また、何かの支柱跡のようなものが確認できる。 これはボートダビットの支柱基部だと聞いたことがあるが、正確なところは不明である。

呉警備隊岸壁

呉警備隊岸壁

呉警備隊岸壁

呉警備隊岸壁

呉警備隊岸壁

呉警備隊岸壁

呉警備隊岸壁

呉海軍警備隊倉庫?

警備隊敷地の中央部付近に木造の建物があったが、2018年4月に取り壊された。 呉海軍警備隊の倉庫だと思われるが、詳細不明。

呉警備隊倉庫
2009年12月

呉警備隊倉庫
2010年7月

呉警備隊倉庫
2019年4月

呉海軍警備隊略図−昭和20年9月(4)

呉海軍警備隊略図

この図は、引渡目録の附図を引き写し、英語名称を訳したものである。 出典は参考資料に示してあるので、各自で確認していただきたい。

アクセス

近辺略図

(1)警備隊倉庫:JR呉駅から広電バス阿賀音戸の瀬戸線または呉倉橋島線に乗車。 「教育隊前」で下車。

(2)警備隊岸壁は中央桟橋ターミナルからよく見える。

参考資料

  1. 呉市史編纂委員会編.呉市史第6巻.呉,呉市役所,1988,p97
  2. 警備隊の編制に関する訓令.昭和45年9月28日 海上自衛隊訓令第21号、平成14年3月20日 海上自衛隊訓令第28号〔第7次改正〕
  3. 日本建築学会中国支部.レンガと町づくり.http://www.joyful.gr.jp/aij/brick/10.html#005.(2008年3月5日参照)
  4. 昭和20年9月1日 兵器軍需品施設等目録 呉海軍警備隊(4).アジア歴史資料センター,リファレンスコード:C08011272200 (第30画像目).昭和20年9月1日 引渡目録 呉警備隊