入船山公園は、市民広場(多目的グラウンド)、入船山記念館、呉市立美術館などで構成される公園である。 ここでは市民広場周辺を紹介する。
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市民広場の北東端に一株の椿がある。 ここが亀山神社の境内であった頃から神木とされていた「乙女椿」の二代目である。
この地が呉浦と呼ばれていた頃、長者の娘と漁師の若者とが恋に落ちたが、結ばれることを許されず二人は海に身を投じた。 娘のなきがらが流れ着いた呉浦に、椿が一輪の花を咲かせ、夜になると光を発し、船人たちが夜の目印にしたとの伝説が残っている。
また、明治初期に海軍が亀山神社の境内であったこの一帯を接収し、神社移転にあわせて植え替えをしようとしたところ、椿の根本から白蛇が出現し、作業員が腹痛に襲われたため、たたりを恐れて植え替えを断念したとの伝説もある。
乙女椿は海軍用地内に位置していたが、海軍もその由緒に配慮して保存に努めていたようである。 1966年(昭和41年)10月には市の天然記念物に指定されたが、1975年(昭和50年)枯死した。 現在の乙女椿は初代の種から育てた幼木を植樹したものである。
JR呉駅から広電バス宮原線(坪の内経由・路線番号4)「入船山公園」で下車。
※宮原線でも路線番号3の系統は「入船山公園」を経由しないので注意。
JR呉駅から阿賀音戸の瀬戸線(路線番号2)または呉倉橋島線(路線番号1)に乗車。 「眼鏡橋」で下車、美術館通りを登る(徒歩5分)。
(1) 市民広場
(2) コンクリート製の構造物
(3) 倉庫跡
(4) 乙女椿