2009. 1.31 at LIVEHOUSE enn
− Set List −
サンダーガール
mommy’s back?
風にあずけて
こいのうた
タイムマシーンにお願い!
流星ミラクル
あの音楽の祭典、定禅寺ストリート・ジャズフェスティバル 出演から長い月日が経っていた。
本当はその後年内にもう一回ライブをやるつもりだったのだが、メンバーの都合やライブハウスの空き状況がマッチせず、
あえなく断念。
そうこうしているうちにベース担当KUBO−chanがバリ島へ出張に行ってしまったり、ドラムス担当tkが毎週の東京出張において
酒におぼれていたり、ボーカル担当mey嬢がスイーツやアウトレットモールにハマッていたり、オレは石川遼君にライバル心を燃やし、
ゴルフに明け暮れていたりで、結局、メンバーと再会したのは約2ヶ月半後の11月下旬頃ではなかっただろうか・・・?
何せ、うちのバンドはライブ出演が決まっていないと練習をしないということで有名だ。(←どこで?笑)
こんなことじゃイカン!という訳でひさびさにライブ出演を強引に決めた!
毎度恒例の決起集会(ただの飲み会です)を行い、そして猛練習を行い、約4ヶ月ぶりのライブに臨んだのであった。
今回の出演場所は、ライブハウス enn。
そう、我々Lips!が2005年に記念すべきデビューライブを行った場所である。
その後、同じ年にまたこの店でライブをやったが、それ以来なので約4年ぶりの出演である。
また、このライブハウスは個人的には一番音が良いと思っている店でもある。
しかし・・・。
実は、このライブハウスは我々にとって鬼門とされている店なのだ。
デビューライブでは、ボーカル担当mey嬢の声が突然出なくなってしまったり、2回目のライブでは曲の構成を大間違いしてしまう
という失態をさらけだしている。(←単に我々が未熟なだけです。笑)
今回も何か起きるのではないか・・・?
何せ、「4ヶ月ぶりのライブ」、そして「4年ぶりのライブハウスenn」。
そう、「4(死)」と「4(死)」。我々日本人がもっとも忌み嫌う数字である。それがダブルで来ちゃったのだ!
何も起きないはずがない!
そんな不安を抱え、当日を迎えたのだが・・・、
な、な、なんと!
朝から大雪。。。
10時頃に起床したのだが、既にオレの自宅周辺では積雪5cmくらい。
しかもさらに雪が降り続いている。風も強い。いわゆる大荒れの天気というやつです。
ライブハウスなので演奏には関係ないが、お客さんの足も鈍るし、なんとなくモチベーションもあがらない。
ややがっかりしながらも、軽く個人練習したり、昼飯を食べたり、ステージ衣装を選んでいたりしたら、
ボーカルmey嬢からヘルプ!の電話。
彼女は山奥(失礼!笑)に住んでいるので、こんな大雪になると交通事情が一気に悪化してしまうのだ。
そんな訳で、mey嬢を車で迎えにいったのだが、さすが山奥!(←しつこい?笑)
積雪量が半端ではなく、10cm以上はあったのではないだろうか・・・?
坂道をスリップしながら苦労して登り、mey嬢を拾って、いざ出発!
幹線道路は大渋滞が予測されたので、mey嬢に裏道を教えてもらいながら走っていたのだが、
さすが裏道だけあって、交通量が少ない。結果的に道路の雪も半端じゃないのだ。
mey嬢:「あっ、そこ左に曲がって!」
オレ: 「オッケー!」
といいながらハンドルを切ると。。。
「あっ!うわぁーーーーーーー!!!!!!!!」
そこには突如対向車が!!
慌ててブレーキを踏む。しかし!止まらない!ABS(アンチロックブレーキシステム)が激しく作動する。
おぉーーーーー!ABSを初めて体感し、感動するオレ。(笑)
「うわぁーーーー!やべぇーーーーー!ぶつかるぅーーーー!
事故ったらライブに間に合わねぇーーーー!」
と思いきや、ぶつかる寸前(推定5cm)で何とか止まりました。
助手席のmey嬢は恐怖におののいてました(苦笑)
その後、今度はドラムス担当tkを拾い、積雪でやたらとハンドルをとられてしまう道路を超安全運転で走り、
何とかライブハウスへ到着したのであった。
さすがに到着した瞬間、どっと精神的な疲労感が襲ってきた。。。
さらには、腕立て伏せを100回やった後に懸垂を200回、そしてその後にビールジョッキ大を30杯
飲んだかのような猛烈な腕の疲労感。。。腕がピクピク震えてます。(笑)
そんな疲労感を抱えながらリハーサルをこなし、あとは本番を待つだけ。
近所のコンビニから買ってきたサンドウィッチを食べながらビールを飲んでたら、今度はもの凄い睡魔が襲ってきた・・・。
もしそこに布団があったなら、5秒で眠りに落ち、女優の常盤貴子さんと付き合って結婚し、2人の子供に囲まれながら
幸せな結婚生活を送っている夢を見ていたであろう。
そんな睡魔と闘いながら約2時間半も楽屋で待機し、いよいよ我々の出番が来た!
悪天候のため、お客さんの入りが心配されたが、予想以上にたくさんの人がいた。
おのずと高まるテンション。
さて、今年一発目のライブ!ガツンとぶちかまそうか!
観に来れなかった全国300万人のLips!ファンの皆さんのため、今回はひさびさに映像を掲載します!
しかも全曲公開!(KUBO−chan、毎度の映像作成、感謝してます)
あっ!そこのあなた!
必ずヘッドフォンを装着して聴いてください。(迫力で誤魔化そうという魂胆です・・・。笑)
さて1曲目は今回の新ネタ、「サンダーガール」
ひさびさのライブで緊張してるうえに、この曲は超忙しい曲なので結構ミスをしてしまったが、
勢いのある曲なので生で聴いている人には分からなかっただろうなぁ〜。狙いは成功か?!(笑)
2曲目は、いつもやってる[mommy's back?」
さすがに慣れたもんです。この辺で落ち着きも取り戻しました。
3曲目 これまた今回の新ネタ、「風にあずけて」
練習の時よりもかなりリズムが走ってますが、これはこれで軽快な感じ。
4曲目 「こいのうた」
昨年の定禅寺ストリートJAZZフェスでもやっって結構良かった曲でしたが、ライブハウスでやると
さらに良いですねぇ〜。(←自画自賛)
間奏のギターソロは単音勝負のメロディラインであり、間違えるとかなり恥ずかしいのだが、無事終了。
その後のボーカルとベースだけになる箇所は、ゾクゾクと震えるほど良いです。(←またもや自画自賛)
5曲目 定禅寺ストリートJAZZフェスで曲の構成を間違え、ケチのついた「タイムマシーンにお願い」。
ある意味、この曲のリベンジのためだけに今回のライブをやったと言っていいほど気合が入ってました。(笑)
今回でリベンジは果たせたかな?
そしてラスト!これも今回の新ネタ、「流星ミラクル」。
40歳過ぎのおっさんが「いきものがかり」なんてやって良いのだろうかと、若干躊躇して決めた曲であったが、
スピード感もあって、ノリは最高!そして、あまりの速さにドラムス担当tkの腕はプルプル。(笑)
最後、ジャーーーーーン、ジャン!っていうキメのところでベース担当KUBO−chanが空振りした模様。(笑)
しかし、それもよほどハイテンションになっていた証なのであろう。
ひさびさのライブで緊張感もありましたが、みんな頑張りました!
今までこのライブハウスが我々にとって鬼門だったのだが、今回トラブルもなくライブを終了したことで、
ようやく呪縛から解き放たれたと誰しもが思っていた。
しかしっ!
楽屋に戻ってからドラムス担当tkから衝撃の告白が・・・。
「実は、演奏開始前にシンバルのネジを強く締めた時、指を痛めちゃってたんだよ。
あまりの痛さに途中で演奏中止しようかと思った」と。
彼の手を見ると右手親指の付け根があきらかに腫れあがっている。内出血までして色も違うし・・・。
やはり、ここは鬼門だったのか?!
しかし、よくぞ、最後まで我慢して叩いてくれたな、tk。
我々は彼を褒め称え、打ち上げ会場に向かう途中、薬局でインドメタシン配合の強力な湿布薬を買ってあげた。
もちろん金は彼に出させたが・・・。(苦笑)
打ち上げは、mey嬢の友人がミニライブをやるという居酒屋で楽しく開催された。
アコースティックなライブであったが、なかなか良い雰囲気。
会計の時に、「どうやったら出演できるのか?!」とレジのお姉さんにしつこく交渉する我々。
そしてたじろぐレジのお姉さん。(笑)
そんな楽しい一夜を過ごし、翌日、駐車場に置きっ放しにしていた車を取りにいった。
しかしっ!(←またかよ。笑)
車がウンともスンとも言わない。(←しゃべったら怖いけど)
そう・・・、
バッテリーがあがっていたのだ!
やはりここは鬼門だったのか?!恐るべしenn伝説!
寒空の下、JAFを待つオレ。
30分くらいしてようやくJAFのおじさんが到着し、エンジンをかけてくれた。
「あぁ〜、後部座席のルームランプが点きっぱなしだよ。あはは」と軽く笑うJAFのおじさん。
後部座席のルームランプ・・・? 運転手のオレはもちろん点けたことがない。
昨日後ろに座っていたのは・・・・、
あっ!tkだ!
てめぇーーっ!ぶっとばす!(怒)
一応、tkに確認のメールを入れると彼から謝罪の返信が。(苦笑)
まぁ彼も怪我をしながら頑張って最後までドラムを叩いてしたことだし、今回は大目にみてやろうではないか。
こんな感じで、とてもエキサイティングな週末でした。
翌週月曜日にtkからメールが来た。
あまりにも痛みが治まらないので病院へ行ったところ、「関節胞断絶」だったらしい。
聞いたこともない怪我だが、いかにも痛そうだ。
次回ennに出演する際は、事前に全員で神社にお参りに行き、ステージ脇に盛り塩をして臨もうと思います。
あっ、車にも塩をまこうかな(笑)
最後に、
バンドのみんな、お疲れさん!
そして大雪の中、観にきていただいた多くの友人達、仕事関係の皆さん、その他、初めてライブを観てくれた皆さん 、
ライブハウスennスタッフの皆さん、本当にありがとございました。
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Written by ken(Guitar担当&サイト管理人)
photo提供: Lips!応援団の皆さん