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😴 内科・生活習慣病

いびき・睡眠時無呼吸が気になったら|自宅でできる簡易検査から治療判断まで

📅 2026-03-28 🩺 院長 矢田篤司 監修 📖 約5分で読める
睡眠時無呼吸いびきSAS簡易検査

「いびきがひどいと言われた」「寝ている間に息が止まっていると家族に指摘された」──最近、こうしたご相談で来院される方が増えています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、いびきだけの問題ではなく、高血圧や脳卒中など全身のリスクにもつながることがわかっています。ただし、自宅でできる簡易検査で調べることができ、費用も3割負担で約2,700円と大きな負担にはなりません。「気になっているけど、何科に行けばいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

① こんな症状はありませんか?

以下のような症状に心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

  • 家族から「いびきがうるさい」「息が止まっている」と言われたことがある
  • 十分に寝ているはずなのに、日中に強い眠気がある
  • 朝起きたときに頭痛がある、口が乾いている
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 集中力が続かない、疲れが取れにくい

ご自身では気づきにくい症状も多いため、ご家族やパートナーからの指摘がきっかけで受診される方が多くいらっしゃいます。

② 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる、または浅くなる病気です。もっとも多いのは、のどの周りの筋肉がゆるんで気道がふさがる「閉塞性睡眠時無呼吸」です。

肥満の方に多いイメージがありますが、やせ型の方や女性でもあごの骨格や扁桃腺の大きさによって発症することがあります。「自分は太っていないから大丈夫」とは限りません。

③ 放置するとどうなる?─いびきだけではないリスク

睡眠時無呼吸症候群を治療せずに放置すると、以下のようなリスクが高まることが知られています。

  • 高血圧:夜間の低酸素が交感神経を刺激し、血圧が上がりやすくなります
  • 不整脈・心不全:心臓への負担が長期間続きます
  • 脳卒中・心筋梗塞:動脈硬化の進行リスクが上昇します
  • 日中の眠気による事故:居眠り運転や作業中の事故リスクが高まります

「たかがいびき」と思われがちですが、全身の健康に影響する疾患です。気になる症状がある方は、一度検査を受けておくと安心です。

📊 SASと高血圧の関係

睡眠時無呼吸症候群の患者さんの約50%に高血圧が合併するとされています。降圧薬を飲んでも血圧が下がりにくい場合、SASが原因のことがあります。高血圧の治療と合わせて検査をおすすめすることがあります。

④ 検査の種類と流れ

睡眠時無呼吸症候群の検査には、大きく分けて2種類があります。

簡易検査(自宅で実施)

指先のセンサーと鼻の気流センサーを装着して眠るだけの検査です。入院の必要はなく、ご自宅で行えます。就寝中の血中酸素濃度や呼吸の状態を記録し、無呼吸・低呼吸の回数を調べます。

💰 簡易検査の費用

健康保険が適用されます。3割負担で約2,700円です。検査機器のレンタル費用も含まれています。

精密検査(1泊入院・PSG検査)

簡易検査の結果が境界域で判断がつきにくい場合や、より詳しい評価が必要な場合は、1泊入院でのPSG(ポリソムノグラフィー)検査をご紹介します。脳波・眼球運動・筋電図・心電図など多くのセンサーを装着し、睡眠の質を総合的に評価します。

精密検査が必要な場合は、連携する医療機関をご紹介いたします。

⑤ 当院での検査の進め方

受診から検査機器到着まで

まず来院していただき、症状や生活習慣についてお話を伺います。検査が必要と判断した場合、当院から検査機関に申し込みを行います。その後、検査機関から検査機器がご自宅に郵送されます。

検査の実施(2晩装着)

届いた機器を説明書にしたがって装着し、2晩分のデータを記録していただきます。装着は指先と鼻まわりのみで、大がかりな準備は必要ありません。検査が終わったら、機器を検査機関に返送します。

結果説明と治療方針の決定

検査結果は当院に届きますので、改めて来院いただき結果をご説明します。

  • 軽症〜正常範囲の場合:生活習慣の改善(横向き寝・減量・飲酒制限など)をご案内します
  • 中等症以上の場合:CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)などの治療を検討します
  • 結果が紛らわしい場合:1泊入院での精密検査(PSG)をご紹介します

⑥ 費用と検査についてのQ&A

Q. 睡眠時無呼吸症候群の検査は何科で受けられますか?

A. 内科で対応しています。当院では、問診のうえ自宅でできる簡易検査を手配しています。「何科に行けばいいかわからない」という方も、まずはご相談ください。

Q. 自宅での簡易検査はどのように行いますか?

A. クリニックでお申し込み後、検査機関から検査機器がご自宅に届きます。就寝時に指先と鼻にセンサーを装着し、2晩分のデータを記録します。

Q. 簡易検査の費用はいくらですか?

A. 健康保険適用で、3割負担の場合は約2,700円です。

Q. 精密検査が必要になるのはどんな場合ですか?

A. 簡易検査の結果が境界域で判断がつきにくい場合や、重症度をより正確に評価する必要がある場合は、1泊入院でのPSG検査(精密検査)をご紹介します。

Q. 睡眠時無呼吸症候群を放置するとどうなりますか?

A. 日中の強い眠気や集中力低下に加え、高血圧・不整脈・脳卒中・心筋梗塞など心血管疾患のリスクが高まることが知られています。

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院長 矢田篤司

矢田 篤司

みなとファミリークリニック 院長

三重大学医学部卒。内科・小児科・皮膚科・リハビリ科を擁する地域密着型クリニックの院長。生活習慣病・予防医療・美容医療など幅広い分野で診療を行う。

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自宅でできる簡易検査は3割負担で約2,700円。
まずはご来院のうえ、お気軽にご相談ください。