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読書について

子供のころは、漫画ばかり読んでいましたが、高校生のころからファンタジー小説が流行してきたことをきっかけとして、活字の世界へ入りました。
その後、中国古典への興味が沸き、論語に関する本を読むようになり、儒教を学ぶことで考え方が変わるきっかけとなりました。
読書により、様々な人の主義や主張、人生経験などを学ぶことができると知りました。
また、私の知識欲を満たすための欠かせない行為となっています。
見出しに「読書尚友」と付けた所以は、そんな私の思いからきています。
読書を通じて、物質主義を捨て、利他に生きようと考えるようになりました。

感想一覧

2022/5/7
[投資家が「お金」よりも大切にしていること]



2022/5/7
[知の体力]



2022/5/3
[自分の頭で考える日本の論点]



2022/2/1
[はじめての哲学的思考]



2021/12/19
[人新世の資本論]



2021/11/253
[会って、話すこと。]



2021/11/13
[一番伝わる説明の順番]



2021/10/16
[超訳 ブッダの言葉]



2021/10/10
[超訳 日本国憲法]



2021/10/3
[面白いとは何か? 面白く生きるには?]



2021/9/25
[ビジネスの未来]



2021/9/24
[日本軍兵士]
次の三つの問題意識を重視しながら、凄惨な戦場の現実を歴史学の手法で描き出してみたい。それは、戦後歴史学を問い直すこと、「兵士の目線」で「兵士の立ち位置」から戦場をとらえ直してみること、そして、「帝国陸海軍」の軍事的特性との関連を明らかにすることである。

敵のことを知らず、戦力に差があることを無視して戦争を続けた結果、300万人の戦死者をだした太平洋戦争について、現場の兵士の過酷な状況が詳細に説明されています。
著者はまた、実際の戦争を体験していない現代の日本人が、あいまいな知識で日本軍は強かったのだと感じている風潮に、警鐘を鳴らしています。
戦争の規模が拡大したことで、もっとも多くの死者をだした20世紀のことを、忘れてはならないと思いました。

2021/9/19
[人生論ノート]
成功と幸福とを、不成功と不幸とを同一視するようになって以来、人間は真の幸福が何であるかを理解し得なくなった。自分の不幸を不成功として考えている人間こそ、まことに憐れむべきである。

戦前の哲学者の著作を読みました。
死や幸福などについて、著者の思うところが書かれています。
成功は、人生においての幸福ではないのに、成功か不成功かを尺度にしている人間を憐れんでいます。
格差の広がる現代では、より傾向が強くなっていると感じます。
難しい言い回しが多く、理解できない文章があるため、たまに開いて読んでみたいと思っています。

2021/8/29
[恐れのない組織]
心理的に安全な職場では、人々が自信のなさを克服しやすくなることである。つまり、職場が心理的に安全なら、自信があまりなくても話せるようになるのだ。
発言の内容が非難されたり、正確ではないことを言うと不利な立場になってしまう職場では、人は口をつぐんでしまいます。
不正が発覚したり、事故を起こした会社は、心理的安全性がないことが原因にあると解説されています。
確かに、言いたいことが言えない場で、人が結束できるわけがありません。

2021/7/4
[ハーバードの人生が変わる東洋哲学]
荀子が悟ったように、どの思想家もおのおの貴重な発見をしたものの、一方でどの思想にもそれぞれ限界や弱みがあることに気づくはずだ。

ハーバードの教授による中国古典の解釈は、日本人が述べる解説とは異なるものでした。
良いか悪いかは別にして、新しい視点を得ることが出来ました。
荀子については、そもそも読んだことが無かったので、とても興味深い内容でした。
別の書籍にあたって、知識を深めたいと思います。

2021/6/27
[オードリー・タン 自由への手紙]
自分がどんな人であるかを、表現することが自由です。自分が自由を手にしたら、握りしめずに共有して、みんなを自由にする。自由とは受け取るものではなく、惜しみなく与えるものです。自由を共有すること。それこそ、私たちがつくる自由への道です。

私たちは誰もがマイノリティで、それぞれに弱さを抱えた人間であり、その弱さを共有することが大切だと著者は言います。
また、「こんな感じでいこうよ」そんな大まかな合意で進んで行けば、よりたくさんの人々と共存することができるようになり、より多様性のある文化を実現することができるとも言っています。
自分の考えを相手に押し付けることは、他人を排除することになります。
そうではなく、共有、共存するための行動を考えることが必要です。

2021/6/13
[具体と抽象]
「抽象化を制するものは思考を制す」といっても過言ではないぐらいにこの抽象という概念には威力があり、具体と抽象の行き来を意識することで、間違いなく世界が変わって見えてきます。

抽象的に考えることの重要性は認識していましたが、多数の具体的な例を示して解説されており、あいまいな私の理解が見事に言語化されました。
いっぽうで、抽象的に考えているだけでは、具体的な行動がとれず、両方が必要であることも述べています。
他人との会話が噛み合わないのは、抽象度のレベルが違うからという説明は、納得しました。

2021/5/30
[座右の書『貞観政要』]



2021/5/30
[民主主義]
みんなの心の中にある。すべての人間を個人として尊厳な価値を持つものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神である。

1948年に出版された本書は、戦後に民主主義をかかげる憲法を発布した日本が、中高生の教育に使うために執筆されました。
GHQの影響化にあったことで、欧米が築き上げてきた先例を称賛しながらも、客観的に民主主義を批評しており、現在の日本に暮らす我々にとって当たり前の民主主義ですが、その歴史と意義を学ぶに足る教科書として、すべての日本人が読むべきと感じます。

2021/4/25
[夜と霧]
これは事実の報告ではない。体験記だ。ここに語られるのは、何百万人が何百万通りに味わった経験、 生身の体験者の立場にたって「内側から見た」強制収容所である。

第二次世界大戦でドイツの強制収容所に入れられたオーストリア人の精神科医である筆者が、自身の体験を赤裸々に記述しています。
心理学者であることの知見により自己分析された内容は、収容所の実態を公表する資料として、とても価値のあります。

2021/4/17
[寄付をしてみよう、と思ったら読む本]
さまざまな社会問題に対して、行政のほかに解決のために動いているのが、NPOなどの団体です。NPOが果たしている役割には、課題解決というだけでなく、「社会に気づかれていない課題を表に出すこと」があります。

政府の施策は決め事に縛られますが、民間は順応性が高いため、社会のかかえる課題に素早く対応が出来ます。
そのため、個人や企業の寄付が必要になります。
寄付が社会貢献になっていることを知れば、自己肯定感が得られ、幸福になると解説しています。

2021/3/21
[自分を支える心の技法]
対人関係をスムーズにするには、相手の気持ちを変えるのではなく、自分自身の心のありようを変えていくことが大事だ、ということなのです。

アドラー心理学や仏教の教えをもとに、絶えず移ろい続ける心と、怒りに囚われないことが重要だと解説しています。

2021/2/28
[私の考え]



2021/1/31
[「今、ここ」にある幸福]
何かができることで自分は特別であり、そんな自分に価値があると思ってきた人は、病気や老いに直面するとたちまち絶望することになってしまいます。- 中略 - たとえ体力や知力が以前ほどではなくなり、できないことが増えたとしても、そのことで自分に価値がなくなるわけではないことを知っておかなければなりません。

老いて介護が必要になった両親であっても、いつまでも生きていて欲しいという人が多勢です。
このことは、生きているだけで価値があるということを意味しています。
出来ないことを嘆かず、不完全であることを理解したうえで、夢や理想を忘れない生き方が大切です。

2021/1/30
[仕事はもっと楽しくできる]
会社に入社して上司に指示された仕事を毎日こなしていると、時々自分が何のために働いているのかわからなくなります。この会社にとって自分の存在はあってもなくてもいいんじゃないか、と思ってしまうこともあります。

学力の高い人が、大手の企業に就職したものの、大手ゆえに若手の裁量で出来ることが限られて、仕事の意欲を失ってしまうとき、会社を変える行動をとって、楽しい仕事に変えた人達が紹介されています。
社内での横の繋がりや、会社を超えた繋がりをとおして、個の力では限られることが大きく出来る。
大きな企業に所属しているので、会社を動かすことが出来れば、大きなことが成し遂げられる。
という事例が語られていて、参考になります。
私自身も個で働いていて、会社との繋がりを感じられないでいるので、何かを変えるきっかけにしたいと思います。

2021/1/24
[あなたが世界のためにできる たったひとつのこと]
効果的な利他主義は、非常にシンプルな考え方から生まれています。「私たちは、自分にできる〈いちばんたくさんのいいこと〉をしなければならない」という考え方です。

効果的な利他主義とは、支障なく生活できる金額以外の収入を寄付することだと言っています。
寄付金額を最大化するために質素に暮らしたり、給料の高い仕事をして寄付金額を増やすなどの事例が紹介されています。
たくさん寄付するために、給料の高い職業を選ぶという発想はありませんでした。
仕事に対する動機づけとして効果的な考え方だと感じます。

2021/1/6
[常識にとらわれない100の講義]



2021/1/3
[お金の減らし方]
僕から見ると、大勢の方は、自分のためにお金を使っていない。誰か人に見せるために使っているのである。そこが決定的に異なっているように感じる。

見栄や承認を得るために金を使わず、自分にとって価値のあるものに使えと言っています。
成りたい自分、楽しい行為が定まれば、金の使い道はおのずと決まります。
それが、社会に役立つことであれば、結果が収入として返ってくるでしょう。

2020/12/13
[ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー]
この本はそんな息子や友人たちの中学校生活の最初の1年半を書いたものです。

イギリスに住む筆者が、息子が通う学校での出来事を綴っています。
子供ならではの自己を優先した行為、他者への配慮の無さに、人種や格差がまじって、示唆に富む内容となっています。
相手のことを理解することの大切さと、難しさを実感します。

2020/12/6
[FACTFULNESS]
謙虚であるということは、本能を抑えて事実を正しく見ることがどれほど難しいかに気づくことだ。自分の知識が限られていることを認めることだ。堂々と「知りません」と言えることだ。新しい事実を発見したら、喜んで意見を変えられることだ。謙虚になると、心が楽になる。何もかも知っていなくちゃならないというプレッシャーがなくなるし、いつも自分の意見を弁護しなければと感じなくていい。

経験や主観から事実を正しく認識できていないことを、例示による説明で教えてくれます。
最新の情報を得て、客観的に考えることの重要性がわかります。

2020/11/15
[ブッダが教える愉快な生き方]
何かを求めているときには必ず緊張が生まれます。
リラックスできるのは、起きていることをそのままにしておけるときだけです。
そのとき、世界はまったく異なった様相をもって立ち上がってきます。


ブッダは「愉快に生きた人」だと筆者は言っています。
その人生は、瞑想や禅という名でまとめられた、日々学びを続ける生き方です。
人は成長するために学びますが、生活事態が学びであることを「オーガニック・ラーニング」と呼び、先入観を捨てて、暮らしの中から新たな気づきを得て、成長することが愉快な生き方だとして、禅の有効性を解説しています。

2020/11/8
[世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?]
サイエンス:様々な情報を分析した結果、このような意思決定をしました
クラフト:過去の失敗経験をふまえた結果、このような意思決定をしました
アート:なんとなく、フワッと、これがいいかなと思って意思決定しました

経営における意思決定はサイエンスとクラフトが優先される。それは理由が説明できるからという単純な理屈です。
しかしながら、直感による超論理的な選択からイノベーションが生まれている事実があると述べています。
成長した企業には、アートによる革新的は発想をする人物と、それをサイエンスで支える人物が揃っていると言います。
サイエンスによる技術は容易に複製されてしまうのに対して、アートによる発想は固有の能力であるという説明に納得します。

2020/10/31
[2020年6月30日にまたここで会おう]
誰かすごい人がすべてを決めてくれればうまくいく、という考えはたぶん嘘で、「みなが自分で考え自分で決めていく世界」をつくっていくのが、国家の本来の姿なんじゃないかと僕は思ってます。

資本主義、自由主義、民主主義で成り立っている社会を良くするためには、「みなが自分で考え自分で決める」ことが必要だと述べています。
他に、交渉についても述べていますが、決断力と交渉力については、別著に詳しく書かれているようです。

2020/10/5
[ぜんぶ、すてれば]
貯金は昔からしない主義です。 自分一人が生活するのに必要最低限の現金を残して、 あとは寄付とアートの購入に使うだけ。

お金を自分のために使うという考えを捨てて、他人のために使うほうが気持ちがいい。という筆者の考えに共感します。

2020/10/3
[考えるとはどういうことか]
学校をはじめ、世の中では、いろんなことを学んで分かることを増やし、分からないことを減らすのがいいとされる。哲学はその真逆である。分からないことがたくさんあれば、それだけ問うこと、考えることが増える。だから、どんどん分からなくなるのがいい、というのが哲学なのだ。

哲学的な思考が習慣づくと、暇で時間を持て余すということが無くなります。
視界に入ってきたもの、スマートフォンで読める記事などから、気になること分からないことを問うて考える。考えると疑問が生まれ、尽きることがありません。
行き詰まったり、疲れたりしたら、メモをとって中断します。
本書では、哲学対話という場で、人と自由に話して思考を広げることの有効性が語られています。

2020/10/3
[知ってはいけない]
日本政府のコントロールがいっさい及ばないかたちで「国連軍の代わりの米軍」が日本全土に駐留するという、日米安保の基本コンセプトが誕生することになったのです。

当初は国連軍の監視下に置かれた日本を考えていたようですが、国連がまとまらずに米国の傘下にある状況が今まで続いていると理解しました。
広大な太平洋を維持しようと思うとき、壁としての日本が必要なのでしょう。
沖縄が負った大きな代償は今もなお解消されず、今後も解決する糸口が見えません。

2020/10/3
[なぜ、あなたの話はつまらないのか?]
・フリ→オチという順序で進む
・フリ:聞き手に「この先、この話は当然こうなるんだろうな」という想定をさせる
・オチ:その想定を裏切るような意外な結末を用意する

自分が話たいことがあったとき、フリになるような前置きをかんがえられたなら、どんな話でも興味をもって聞いてもらえるのではないかと思いました。

2020/9/27
[疲れすぎて眠れぬ夜のために]
人々が自分の幸福を利己的に追求すれば、結果的には必ず自分を含む共同体全体の福利を配慮しなければならなくなる、と考えたからです。利己的な人間は必ず家族や友人の幸福を配慮し、共同体の規範を重んじ、世界の平和を望むはずだ、と考えたのです。

自分が幸福でいるためには、世界全体が幸福でなければならない。という考え方にとても共感します。
私が平穏であるには、地球が住みやすい環境でなければならず、世界が平和でなければならないと思うとき、おのずと行動の指針が定まります。
私が身近な人が幸せになる行動をとり、その人が別の誰かの幸せを望み、すべての人に連鎖していったなら、世界から不幸な人がいなくなります。

2020/9/20
[気候カジノ]
排出量の削減に向けた取り組みには、将来の気候被害を軽減するために今日の貴重な財やサービスを犠牲にすることが求められるという点だ。

経済学者の視点から、炭素を減らすためには、石油等の代替となるエネルギー源を用意するために多額の費用がかかることを解説しています。
大気には国境が無いため、他国の排出した二酸化炭素が地球全体に影響してしまいます。各国は自国の経済を優先し、排出抑制に前向きな国が少ないため、効果的な対策は講じられないままでしょう。
やがて自然災害への対応が出来なくなり経済が破綻する国が現れたとき、戦争になってしまわないか心配です。

2020/3/1
[今、ここを生きる]
瞑想とは、「至福を得る」こと、「とんでしまう」こと、「すっきりさせる」ことのいずれでもありません。こうした言葉は、講演している間によく聞きました。瞑想とは、自分の現在の心の本来の状態にやすらぎ、どのような思考や感情、感覚が起ころうとそれに気づき、そのままにしておくということの練習なのです。
〜中略〜
心は常に活発です。そして思考を生み出します。海がいつも波を生み出しているのと同じです。私たちは、思考を止めることはできません。それは海の波を止めるのと同じことだからです。本来の状態に心を休めるということは、思考を止めてしまうということではありません。仏教の瞑想は、心を空白にしてしまうということではありません。思考のない瞑想などはできないのです。


この言葉を聞いて、「反応しない練習」で草薙氏が言っていたことの意味が解りました。
一読しただけでは理解が難しい箇所がありますが、まずは通読してから振り返りたいと思います。

2020/2/18
[ひとり親家庭]
日本社会がひとり親家庭支援に逡巡し続けてきたのは、どこかで「あるべき家族像」から逸脱した例外的な存在であるという評価があったからだろう。

子供を抱え、頼れる人が居ない一人親が、困窮している状況を知ることが出来ます。
子供のために常勤が難しいことで正規社員になりにくいこと。
一人親の増加に比例して、国が出す手当の総額が増えたことで、支給額が減らされる。
など、多面的に厳しい内情を解説しています。

しかし、安易に手当を増やし、離婚しても、勤勉でなくても、それなりに生きられるとなっては逆効果であるため、再分配の方法は難しいです。
せめて子供は、親の貧困の如何にかかわらず、平等な教育を受けられる施策を充実して欲しい。

2020/2/12
[「空気」と「世間」]
この、自分に関係のある世界のことを、「世間」と呼ぶのだと思います。 そして、自分に関係のない世界のことを、「社会」と呼ぶのです。

日本人は世間と社会を区別していて、世間に対して思いやりがありますが、社会に対して無関心であると理解しました。
ニュースでとりあげられた人の発言や、SNSでの発信に対して、誹謗中傷を言えるのは、相手が社会に属する人だから。
世間に属する人に同じことをしたら、空気が読めない人間だと判断されて、つまはじきにあうことになります。

2020/2/11
[体力の正体は筋肉]
体を動かさなければ、病気にかかりやすくなる――私たちの体は、動くことを前提につくられているものなのです。

頭脳労働で金を稼げるため、体に負荷をかけなくても生活が出来る世の中になっています。
けれど、健康で体力がなければ、良い精神が保たれず、質の高い仕事は出来ません。
一方で、肉体労働は負担が高すぎて、体を壊せば収入が無くなるという問題があります。
分業によって矛盾をかかえた現代を上手に立ち回ることは難しい。

2020/1/27
[ぼくたちに、もうモノは必要ない。]
人に備わっている「慣れ」→「飽きる」というどうしようもない仕組みに対抗できるのは、唯一感謝だけだ。感謝だけが、今持っているモノをいつもと同じ「当たり前」でつまらないものと見なすことを防いでくれる。

現状に満足するという考えは、
中野 孝次「足るを知る」
加島 祥造「求めない」
と同じ考えですが、感謝するという行為によって、あらゆる事柄に対して心で行動することが出来るので、日常に取り入れやすいと感じます。
今日の平穏を感謝することが出来たならば、悩みなど無くなります。

2020/1/26
[仕事なんか生きがいにするな]
人が生きる「意味」を感じられるのは、決して「価値」あることをなすことによってではなく、「心=身体」が様々なことを「味わい」、喜ぶことによって実現されるのです。

仕事で何かを達成したとしても、得られる喜びは一時的なもの。
日々を遊ぶことで、喜び続けることが、人生を楽しむことに繋がると言っています。
仕事以外に縛られることのない今の生活は、遊ぶために最高の環境なのだと感じます。
最高の遊び方を見つけられたならば、最高の人生が送れるということです。

2020/1/25
[モチベーション革命]
「達成」や「快楽」よりも「自分の生き方」を大切にする「乾けない世代」が輝くのは「心理的安全性」のなかです。


出世や栄達を求めない人にとっては、所属することが認められる環境が重要です。
失敗しても否定されない職場であれば、皆が積極的に挑戦できます。
お互いを心遣い、配慮があれば、共感が生まれて、おのずと生産性があがることでしょう。

2020/1/25
[モチベーション革命]
これからの仕事で大事なのは、自分にとって得意なことで、いかに相手にとって「有ることが難しいこと」を探し当て続けるか、ということなのです。 あなたにとって好きで楽にできることはなんでしょうか?


凡人が楽しく生きるには、他人より生産性が高く出来る仕事を見つけること。
その業種が安定していて、適度な収入を得られるならば、衣食住に対する悩みが無くなります。

2020/1/23
[民主主義]

みんなの心の中にある。すべての人間を個人として尊厳な価値を持つものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神である。


個人の自由、相手の自由を尊重することが民主主義だと思っています。
しかし最近は、国の代表が自身の偉大さを示す場に、民主主義国家が利用されていると感じます。
戦争に大義名分が認められなくなった時代に、新しい戦争の形が現れているようです。
戦後の日本が国民の教育のために刊行した書籍を読んで、本来の民主主義が何であるかを考えたいと思います。

2019/10/19
[これも修行のうち。]
「快を感じるコツ」というのは、意識をムダな反応に奪われることなく、一点に注ぎ続けることにあります。「集中」が人生最大の楽しみのひとつなのです。


没頭しているときは、何かに集中しています。
この瞬間は、意識の中に悩みは全くありません。
集中する手段として最も簡単なのは、体を動かすことでしょうか。
筋トレは苦痛ですが、集中できているという意識を持てれば、目的が増えますね。

2019/10/15
[炭水化物が人類を滅ぼす]
穀物は「空腹を満たす物」としては優れているが、「食料」として優れているわけではなかった。


穀物を栽培することで安定した食料を得て、人口を増やすことが出来たが、栄養不足になって幼児死亡率が増えたそうです。
一方で、穀物栽培のために定住したことの不利益を解決するために知能が発達したそうで、人類の繁栄に穀物が寄与していることも事実のようです。
私のアレルギー体質は、文明の発達と糖質の摂り過ぎが原因ですが、穀物を主食としなければ文明が発達しなかったという2面性があり、問題は複雑です。

2019/10/8
[普通がいいという病]
「わたしは生きるがゆえに生きる」と言っているように、命そのものには本来、意味や目的はないのだということなのです。


「何故生きるのか」と問うとき、「何故」は煩悩がもたらすものだと認識しなければならないという答えに納得しました。
日本人でいると、可能性がありすぎて、人生に意味を持たせたいと考えてしまいます。
しかし、世界を見れば、命に危険が及び、今日を生き抜くことだけしか考えられない人が大勢います。
衣食が足りている人が、人生で悩んでいることなど、利己的でしかない些末なものです。

2019/9/22
[普通がいいという病]
愛のために私たちに出来る第一歩は、逆説的ですが、まず自分をきちんと満たしてやることなのです。


自分にとって必要な物まで他人に与えたとき、良い事をしたという「欲望」による感情が生じる。一方、自分は満ち足りていて、余った分を与えるとき「喜捨」すなわち捨てる行為になると言う。
自分が満たされていないとき、施しの行為に欲が生まれるという解釈に考えさせられる。

2019/9/21
[武器になる哲学]
人間は労働をしている間、自己を感じることができず、労役から解き放たれて初めて独立した自分となることができるようになる。これが労働からの疎外です。


生産性を向上させるために分業が進められた結果、労働が退屈なものになったと言っている。
確かに、同じことを繰り返すだけで、労働の成果で恩恵を受ける人の顔が見えないと、社会の部品になっていると感じ、楽をして稼ぎたいと思う。
サービス業に就いたことがなく、想像力の無い自分は、資本主義の本質をついた言葉だと感じた。

2019/9/1
[父が娘に語る経済の話]
自動化の増加によって、全体の収入の中で労働者に向かう割合は減り、ますます多くの富が機械を所有するひと握りの人たちのポケットに入るようになっている。


機械による自動化で従業員の仕事が無くなると、作った製品を買える人がいなくなるという示唆が興味深い。
機械に使われるのでは無く、機械の労働によって得たものを、皆に分配すべきだという提言に共感する。

[集中力はいらない]
思考するのが人間であり、思考しているから自分が存在する。逆にいえば、考えないほど人間から遠ざかり、機械に近づく、ということになるかもしれない。


集中するということは、決まった手順で、想定の結果を得るために行動しているという指摘に納得する。
分散思考であることが、新しい発想を生むという著者の見解は的を得ている。

2019/8/25
[ホンモノの日本語]
「いそしむ」は働くという意味だが、ただ働くでは「いそしむ」にはならない。働きながら働くことを楽しんでいること。


英語では、仕事も勉強も「work」と言うが、日本語は区別される。しかも「いそしむ」は働くことに楽しみも得ている状態をいうと解釈していることに感銘を受けた。

[おもしろい伝え方の公式]
「頭の中に、先に映像を浮かべること」 話のおもしろい人とそうでない人の違いは、たったそれだけだと言うのです。


人に説明をするとき、映像で思い描けているときは、具体的に説明できることは、経験からも納得できる。
雑談を面白くするならば、滑稽な情景を思い描けていなければ、成功しないのだとすれば、話し方を訓練しても意味が無いのだと理解した。

2019/1/18
[最高の体調]
価値に沿って生きるほど日々の悩みは消え、自然と自分をいたわる行動が増えていきます。不安に立ち向かうには、まずはあなたの「価値観」を見定めるべきです。

「最高の体調」によると、未来に不安をもつ現代人は、価値観を明確にする必要があるます。
価値に沿って生きると、悩みは消え、自分をいたわる行動が増えるそうです。
自分の価値観を知るため、「価値評定スケール」が示す12の領域を見ると「健康」と「環境」に重要度を感じます。
健康については、意識した行動をとっています。菓子を食べ過ぎた、遊びすぎて寝不足だなど、反省すべきことを改善する必要があるようです。
環境については、対象が地球という大きなものであるだけに、関与が見えにくく、達成感を感じ難くなっています。具体的な行動を定めたいと思います。
ただし、直近の目標ではなく、人生を通じた目的を価値観として持たなくてはならず、正しく考えたい。