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3の現在:白へ




俺の部屋とは違って、
何故かひんやりとしすぎて鳥肌すら立ってしまう程に冷えている智香の部屋に、
忍び込むようにして入り込んだ。

智香は布団を被って眠っているようにも見えるが、
さっきまで自分自身の体を慰めていたのだから、まだ熟睡しているはずはないだろう。

とはいえ俺が部屋に入ってることも感づいてはいるだろうし、行動は迅速かつ的確でないと……



俺は機を見計らい、一気にベッドへ飛び乗って智香を組み伏せ、両手を掴み上げた。

全ては智香が対応しきれていないうちに済ませないといけない。
掴んだ智香の両手を、用意しておいた荒縄でベッドの柵に縛り付ける。

「ちょっと! なにしてんの!!」

智香が完全に目を覚ましたらしく、なんとか俺をはね除けようともがき始めた。
しかし固く拘束された両手は、すでに使用不能になっている。



そしてのしかかっている相手が…おそらく今の智香に最も憎まれている存在…
つまり俺である事に気付くと、さらに猛烈な勢いで叫び始めた。

「あんた! そこで何してるのよ!!
 まさかあんたがコレやったの!? 早く解きなさいよ!!!」
「あ〜、うるさ…… とにかく落ち着きなさい智香ちゃん。」
「こんな事されて落ち着けるわけ無いでしょ!! 何考えてんのよ!!!」

「いやね、このごろ生意気になった智香ちゃんにだな、
 イッチョ愛の日々の記憶を取り戻して欲しくてね。
 それにこうでもしないと黄金の右ストレートでKOされそうだったし。」



「……わかってるでしょ! 兄妹でそんなことをするのは、絶対に許されないことだって!
 だから、私は……」
「……ちょ〜〜っと前までそっちから求めるほどだったのに〜〜……」
「そんな事の方が不自然なことなの! とにかく、離して!!」
「ホントにつれないな〜…… ま、そのうち思い出すよね、智香。」
そう言ってキスすべく、唇を智香の顔に近づけていく……

「そこまで堕ちたのか… ならもう容赦は出来ない…!」
智香の気迫がその右足に集中した。

ブンッ

しかし俺は身を翻して渾身の一撃を回避していた。
思った通り、智香の一撃は股間狙いだった。 もし受けていれば朝まで悶絶していただろう。
最初から何処に攻撃が来るのかがわかっていれば、
回避するのはタイミング次第でとても楽になる。



「ちっ!」
「危ないだろ智香〜〜」
と言いつつも、伸びきった智香の右足を掴んで、それをベッドの足に拘束する。

「やめろ!離せ! この変態兄貴!!」
「……あの可愛らしかった智香は何処に行ってしまったんだか……
 お前の体は未だに俺を求めて毎晩うずいているというのに……」
「な!! そんなワケ無いでしょ!!!」
「何を言うか。 さっきまで『お兄ちゃん…』とかって喘いでたクセに。」
「の、覗いてたの!? この変態!!」
「いやいや、覗かなくてもわかるくらいに聞こえてきたんですよ。
 それを声で、『ああ、智香はやはりまだ俺を求めているんだなぁ…』
 とその思いを察してあげたのですよ〜」
「何が『察してあげた』よ! いいから早く解いて…」


そうして僅かに智香の気が抜けた瞬間、俺は指を舐めて素早く智香のパンツの中に手を差し込み、
柔らかく解れていた膣内に指を進入させた。

「くうぁ!」
智香の動きが一瞬にして弱まる。
「どうした? やっぱりまだ満足してないんだろ?」
言いながら抉るように壁を刺激して、奥へと指を沈めていく。
「なにをそんな……! いいから、早くやめ、て……」

「俺はな、お前の感じるところなら全部知っている。
 ここの壁の何処を擦れば気持ちいいのか。」
「あぅ…」
「脇腹のラインや首筋とかも弱いとか。」
「いや……!」
「何より……お前自身の体がわかってるよな。
 小さい時から、ずっと育てられてた性感は、そう簡単に消えてはくれない…って。」


パジャマの上のボタンを外して、ようやく揉めるようになってきた胸を触る。
智香の抵抗は弱々しく、力無い。
「い、やぁぁ……」
「そういえば、胸は触るより…こうやって吸い付くのも好きだったよな。」
「ダメ、やめて……」

乳首に口を付けて、少しだけ歯を立てる。
「いひっ…!」
「少しぐらいは痛い方がいいか?」
「や、ダメぇ……」
熱い息が、智香の口から漏れ出ていた。

胸と秘部と、同時攻撃で攻め立てる。
……やっぱりだ。智香の体は、ずっと俺を求め続けていた。
その証拠に、パンツから染み出て滴るほどに濡れ始めている……



すぐにそのパンツを脱がせるが、右足がベッドに括られているので足からは抜けない。
とりあえずそのまま足に引っ掛けておいた。

「ホントに… もう、やめ…」
「何を言うんだ。智香が今まで毎晩飢えてた分を埋めるくらいに可愛がってあげないとね。」

すでに智香は息も絶え絶えだったが、俺は全然止める気は無い。

まだまだ夜は長いのだ……

「…………バカ…………」
小さなつぶやきが、空間に紛れて消えていった。



「そうだ、さっきもあまり気持ちよく無さそうだったから一度イかせてあげよう。」
「え…?」
声の具合から、さっきの自慰では深い絶頂は迎えていないと俺は推測していた。

「智香だって無理矢理にされて痛いよりは、気持ちいい方がいいだろ?
 一度イけば挿れても痛くないだろうし。」

両手の指を解すように動かしながら、左手の指は膣内に、右手の指はクリトリスに当てる。
「やっ! それは、それだけは、お願いやめて!!」
「やめて、と言われてやめるわけないだろ。」



右手に摘んだ蕾を少し捻り、膣内を左手の爪で少し引っ掻くように刺激する。
そしてその動きを、まるでエンジンが動くかのように加速させていった。

「い……!」
「優しいお兄ちゃんが、たくさんイかせてやるからな。」
智香はそれに応えずに、口を金魚みたいにパクパクさせている。

「こ・こ・か・な〜〜」
手応えを感じて集中的に刺激を集中させた。
「か、は… そこ… だめぇ…」
「ココだな。 自分じゃ怖くて触れない分、お兄ちゃんがしっかりしてあげますからね〜」
「い、ゃ…… !!!!」
最後の方の言葉は、音もない叫びでかき消されていた。



びくんびくんと、智香の体が痙攣するように跳ねる。
それを頬で感じるように智香の体に顔を寄せ、乳首を口に含んだ。

膣内の敏感の部分と、膣外の敏感な部分、そしてついでに乳首まで攻められては
いくら我慢して嫌がっていてもひとたまりもない。

そして連続的な絶頂の震えに混じって、鳥肌の立つ痙攣が智香の体に走った。
「おっと。」
智香の秘部からまるで小水のように液体が噴き出していた。
しかし本物のような匂いも色もしていない。
「そうだったな。智香は本当に気持ちよくなると潮吹いちゃうんだったよな。
 可愛い可愛い。」
「…………。」



吹き出した液体で濡れた服を脱いで、智香に抱きつくように覆い被さる。

「挿れるよ。 智香をもっともっと気持ちよくさせてあげるからね。」
「ぁ……」
力無く横たわるだけの智香。抵抗もせずに、抱かれるままになっている。

「だいぶしおらしくなってきたね。 でもまだあの頃のような素直な智香じゃあない……」

そうだ、あの日の可愛かった智香に戻すんだ。
その為にも、俺はコイツを精一杯愛さなければいけない。

そうすれば……智香は元通り、笑ってくれる……

「お、にぃ……」
智香の膣内は、変わっていなかった。 柔らかく、包み込んで……

続く