「第3回 八郎湖の再生を考える集い」 楽しい!おいしい!八郎湖 2009年11月23日 |
参加者全員で完成させた炭イカダを前に記念写真。 大潟村の炭釜の前で |
「水が濁り、潟の魚が減っている八郎湖を何とかしなければ いけない」と「第3回 八郎湖の再生を考える集い」が11月23日 八郎潟町農村環境センターで開催されました。主催は八郎潟 町はじめ近隣の五城目町や大潟村など周辺地域で活動をし ている団体でつくる実行委員会や環境事務所です。 秋田市や周辺から参加した人たちは午前中、外来魚のブラ ックバスにより生態系が乱れてしまった八郎湖で魚を網です くい観察する「さかな」コースと、大潟村で水質浄化に効果が ある炭の袋詰めと炭焼きの見学をする「すみ」コースに分か れ、実際に現地見学会が行われました。 村の炭焼き小屋にも35人ほどの参加者がバスで訪れまし た。炭釜は村の有志が廃材を利用、手作りしたこと、マツクイ ムシの被害木を焼いて炭を作っているとの説明に感心してい ました。実際に釜から炭を運び出し、袋詰めした炭をイカダに 入れ、空になった釜に材料の松を運び入れる作業を体験して いただきました。墨の粉で顔を黒くしながら懸命に作業をする 姿が印象的でした。このイカダは来年早々八郎湖で水質浄 化に役立てる予定です。 |
お昼にかけて八郎潟町に移動し、「八郎潟の恵みを味わおう」 と無料試食会も行われました。ダマコ鍋をはじめワカサギの佃 煮や天ぷらがふるまわましたが、特にブラックバスの南蛮漬け フライで作った「干拓バーガー」がユニークで興味を引きました。 味も淡白でとてもおいしいものでした。 会場には八郎湖ゆかりの品、魚粉で育てた野菜や木炭研究 会が焼いた炭の販売コーナーや団体の活動を体験するコーナ ーや色々な活動をパネルで展示するコーナーもあり楽しみなが ら八郎湖の存在を再認識することが出来ました。 午後は「再生を考えるコーナー」で、八郎湖や大潟村の写真を 投影しながら八郎湖にゆかりの執筆者たちがつづった「八郎湖 への手紙」が朗読され、さらに今後も八郎湖の水質改善に取り 組まなければならないと必要性を訴えていました。 最後に秋田県立大学 地域連携・研究推進センターの谷口光 吉教授が「八郎潟再生新時代」と題して再生の可能性に触れ、 流域周辺と大潟村の連携や住民の声が重要だと講演をしました。 |
大潟村で |
焼きあがった炭を釜から出し、炭が詰まった袋を炭イカダに入れる。火が入った炭釜を見学する参加者 |
八郎潟町農村環境改善センターで |
昔と今の八郎湖の写真を見ながら八郎湖への手紙を朗読。 だまこ鍋の無料試食は好評でした | |
「第2回八郎湖の再生を考える集い」 2009年2月15日 |
「八郎湖再生のために、今私たちに何ができるのか」 をテーマに、湖の再生に取り組んでいる流域の住民団 体が、展示や討論を通じて意見交換する集いが15日、 大潟村の県農業研修センターでありました。 全体内容については「今日のかぜ」も併せて ご覧下さい。 会場には県振興局をはじめ15団体が、写真やパネ ル、実演などで活動内容を紹介するブースを設け、大 勢の人たちが訪れにぎわっていました。私たちの「木炭 水質研究会」も、日頃の活動状況を紹介する写真や炭 を利用したインテリアグッズを展示、人目を引いていま した。また希望者には会から炭を配布しました。 |
午後は200人近い参加者を集めて全大会が開催されまし た。「大潟の自然を愛する会」をはじめ、5団体代表から活 動内容や成果の発表があり、次いで秋田県立大学の谷口 教授をコーディネーターに、木炭水質浄化研究会小林信 雄会長、廃油リサイクルの会の川崎幸江さんら4団体代 表が八郎湖とのかかわり方や水質浄化について意見発 表を行いました。 小林会長は「マツクイムシ被害が発生し、泥にまみれて 炭焼き窯を造った。いずれは太陽光発電で湖水の水を攪 拌し、酸素供給をしながら炭の浄化作用を利用し、水質浄 化に役立てたい」と報告。賛同の大きな拍手がありました。 |
炭焼き作業、小学生との触れ合いや活動を写真で紹介するブース。炭で作ったインテリアなども展示した |
会員が作ったインテリアグッズ。 小林信雄会長 |
温度が上がらないまま、不安のうちに窯出し 2009年2月10日 |
まだ2月だというのに、寒波がぶり返したかと思うほど の寒さと、春のような暖かな陽気。めまぐるしく変わりな がら、次第に春本番になるのでしょう。 今日は1月に煙の温度が400度に満たないまま、200 度少しで密封した窯から炭を出しました。どんな具合な のか不安のうちに窯を開けたところ、以外にも予想に反 し、上質なアカシアの炭が現れました。炭焼きの難しさ を実感した瞬間です。 炭焼きに関し私はズブの素人です。工程の成り行き をまだよくは理解していませんが、崩れもせず原木の ままきれいに焼きあった硬い炭が出来上がりました。 |
出来栄えが余りにも見事なので「持って帰って家に飾 る」と言う人もいたほどです。またこの炭は2月15日、 大潟村の県農業研修センターで行われる「第2回八郎 湖の再生を考える集い」で陳列されます。そこで同時 に私たちの炭焼きの活動内容も紹介します。 またこの日、窯の天井が下がってきたため、天井を覆 う厚い鉄板の向きを反対向きにし、土を盛る作業もしま した。 陽気に誘われ、昼は皆で丸太をテーブルがわりに弁 当を食べてしばし歓談。窯の修理後、いつも通り木材を 運び込みまた火入作業です。 |
鉄板、大谷石を取り除いた窯。 炭化、文字通りの炭になったアカシア。 |
炭焼き窯の内部天井。分厚い鉄板で天井を支えている。熱で下に垂れ下がってきたため、上下入れ替えた。 | |
窯の入り口と送風用のパイプ。 粘土をこねて、鉄板の隙間を埋め、土をかぶせる | |
今年初の窯出し 2009年1月19日 |
今年初めての窯出しがありました。久し振りに10人以 上の会員が集まり汗を流しました。村内で伐採されたア カシアの樹がよかったせいか、硬くて大きないい炭が出 来ました。 空になった窯には木材を運び火入れをしました。窯の 前ではテーブル代わりに材木を置き、お茶の時間。持 ち寄った漬物に各家庭の味があり話に花が咲きます。 火を入れた後、炭窯がどうなっているのか・・・・・・・・。 |
今回はその炭焼きの細かな作業手順を見てみま した。火は燃やし続ける必要があります。温度管 理は専門知識が必要なほど微妙でデリケートだ と教わりました。 私自身は雑用程度しか出来ないので、説明に も不正確な点もありますが、勉強の積もりで工程 を見守っていきます。 |
@窯の中にアカシアをきれいに並べる。 焚きつけの木材に火がついた。作業後皆でお茶やお菓子で歓談 | ||
中の木材を乾燥させるために火を着け、やがて勢いよく燃え上がる。10時間後、煙の温度が80度になるまで燃やし続ける |
窯の温度を上げるため火を燃やし続ける。 火が消えないように夜も目がはなせない。 |
火入れした夜、窯の入り口を石で塞ぎ空気を遮断する。 翌朝さらに隙間を赤土で塞ぐ。 | |
火をつけて3日目、煙の温度が220度と上がらない。普通400度位だという。 蓋をした窯を開けて見せてくれた(左)。 窯の手前に積んだ木材が焼け落ちてしまい温度が上がらない。 このまま、石で覆い、金属の蓋をし、隙間に土を入れて 窯全体を密封した。 窯上部の煙突も抜き完全に空気を遮断して10日ほど放置する。気が抜けない炭焼きの難しさを実感。 |
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