★ やさしい御主人様

 GOBやYOBの触媒である「歯」が消耗品ではないかもしれないということは以前考えたことがあるが、今日はちょいとヒドイことを思いついた。

 術で呼び出したゴブリンを倒せば、「歯」を収穫できるのではないか!?

 GOBなどで呼び出した魔法のゴブリンは、戦闘で倒されても回収できると思われる。死んだらそれまで、とは呪文書にも本文のどこにも説明されていない。つまり増殖が可能なはずなのである。フェネストラの所で触媒同士の物々交換ができることを考えると、いくらでも増やしておいて損はないのだ。
 だが、主人公はエルヴィンたち相手に芸をさせたりはすれど、決して歯の乱獲をしようとしない(=選択肢に現れない)。心優しい術師なのである。

(3/25/18)

★ クロリア

 カレー北門の兵士たちが話すクロリア語。こいつは翻訳の術を使って話しかけた時に、連中にそのように聞こえるとのことで、どうもアナランドやカレーで普段使われている言語とは大いに異なっているようだ。

 件の北門の兵士の言葉によれば、モーリスタシアから来た者であれば、クロリア語を話していておかしくないらしい。だが……雲峰山脈と表されるモーリスタシアに、そんなに多くの人間が住んでいるものだろうか。『モンスター事典』にはモーリスタシアに住む猿たちが数多く紹介されているが、この地が険しく、あまり人が立ち入ってない事が読みとれる。クロリア語とは、山間に住む少数民族の言葉なのかもしれない。(シャムタンティがネパールの山地をモチーフにしていることもあり、グルカ兵を連想させる。)

 そういえば、カレー第一貴人サンサスがモーリスタシアのほうへ向かっていた。先日サンサスは対マンパンのための同盟を結びに行っているのでは? と考察したばかりだが、楯乙女を引き出すまでもなく、カレー北門を護る精鋭であるクロリアの民の里へ向かっていると考えるのが自然な気がする。

(4/1/18)

【追記】  
 クアガの神によれば、北門の衛兵は無法者ぞろいで節操に欠けるらしい。たしかに連中は北門を護りながら、カレーの安全よりも自分の利益を重視する傾向にあり、金貨で買収することができる。カレーの一般的な常識とはかけ離れているだけで、これがクロリアの流儀なのかもしれない。

 そのような性格にも関わらず北門を任されているということは、よほど戦闘では有能と思われる。

(4/8/18)

【追追記】  
『超・モンスター事典』のサイトマスター(物見)の項を見てみると、モーリスタシアを国として書いていることがわかる。アナランドを裏切ったサイトマスターを召し抱える国の例として「モーリステシア、ブライス両国」とあるのだ。ブライスと並べられるだけでなく貴族階級もあるようなので、これは立派な国家らしい。となればモーリステシアで使われている言語こそ、このクロリア語ではないだろうか。

(10/12/20)

【追追追記】  
 実は南門の衛兵も「聞き慣れぬ言語」を使う。南門の外で HOT を使ってみればわかる。
 北に比べれば厳重さは数段落ちるが、こちらもクロリア兵が混じっているに違いない。

(2/25/24)

★ 謎のお薬

 南カレーのドワーフ地区で購入できる「謎の薬」。今日は、まさしく謎の存在であるこいつを紹介しよう。多分にメタな存在であり、ストーリーよりもゲームシステム都合に振りきれたギミックとなっている。どのあたりがと言うと、こんなところだ。

 先ず第一に、その場で飲むしかない。持ち運びはできない。
 そして第二に、中身について何の説明もない。店の者に質問する選択肢も描写もない。そもそもラベルからして「謎の薬」である。
 さらに第三に、飲んだ後起きることが多分に理不尽である。飲むと混濁したのち、違う場所で目が覚める。ワープである。下の図を見ての通り、それなりの距離である。(ちなみに矢印の上に路はないので、ワープではなく歩くとなれば移動距離はもっと長くなる。)

 泥酔状態、あるいは夢遊状態になって自ら歩いて行ったとも考えられるが、なにしろここはカレーである。そんな状態でふらふら歩いていて、無事でいたことは奇跡だ。しかも目覚めたとき、何も失っていない。体力も、持ち物も。比較的治安の良い南カレーだからといって、流石に無理があると思われる。……本当にワープしたのだろうか? だがそうなると今度は売っている場所が問題になる。フェネストラやアリアンナら強力な魔法使いから入手したならともかく、ここは普通のよろず屋である。(もっとも、「謎の薬」なるラベルがあるぐらいなので、もしかしたら魔法使いに関する由来の瓶なのかもしれないが。)

 ところでストーリー的な観点を離れ、ゲームギミックとしてみれば、この薬の役割は明確である。北へ向かう道が何本もある南カレーのマップにおいて、この縦線の乗り換えを行う手段の1つなのだ。同様の仕掛けとして、喧嘩に助太刀したお礼にしてもらえる道案内や、暴れ馬に乗ってしまうなどがある。フランカーを見つけて道案内してもらうのも同じくである。

『バルサスの要塞』の魔法描写など、ストーリーに力を入れるジャクソンにしては珍しいと思う。いっそのこと、薬ではなく直球にワープ系のマジックアイテムにして、使ったら無くしてしまう形にしてはどうかとか考えてしまうな。

(4/7/18)

【追記】  
 謎と言えば、この店のパラグラフ構造もなかなかに変である。商品リストから個別の説明には行けない。飛べる先のパラグラフは1つしかない。「商品Aを買ったなら●●へ。買ってないなら△△へ」というパラグラフなのだ。そしてパラグラフ△△では「商品Bを買ったなら■■へ。買ってないなら××へ」と続く。××以降もしかりである。商品の数だけ確認パラグラフが必要となるので、少々無駄にパラグラフを増やしてる感がある。

(4/7/18)

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