★ フェネストラさん

 先日仕事でちょいと調べ物をしていましたらですね。フェネストラってラテン語で「窓」を意味する言葉だと知りました。まぁネット情報で見たに過ぎず、細かくは調べてはいませんが。適当な説明は思いつかないのですが、なんとなく「窓」というのは彼女のイメージに合っているような気がします。なんでかな…?

 実は仕事を脱線(汗)して他の登場人物達の名前も調べてみましたが、アリアンナが薔薇の種類だということと、スーダンの首都がカルトゥームということぐらいしかわかりませんでした。殆どの登場人物の名前に元ネタなどないのかも知れませんけれども。

 そうそう、フェネストラついでで1つ。例のフェネストラの死因なんですが、最近その犯人というか元凶が絞り込めたんですよ。あの豆人ジャンが「魔女のフェネストラが仲良しの一人で…」などと口走っているではないですか。奴がフェネストラの元で何か悪さをして、日輪大蛇は解き放たれたとしか思えない。だってあの抜け目無い女が自らのミスで大蛇を逃すわけがないではないですか。あぁ、多分ジャンの体質のせいかも知れないですね。豆人の周りでは一切の魔法が効かないわけですよ。フェネストラがいかに強力な魔法の使い手だったとしても、相手はあの七匹の大蛇が一匹。きっと定期的に魔法を更新しないと捕らえておくことができなかったのでしょう。だが、そこに運悪く「仲良し」のジャン君が来てしまった…と。この危機を速やかに脱するべく、彼女はやむなく主人公の行き先を教えたのに違いありません。彼女と主人公は同じ魔法の使い手として打ち解けた仲なのだから、普通に考えれば魔法使いの天敵ともいえる豆人に、友達の行き先を教えるはずがないじゃないですか。だがその時の彼女にとっては、日輪大蛇を抑えることが第一だったのでしょう。しかし時すでに遅し。あぁ、ジャンが去ってまもなく、フェネストラは倒れ、大蛇は自由を得てマンパンへと飛び去ったのであった。みたいな感じではないかと。ええ。こじつけの上にこじつけを重ねておりますとも。

(3/21/06)

【追記】
 スーダンの首都はKhartoum、マンパンの衛兵隊長はCartoumでした。
 ぜんぜん違った。

(4/8/06)

【追追記】
 ここでいう主人公の「行き先」とは、マンパン砦ではなくイルクララ湖のことです。

(9/11/11)

★ セスターキャラバンのお得意先

 バク地方に住む人馬の言によれば、セスター率いるキャラバンはカレーに向かっていたという。だが、カレーの北門は例の四行詩によって硬く閉ざされている。いったいセスター達は何のためにカレーへ向かっていたのだろうか…。
 彼らは根っからの商人である。商人が隊商を率いて向かうのだから、その目的は商売以外の何物でもないだろう。彼らがカレーで商売をしているのは確実である。では、その相手とは一体誰なのだろうか…?

第1の可能性
 カレー第一の貴人、サンサス
 彼は四行詩を全て知っている。北門を開けて取引することが可能なただ一人の人物だ。一見彼がその相手だとは考えにくい。そもそもカレーの北門が閉ざされたのはバク地方の脅威から街を護るためである。その呪文を全て託された人物がそのような行為に走るだろうか…。
 だが一方でサンサスは「あの」カレーで第一の貴人まで上り詰めた人物である。表の顔だけでなく、裏の顔を持っていることは間違いあるまい。そう考えると、バク地方からの情報や、何かしらの品を求めてセスター達とつながりを持っている可能性は捨てきれないだろう。
『ソーサリー!』プレイ中の時間軸では彼はカレーに滞在していないので、セスター達はわざわざカレーまでいったのに無駄足だったのかもしれない。主人公との出会いが、苛つきながらの帰路での出来事だったとするならば、セスター達の非道い行動もちょっと理解できるかもしれない。

第2の可能性
 北門の衛兵達
 あまり任務に忠実ではなさそうな衛兵達。硫黄霊が北門を護っている以上、彼らには門をあけることはできないが、夜にまぎれて籠や袋とロープを使い、密かに城門の上から取引を行うことは可能だろう。彼らの故郷、クロリアの特産物などを黒エルフ達が扱っていたならば、それは衛兵達にとって大きな喜びに違いない。多少の規則違反を行ってでも、隊商とやり取りする価値があるものと思われる。ところでクロリアってどこだろうね?

第3の可能性
 翼ある下僕を持つ、貴人の誰か
 カレーの住人、長老ロルタグは棘棘獣を飼っている。アナランドでは金冠鷲を訓練して様々な任務に当てている。マンパンの鳥人はアナランドの冠を盗むことさえやってのけている。同じようにカレーの貴人の誰かが翼ある生き物を使役して、城壁の上空越しに隊商と取引をしている可能性はどうだろう。黒エルフ達がまっとうに商売しているかどうかが問題だが、貴人が極めて支払いのいい上客であったり、空飛ぶ使者が高い知能もしくは戦闘力を有していると考えれば問題ないだろう。そもそもセスター達は金を払ってくれるなら、バク地方を一人でさすらう流れ者ですらきちんと相手にするのだから、この点は心配する必要はないのかもしれない。

第4の可能性
 海賊達
 彼らがカレーを出て、ジャバジ河をちょっとだけ下ったところでセスター達と落ち合っている可能性は捨てきれない。北門が閉ざされているカレーでは手に入らないであろうバク地方原産の食物や酒(スナタ猫の干肉やくびり藪の蒸留酒…かなりワイルドな味な気がするが)などをひそかに入手しているとか、いかにもありそうではないか。

(3/21/06)

★ 書店にて思った

 久々の新作ゲームブック『魔人竜誕生』を求めて各書店を巡っていたときに気がついたことがある。大型の書店にて、しばしば創土版ソーサリーが4冊そろって海外ファンタジーのコーナーに並んでいるのだ。一軒だけではない。何軒かであの背表紙が、『ゲド戦記』や『ナルニア』と並んでいるのを見かけた。個人的には非常に嬉しかったが、目当ての魔人竜は見つからない。嬉しさ半分悔しさ半分で次の書店へと向かう途中、はたと気がついてしまったのであった。
『ソーサリー!』が海外ファンタジーに並ぶということはだ。現状では他のゲームブック(特に国産物)は特定のコーナーを持つにはいたってないってことか? まぁまだまだはしょうがないんだろうけど、ゲームブックというジャンルとしては良いことばかりではないってことですね。
(3/21/06)

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