★ 謎の監視者

 物見頭は貴方の旅立ちに際し、「カレーから先は監視されていることも忘れるな」と断言する。カレーから先といえば、バクランドである。一体何者が貴方を見張っているというのだろうか?

 【可能性1 七匹の大蛇】
 七匹の大蛇は確かにカーカバードを巡る伝令である。劇中では奴らは「貴方が冠を取り返すためにマンパンへ向かっている」という情報を主のもとへ届けるべくカーカバードを北上している。大蛇たちが貴方に追いついた後、監視を試みるということはありえるだろう。
 だが、貴方がそれを知るのはアナランドから金冠鷲によって手紙が届くからであり、そのタイミングは貴方がカレーを出てから間もなくだ。鷲のスピードがいかなものかわかりかねるが、人の足よりは早いに違いない。アナランド人はかなり間抜けであると考える私であるが、流石に情報が漏れたことに気がつくのに何日もかかってしまったとは信じたくない。冠が盗まれるという大失態の直後に続けてこれではあまりにも情けない。

 そもそも七匹の大蛇が貴方と遭遇するのがバクランドだ。流石に奴らの移動速度が徒歩で進む貴方と同じということはあるまい。よって、大蛇たちが貴方のことを知ったのは、貴方が旅立った後ということになるだろう。つまり、冒頭の物見頭の台詞は大蛇たちのことをさしているのではない……。
 余談だが、ここで更なる可能性が見出される。実は物見頭が、マンパンの密偵の手引き役であったと仮定した場合だ。なるほど、これなら奴が監視者の存在を知っている説明はつく。だが何故それをわざわざ貴方に話さなければならないのか。実は奴は二重スパイで……かなり無理が出てきたな。うん。結局のところ、「監視者」が七匹の大蛇を指している可能性は薄いと考えておいていいだろう。そこで次の可能性の出番である。

 【可能性2 マンパン砦の物見たち】
 マンパン砦には物見たちが住んでいる。ジャヴィンヌが言うところの「神々に呪われた畜生ども」である。物見の超視力ならば、マンパン砦の監視櫓からかなり遠くが見渡せるだろう。バードマンと組むことで、上空高く昇ることもできる。これならばバクランド全域もカバーできるに違いない。物見頭の言うとおり、「カレーから先」は監視領域と考えていい。
 ジャヴィンヌが言うには、連中はアナランドを裏切ってマンパンへ流れ着いた無法者であるという。ここで冒頭の物見頭とのつながりが出てきた。忠告してくれた物見頭は、かつて部下から裏切り者を出してしまっていたのだ。マンパンで自分達の超視力が悪用されている。それは注意を払うべき能力である。彼は自分達の視力を誇りに思い、また危惧して貴方に忠告をするのである。

 問題は逃げ出した部下がマンパンに向かったという事実を如何に物見頭が知ったのか、であるが、これはきっと「こんなところで働いてられるかーー!」「無法地帯のマンパンで束縛されずにウハウハだぜイェーイ!」などと捨て台詞を吐いていったのではないだろうか。いきなり根拠が怪しくなってしまったが、『監視者』の正体について考えられるのはこの2つでは ないかと思う次第である。

(2/24/07)

【追記】
 第四巻によれば、マンパン砦の衛兵達が主人公の情報を聞き出すために、魚尾ヶ岩のシャドラクのもとに派遣されているという。 拷問を受けて力尽きたシャドラク本人が霊体となって告げるのだから、おそらく嘘ではあるまい。主人公はやはり監視されていたのだ。
 この情報、シャドラクの名前さえ知っていれば得られるのであるが、実は主人公はシャドラク本人に会わなくてもシャドラクの名を知っているのだ。木の枝の助言には従わず、魚尾ヶ岩に立ち寄らないで旅を続けた場合だ。シャドラクの名前は木の枝が告げている。つまり、シャドラクとの会見が無くても、彼のもとへ衛兵が派遣されうるということである。
 これが何を意味するか。そう、件の監視者は「木の枝がシャドラクの顔を取って主人公に語りかけた」ことを知っているのである。 この木は一本だけ荒地に立っているので、視力抜群と思われる監視者ならばその顔を見分けることができたのかもしれない。 だが……何か魔法感知の術などで知ったと考えるほうがらしい気がする。
 様々な可能性が考えられるが、マンパンは恐るべき人材を抱えていることは間違いない。この強敵は、たまたま本編中には登場しなかっただけで、 主人公は(第四巻のあの難易度でも)極めて運が良かっただけとも考えられるのだ。

(7/14/07   9/8/11に補足加筆)

【追追記】
 この感知魔法を操るであろう人物は、もしかしたら大魔法使いの影武者かもしれない。
 天体望遠鏡で地上を見る覗き術があることは周知の事実である。

(9/8/11)

★ 超能力者ピーウィット・クルー

 シンの篤志家、ピーウイット・クルーは超能力者だ! テレパスだ! その証拠を見せよう!

 貴方の分身たるアナランドの英雄(予定)は、マンパン砦に侵入したところだ。第一のスローベン・ドアを攻略し、中庭へと到達している。よくみていたまえ、ジャヴィンヌと話をしている。金貨を恵んだようだ。その物見をたたき殺し、老婆から聖水を手に入れた。…おや、鳥人の詰め所を素通りしたぞ。篤志家とは出会わずに先へ進むようだ。

 さて、さてかの者の旅も大詰めだ。見事大魔法使いを倒し、冠を奪い返したアナランド者は、聖水を老人の死体に振り掛ける。老人が息を吹き返す。篤志家を呼ぶための呼子をくれる。ピーウィット・クルーが姿を現す!

 「冠は手に入れたか?」
 …何故それを知っている!? まだ何も言ってないぞ!

(3/4/07)
  

★ ついついうっかり

 どうもコレタスと書いてしまっているな。これだけは素で忘れる。
 (創土訳ではコレトゥス。)
(3/4/07)
  

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