午後はペペのカンポ(畑)、そして懐かしいトシーナへ

 3時頃家に戻り昼食後少し休憩。
その後、ペペの車で25kmほど離れたところにある畑に行ってみます。

広大な敷地に、畑・プール付の家があるのですが、
家は途中で資金切れになってしまい、まだ完成していません。
夏はプールで泳ぎ、バーベキューを楽しみます。
そのための浴室・洗面所などは使えるようになっていました。
井戸を掘り、その水をポンプでくみ上げます。
ポンプの電力や家の照明・空調は、屋根に乗せた太陽光発電から供給する構想です。
ペペの夢は野菜や果物をつくり、自給自足に近い生活をすることのようです。
彼は、コンピュータは全くだめ、しかし自然相手の生活の知恵は充分で、
桃の接ぎ木をして見せてくれました。

外に鶏小屋があるのですが、普段無人なので、ジプシーが来て盗んでいってしまいます。
現在は家の中に仕切りを作り、鶏を放し飼いにしていました。
それに2匹の黒いガトー(ネコ)が、家の周りで遊んでいました。
ペペは、週2、3回ここに来ますが、その間鶏やネコは寂しいのではないかなぁ?



ペペには頑張って、一日も早く夢を実現して欲しい。
そんなことを思いながら、次はここから5kmほど離れた、トシーナに向かいます。

トシーナはセビリアからコルドバに向かう方向にある人口4,000人ほどの町です。
8年前までペペの家族はこの町に住んでいました。
我々家族にとってもトシーナは懐かしいところです。

昔住んでいた家の一部は改造されて、現在はマリアムの事務所になっています。
彼女は週に1,2日来て、この地域の人々の相談を受けています。
マリアムは弁護士です。


懐かしい居間、そしてマリアムの事務室

玄関ドアの前でペペと写真を撮りました。
トシーナの人々は我々のことをよく覚えていてくれます。
まだ小さかった子供たちのことも、ああだった、こうだったと
懐かしい記憶を呼び起こしてくれます。



雑貨屋のマヌエル・ヒラルデス(左) その父(右)

帰りに途中で休憩、コーヒーを飲んで帰ります。
この店は、マリの故郷ウエルバ(セビリアの西に隣接する県)の親戚が生産する
イベリコ豚のハモン(ハム)を卸している店でした。
セビリア駅にある販売店では、このようなパンフレットが置かれています。
1本7.5kgで41,000円(5,500円/kg)ほど、結構いい値段です。
イベリコ豚でビーノ(ワイン)は最高!




店の主人から、これを見なさいと言われて行ってみると、
闘牛の剥製でした。下の刻印を拡大してみると、
牛の名は“アボレシード”、体重410kgの牛で
「フアン・マリア・ロドリゲス」という闘牛士が、
2007年5月24日デビューの時しとめた牛です。
彼の立派な戦いぶりを讃えて、両方の耳が彼にささげられました。
耳を切り取られた、牛の剥製です。
このことは闘牛士にとっては勿論、牛にとっても名誉なことなのです。



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