第8回

竹中 直人
竹中直人

彼の歴史
私的コメント
1956
神奈川県生まれ。
他の人の作品とは違い、自分が演出する映画では抜群の演技力を見せる俳優さん。演出家の意思を尊重した演技をする人なんでしょうね。
センスある映像と演出、映画作りが大好きな気持ちがあふれる作品ばかり。彼の人間を見つめる視点が好きです。
1991
「無能の人」監督、出演。
第1回監督作。つげ義春の原作漫画を映画化。初監督とは思えないほどの演出力です。
ストーリーよりも、映像や画面構成のセンスの良さに魅力を感じました。俳優の力を引き出すことの出来る演出家でもあると思います。
1994
「119」監督、出演。
火事なんて全く起こらない平和な小さな街を訪れた美女と消防士たちとの人間模様をコミカルに描く。
下手をするとくだらない作品になってしまうような題材を、とても楽しく、切ない作品に仕上げています。
1997
「東京日和」監督、出演。
写真家アラーキー夫妻の実話を元にしたある夫婦の恋愛物語。
今作は、配色へのこだわりも感じられました。本当に素晴らしい演出家だと思います。だからこそ、いろいろな俳優が出演してくれるんでしょうね。
2001
「連弾」監督、出演
天海祐希と競演の家族ドラマ。心がばらばらとなっていく家族という重いテーマをコメディタッチで描く。
成功したとは思えないが、本来の脚本と出来上がった映画との微妙なずれが不思議なバランスをとっているような気がする。本当に俳優の良さを引き出せる人です。
2005
「さよならCOLOR」監督、出演予定。
今度は原田知世との競演です。
どんな内容かは全く分かりませんが、原田知世の新たな魅力を引き出してくれそうで楽しみです。