朝 鮮 本
その1:『鍼灸経験方』


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跋に拠れば、『鍼灸経験方』は、

太医の許任が著したもので、仁祖

二二年甲申(西暦1644年=

和暦寛永二十一年/正保元年)、

首相の金相國が湖南の観察使、

睦性善に嘱して刊行したとある。

所蔵本の仕様は下記の通り。

一巻一冊、整版。九行二十字。

縦27.5X横19.2cm
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朝鮮総督府発行の『朝鮮圖書解題』

には、本書について次の記述あり。

仁祖の時(1623〜1650)、

醫官許任が、鍼灸の良書なきを憾み、

其の經験せる諸方を基として著述。

許任、字は仁叟、陽川の人。

注:自序には、河陽許任 識とあり。
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本書は、初めに各病種、経絡と経穴を

述べ、次に各種疾患に対する鍼灸法を

説き、終わりに鍼灸択日(吉日・忌日)

を説く。

備考:本書には、享保十年和刻本あり。

(オリエント出版社:

   『臨床鍼灸古典全書』第二十六巻)


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