【ダンジョン日報2】 第04-2号 06年04月30日

『伏線拾いの洞窟』



 フレイム@GM : さて、時間があるなら俺のGM練習に付き合って欲しいが。

 それはスモッグビーストを倒した直後のこと。続けざまに潜ることになったダンジョン。
 そこは通称「伏線拾いの洞窟」。ボスにたどり着くまで行き止まることは、ない。




今回のトピック 『つっこめマーフィーズ』

 そこはボスの部屋の前。マーフィーズゴーストがただ一人待ち受ける……はずだった。
 しかし、聞こえてきた声は――。

マーフィー : 「ま、ずずいとお入りなさいやっせー」
マーフィー : 「大丈夫、怖くないよ!死ぬなんて一瞬さ!」
マーフィー : 「って、死んだらあかんやろっ」

 明らかに複数のものだった。

ジン : 「……うっわぁ、分裂っぽい」





◆プレイ前の風景◆ GM変更、再スタート

 それはスモッグビーストを倒した直後のこと。


フレイム@GM : さて、時間があるなら俺のGM練習に付き合って欲しいが。
ジン : 今からですか?
フレイム@GM : 今から。
ヒー・ヘイト・ミー : こっちは大丈夫だけどね。
ジン : んー、まだ大丈夫です。
タック : 「僕はもういっぺんなら入ってもいいよ?」でも、キツい人もいるかもね。
トリガ : ゴメンなさい。私はパスさせてください。
クレスポ : クレスポは3レベルになりたいッスけど…あ。参加決定w

 こうして、トリガを除くメンバーによるダンジョン探索が決定した。





◆ドルアーガの酒場◆ いざ、伏線拾いの洞窟へ
GM : さて。「最後に1階のボスが出てくるけどそれまで行き止まりの玄室が出ても強制的に扉が出る『伏線拾いの洞窟』」と普通に潜るのと、どっちがいい?
ジン : なんですか、伏線拾いって(笑)
タック : 「マーフィーと戦えて練習台にできて、魔法を磨けるコースがいいな」
ジン : 「では、タック君の練習につきあいましょう」
クレスポ : せっかくだし前者がどんなのか見てみたいw
GM : じゃあ、伏線拾いの方で。洞窟の入り口にはこんな立て札が。
タック : 立て札?
立て札@GM : 『この先、【きっと寸詰まりダンジョン】とかいう希望は捨てよ』
クレスポ : 「なんッスかこのメッセージ」
タック : 「よくわかんないけど、寸詰まりダンジョンって、希望なの?」
ジン : 「きっと、行き止まりが無効なのですね」

 こうして、彼らは、1層のボスの待ち受ける2層扱いの特殊ダンジョン、「伏線拾いの洞窟」へ足を踏み入れたのだった。





◆玄室A◆ 浅い層はゾンビまみれ
GM : じゃ、ジン>クレスポ>タック>ヒーの順番でダイス振ってくれ。
ジン : (コロコロ)3です。イベントは4ですね。
クレスポ : 「玄室キター」
GM : 扉が二つある玄室。前と右。ゾンビが5匹。
ゾンビ@GM : 「う゛ーあ゛ー」
ジン : 「またゾンビですかぁ」
クレスポ : 「この前からゾンビだらけッスね」
タック : 「このへんのダンジョンはみんな潜ってるとこだからね。もう、ゾンビばっかになっちゃってるのかも」

 ゾンビ ZL3 MR11 【不死の力】【毒】


クレスポ : 「ヒーさんの魔法を待ちつつ《狙撃》準備ッス」
ヒー・ヘイト・ミー : 《雷撃》で。「ひっゃほー! 土より生まれたものは土に返りやがれファッキン死骸共おっ!」(コロコロ)24点。
クレスポ : 絶好調だなぁw
GM : 2体土に還った。
タック : じゃあ、僕も行くよ!《魔弾》!「土に、返れー!」 (コロコロ)あれ? 3点だ(笑)
GM : それはさすがに、無理。
クレスポ : 「……《狙撃》するッス」(何)

 残りの2体をクレスポとフレイムが白兵戦で片付けて、戦闘はあっさり終了したのだった。


タック : ジンさんが何かやることもなく、終わっちゃったよ?
ジン : ははは、役立たずですね(笑)



◆玄室B◆ 眠らされる前に眠らせろ

 次の玄室。クレスポが行き止まりのダイスを振ったが、強制的に前に扉が現れた。これぞ「伏線拾いの洞窟」効果である。


ジン : 行き止まりは無いのです(笑)
クレスポ : えーと、イベントは5でトラップ&モンスターッス。
GM : トラップは……爆弾でした。

 1回は失敗したものの、TPを使ってかろうじてトラップ解除を成功させたクレスポ。そこにモンスター、グレムリン4体が襲い掛かった。



 グレムリン ZL2 MR8 《眠りの雲》


クレスポ : 「とりあえず、厄介な敵かもしれないッスね」
GM : 《眠りの雲》を使ってくるのは……あ。2匹ね。
グレムリン@GM : 「ねーむれよねむれーよー、ニンゲンねーむーれー」
タック : 「グレムリンってファッキン何って言うのかな?」
ヒー・ヘイト・ミー : 「とりあえず寝かせちまえファッキン小僧!」
タック : 「ん、僕だって《眠りの雲》使えるんだ。やっちゃうよ!」

クレスポ : 目標値はZLの合計ッスから、8出せばいいはずッスよ?
タック : あ、そうだっけ。でも振っちゃった(笑)



 無駄にTPを入れたタックの《眠りの雲》が飛び、グレムリンは全部眠ったのだった。


グレムリン@GM : 「ぐーすーぴよぴよぴよ」
フレイム@GM : 「さて、殴ろうか」

 中略


GM : 消し飛びました。



◆玄室E◆ 多ければいいってもんじゃない

 次の玄室で出現したのはグレムリンが6体にゾンビが4体。数こそ多いものの、さっき戦ったばかりの敵である。



 ゾンビ ZL3 MR11 【不死の力】【毒】
 グレムリン ZL2 MR8 《眠りの雲》



GM : グレムリン「コロセコロセコロセコロセ」
タック : 「うわー、いっぱい来たよー」
クレスポ : 「さっきと同じ敵ばかりッス!」

タック : 「僕がグレムリンを眠らせればいいよね? 《眠りの雲》をグレムリンに」
ジン : 「TP1点使ってグレムリンに《混乱》を」
グレムリン@GM : 「ぐーすーぴーごー」
ヒー・ヘイト・ミー : 「《火球爆発》ゾンビに。臆病者のケツにキスをしろ死神どもおおぉっ!」
クレスポ : 「どこのガンツッスか」(げし)
クレスポ : 「生き残って傷のあるゾンビに《狙撃》!」



 そして、数こそ多かったものの、白兵戦前にゾンビ1体分の攻撃力しか持たなくなった敵を、フレイムが1人で斬り伏せ、戦闘は終了したのだった。



タック : 一緒にヒー師匠まで飛んじゃったみたいだけど。ツッコミで。





◆玄室F◆ ダンジョン効果で『時間切れ』

 次のダンジョンダイス。クレスポが、先のある玄室を振ったものの……。


GM : 扉が二つある玄室だが、ダンジョン作用で扉は無い(笑)
ジン : 「おや」
クレスポ : 「一体なんなんッスかね。この洞窟は」
タック : 「ここでおしまいなのかな?」 何か、いる?
GM : 『時間切れ』と書いた札を持った……ゾンビが6体。
クレスポ : 「へ?」(汗)
ヒー・ヘイト・ミー : 「なんだそれわっ!」(笑)
ジン : 「時間切れなんですか」(笑)
タック : 「じゃあとりあえず、やっつけちゃえ」
クレスポ : 「それにしてもまー、今日はゾンビばっかりッスねー」
タック : 「うん。嫌になっちゃうよ」
ジン : 「暖かいですしね。最近」
タック : 「そういえば、ダンジョンまるごと臭い気もする」

 そして戦闘開始。



 ゾンビ ZL3 MR11 【不死の力】【毒】


ヒー・ヘイト・ミー : 「ひゃははあ! ダイヤの糞をひねり出せクズ共! さもなきゃクソ地獄だぜー!」《火球爆発》20点。
クレスポ : 「なんか、掛け声の割には不完全燃焼ッスね。便秘ッスか?」

 しかし続く魔法の連撃とクレスポの《狙撃》そして白兵戦でのクリティカルで、難なく勝利したのだった。


クレスポ : 「みんな、ここで叫ぶッス! 『クレスポカッコイイ!』と!」
ジン : 「くれすぽかっこいい?」(疑問形)
タック : 「くれすぽかっこいー」(棒読み)

 戦闘が終わり、『時間切れ』の札の前で話し合う一行。


クレスポ : 「ここで終わりッスかね?」
ジン : 「ボス、居ませんでしたね」
クレスポ : 「時間切れで行けなくなったんじゃないッスか?」
ヒー・ヘイト・ミー : ボス戦がないのはもの足りんが。「ちっ、このヒー・ヘイト・ミー様に恐れをなしたかゴミ共め」
ヒー・ヘイト・ミー : 「両生類のクソを掻き集めたほどの値打ちもないやつらだぜヒーボーッ!」

 確かに、時間切れで終了となってもおかしくないような時間ではあった。しかし、ボスを出さずして、「伏線拾いの洞窟」が終わるわけがないのであった。


タック : 「最初の方にあけてないドアがなかったっけ?」
ジン : 「行かなかったほうに行きますか」



◆玄室G◆ つっこめマーフィーズ
GM : すると正面の部屋は、さっき無かった張り紙が。
張り紙@GM : 『レベル1のボスだし、少しくらい数に頼んでも許されるよね?』
ジン : 「う、嫌な予感が」
クレスポ : 「…なんか、引き返して帰りたい気分ッス」
クレスポ : 「たぶん、マーフィーがお供を連れてるパターンじゃないかと、クレスポ様の明晰な頭脳は予想するッス」
ジン : 「マーフィーが分裂したとかいったら、困りますよねぇ」
タック : 「さんざん歩き回って、ここ(入口付近)がボスの部屋だったんだ。マーフィーさんは練習台って聞いてきたんだけどなー」(トントン)
マーフィー@GM : 「入ってマース」
タック : (みんなの方を向き直って)「入ってるってさ」
マーフィー@GM : 「ま、ずずいとお入りなさいやっせー」
マーフィー@GM : 「大丈夫、怖くないよ! 死ぬなんて一瞬さ!」
マーフィー@GM : 「って、死んだらあかんやろっ」
クレスポ : 「お前らはアンデッドだから、そんな風に気軽に言えるんスよ!」
タック : 「…なんだか、1人でボケたり突っ込んだりしてる?」
ジン : 「……うっわぁ、分裂っぽい」
マーフィー@GM : 「わしらも暇やないんや。戦うなら戦うで早よぅ決めてんか?」
ヒー・ヘイト・ミー : 「ひゃははー! こーこなファッキン幽霊どもがあ! この大魔道師ヒー・ヘイト・ミー様がてめえの日記を奪い取ってダンジョン日報に投稿して世界中に公表してやるぜえっ!」
タック : 「そーっと覗いてみてごらんー」(ちょこっと開けてそー)っと。
クレスポ : 「やっちゃったー。で、敵は?」
GM : 普通サイズのマーフィーズゴーストの横に幾分ちみっちゃいマーフィーズゴーストがいる。
ヒー・ヘイト・ミー : ちみっちゃいって(笑)
タック : 「あ、かわいい」(笑)
クレスポ : 「な、なんッスかこいつらは!?」(爆)
マーフィー@GM : 「いやあ、暇だったんで、通販で」
チビマーフィー@GM : 「というわけでチビマーフィーでおま」
ジン : 「つうはん!?」
クレスポ : 「通販でコドモが作れたりするんスか? 今日びのアンデッドは」
GM : そーゆーわけでマーフィーズゴースト改めマーフィー兄弟がお相手だ。能力はマーフィーズゴースト弱体化雑魚版。BPが無くてZLは2、MRとHPは本家の2/3程度。
クレスポ : 「仮面のりダーが連れてるちびのりダーみたいなモンッスかね」
ジン : 「……ちっちゃいセニアが居たらいいなぁ(現実逃避)」
クレスポ : 「とりあえず、雑魚なら《狙撃》効くッスよね」
チビマーフィー@GM : 「チビやからって舐めたらあかんでやー」
マーフィー@GM : 「ほな、やろか。……いかん、移ってきた」



◆玄室G◆ ふっとべマーフィーズ

 マーフィーズゴースト BL4 BP4 MR35 HP40
 特殊能力 【不死の力】 アンデッド。《魅了》無効。

 ちびマーフィー ZL2 MR28 HP25
 特殊能力 【不死の力】 アンデッド。《魅了》無効。



クレスポ : 《狙撃》準備オーケー。
タック : 僕も《魔弾》準備準備っと。「ヒー師匠みたいにかっこよく撃ちたいんだよね。どんなポーズで撃とっかなー」
フレイム@GM : 「中身が伴わない外面はメッキと同じですよ?(さらり)」
ヒー・ヘイト・ミー : ヒーは先にチビを潰すか、本体に行くか……本体に《火球爆裂》かな。
ジン : え、本体?(汗)
タック : 「僕も本体狙うよ。魔法だけで40ダメージ出せれば倒しきれるよね」
ジン : 「普通に考えれば、確実に潰せそうなちびを叩いて、白兵で本体にいくほうが良いようにも見えますけど…。中途半端に二人生き残るのが一番厄介」
クレスポ : 「手間を考えると、ボスを先に潰した方が長引かなくていいかもしれないッス」 《狙撃》は雑魚にしか撃てないから、2人で叩き潰せる自信があるなら本体にどうぞッス。
タック : ヒーさんの魔法の出来次第だけどね。

 そしてヒー・ヘイト・ミーの魔法が飛んだ。


ヒー・ヘイト・ミー : 「効いて驚けファッキン幽霊ども! このダンジョンではアンデッド定食は出さねぇぞ!」 2つ回って34点。
ヒー・ヘイト・ミー : 「ヒーホー! あと6点で倒れるぜっ! へいへいっ!」
タック : 「《魔弾》をマーフィーに撃つよ」(コロコロ) TP入れたから、12点のダメージが出た。もったいなかったかな。
ジン : 「倒れましたね」(笑)
タック : 「やったー!」
マーフィー@GM : 「……ああ。やはりこれが私の運命か(ぱた)」
ヒー・ヘイト・ミー : 「安心しやがれ。てめえの日記は確かに受け取ったあああぁっ!」(爆笑)

 残りは、自棄になったチビマーフィー(通販にて入手)が1体のみ。


クレスポ : じゃ、チビに《狙撃》させてもらうッス。
チビマーフィー@GM : 「来いやくらぁあっ!」
クレスポ : ダメージ9発ッス。
チビマーフィー@GM : 「ナメてんじゃねぇぞコラァ亜っ!?」
ジン : じゃあ、私も石つぶて。11発です。
チビマーフィー@GM : しにかけ。
クレスポ : んじゃ、白兵戦で押し切るッス!
GM : チビマーフィーのMRは28です。
クレスポ : 1回まわって16発ッス!
フレイム@GM : (コロコロ)「2個回って1個回って………32?」
クレスポ : 合計48ッスね。「正義は勝つッス!」
チビマーフィー@GM : 「がげろべっ!?」
タック : 「その悲鳴、かわいくない」

 こうして、見事マーフィーの日記をゲットした一行は、意気揚々と帰途についたのだった。





その4の1へ
その5へ
【ダンジョン日報】閲覧室に戻る