【ダンジョン日報2】 第09号 06年06月10日

『ボスたちのティータイム』



  パーティが大幅に強化され、なんだか怖くなくなったという印象を持たれ危機的状況に陥った迷宮モンスターたち。座談会で茶を飲みつつ、冒険者たちに反撃にのろしを上げる!

チャンプ : 「つーか、アレだ。手っ取り早く全部のボスの【親衛隊】をウィスプにしてもらうとかさー」
グレーター : 「だ、だめなんだな。あいつら配備するの、高いんだな」
ドッペル : 「よし。ここは影の薄いボスを量産するとか。例えばガスドラゴンを沢山増やして《くさい息作戦》を展開する!」
デルフ : 「迷宮がプールの水みたいな臭いになりそうでやだな…」


リコル : 「そこ、生々しい描写はやめい」(銀の槍、投擲)


デルフ : 「(割れた)」

 座談会でお茶を飲んでるボス軍団と、いつか出会ってしまうこともあるのだろうか……。




今回のトピック 『キメラ哀歌』

 今日は5層を目指します。そして順調に行き止まり。
 下の層に待つボスは、初登場のキメラです。
 前任者ゴーゴンを左遷させた実力とは……。
 今こそ見せるキメラの実力、ひとり de トリオ漫才!
 え……? ……あの、それだけ、ですか?







◆ドルアーガの酒場◆ いつもの風景
GM : では、精霊使いジン、盗賊トリガ、賢者ヒー、僧侶リコル、魔法使いタック、戦士ジルの6名で潜ってもらいましょう。ダンジョンレベルはいくつにしますか?  6人だったらぶっちゃけ5層でもOKちゃう?w
リコル : …盗賊のレベルがね…
トリガ : 盗賊のダイスがね…←盗賊
ジン : 「(遠い目)」
GM : でも確かに…トリガのレベルが3止まりでは、ダンジョンレベル5はきっついかもしれないねw
タック : 「でもせっかくだから、ドッペル行こう?」(笑)
ジン : 「罠だけ注意しましょう」(笑)
ヒー・ヘイト・ミー : 「ふ、俺は天災だ。俺に不可能なことはあんまりない。」
GM : 賢者にクラスチェンジしてアミバ属性が入ったようです(何)
タック : 「僕はその天災の弟子だー! 僕に不可能なことはヒー師匠よりちょっと多い」
ジン : 「タック君が二次感染してる!? 交差汚染を防がなければ!」
ジル : 「もう手遅れだとは思うがな」
タック : 「ジンさん、どったの?」(きょとん)



◆玄室B◆ 《トゥルーワード》をよろしく、ね
GM : ではー。ダンジョンレベル5にご案内〜。魔法をかけたい人は宣言してね。
ジン : 《明かり》をかけました。
リコル : 《魔法の盾》ね。
タック : 「はーい!《飛行》!! だんだん慣れてきて、ばっちりかかったよ」(笑)
タック : 【しかしなぜかヒー師匠だけ天井に頭をぶつけた】
ヒー・ヘイト・ミー : 「うわらばっ!?」
タック : 「あれえ、おかしいな。まだ調整がうまくいかないのかな。師匠だいじょうぶー?」

 そして最初の玄室。3匹のドラゴンパピーに遭遇。



ドラゴンパピー ZL7 MR20 【竜の力】【火に強い】【炎の息】


ドラゴンパピー@GM : 「よろしく、ね♪」

ジン : 「劇場版!?」
リコル : 「どこのトリック!?」


GM : では、戦闘開始。敵は全員【火の息】の予定。
ドラゴンパピー@GM : 「あっついぜ〜あつくて死ぬぜ〜」
タック : 「え、戦わないとダメなの? あんまり敵対的じゃないじゃん。今の」(笑)

 ジンの達成値34の《静寂》が飛び、ドラゴンパピーの【火の息】はあっさり封じられた。そこに――。


ヒー・ヘイト・ミー : 「みろ! これが大賢者ヒー・ヘイト・ミーによってさらに強力になった《猛吹雪》だああぁっ!」 では《トゥルーワード》使用で《猛吹雪》。
GM : 本邦初公開ですねw
ヒー・ヘイト・ミー : (コロコロ)でも22しかいかない(笑)
GM : …さすが遙さんですね。見事なダイス目です(爆)
ヒー・ヘイト・ミー : 1も5も出ないってどういうこよ(笑)

 《トゥルーワード》の意味も、火属性に対して【強打】の意味もなかったということである。しかしこれで1体、続くタックの《猛吹雪》でまた1体が沈んだ。


タック : 「19だったよ。やっぱヒー師匠にはかなわないや」
ヒー・ヘイト・ミー : 「はーっはっは! 媚びろ媚びろ、俺は天災だああっ!」(誤字にあらず)
タック : 「吹雪は天災って言えばそうだよね、師匠」(笑)
リコル : 「保険会社にいけば天災認定されてくれるとおもう」

 無論残り1体は白兵戦で蹴散らされた。そして――。


ヒー・ヘイト・ミー : 「ふ、宝物判定か……それくらい俺にもできる」
GM : ホントにアミバっぽいし(爆)
ヒー・ヘイト・ミー : (コロコロ)「ん〜まちがったかな…?」 7で竜の鱗。
トリガ : (コロコロ)「ん〜まちがったかな…?です…」 10で竜の牙でした(笑)
タック : 「でも、牙が手に入ったー! 」
リコル : 「うんうん、牙はドラグニルの融合アイテムなの!」
ヒー・ヘイト・ミー : 「ふ。俺の求める宝物はまだ遠い。」

 ヒー・ヘイト・ミーが何を求めているのか、それは誰も知らない……。





◆玄室D◆ 《火球》は天災に認定されるか
GM : モンスター出現。アイアンゴーレム×5でやんす。

アイアンゴーレム ZL5 MR25 【魔法に弱い】


ヒー・ヘイト・ミー : というわけで《火球爆裂》。

タック : 「火球って天災…?」
ジン : 「人災です」



 今回もヒー・ヘイト・ミーの魔法で2体が潰れ、タックが追い討ちで1体仕留めた。


ヒー・ヘイト・ミー : 3つ! 次、4つ目!
リコル : (ドム数えてるみたい…w)

 残りは2体。しかもそのうちの1体のMRが4まで減っている。ここでジンの《疾風の槍》、トリガの《狙撃》が同時に飛んだ。


ジン : (コロコロ)48ですね。あと一匹?
タック : 終わってない? 48って。
トリガ : じゃあ、終わりで良いですね。《狙撃》で振ってしまったダイスが、あまりにももの哀しいので、どうしようかと思ってたところです(苦笑)

タック : 今、トリガさんが達成値7の《狙撃》をそそくさとしまうのが見えた。
ジル : 「それにふれてやるな。それが優しさというものだ」



 ところが、ここでジンがダイスの数を間違えて振っていたことがわかって状況は一変。今回のジンの魔法は無効と裁定され、トリガの《狙撃》で1体が沈んだことに。


トリガ : 「ああ、そんな。せっかくなかったことに出来たのに…」(泣)
タック : 火球の中からよろよろっと出てきたのに、こつんと当たったら倒れちゃったって感じかな? ちゃんと沈めてるから大丈夫だよ(笑)
ジル : 「まあ、運がなかったと思ってあきらめろ」
トリガ : 今度からジンさんの似顔絵で射撃練習しよう…(笑)

 もちろん残りの1体は白兵で楽勝だった。





◆玄室G◆ 階段話

 玄室Gはトラップの部屋。ダイス目にはある意味定評のあるトリガだけに、



ジン : 「キミはアーチャーではない、盗賊なんだ、盗賊なんだぞー! 信じてるぞー!」
ジル : 「アーチャーか盗賊かがここで問われるのか」



 散々な言われようでありながらも、TPや《七つ道具》の使用で、危なげなくトラップ解除。
 そして今、眼前には、下に降りる階段があった。


タック : 「どーしよみんな。この下のボスって?」
リコル : 「いまだ会ったことのない、キメラ」
ジン : 「ボスは無理ですよ、6階は」(汗)
タック : 「キメラって、会ったことないよね」(興味津々)(笑)
トリガ : 「ボス+ドラゴンパピー6体と対戦になるみたいですね」
ジン : 「適当に雑魚戦して、帰りません?」
タック : 「下に降りると、4部屋目だよ? だからここで決めなきゃいけない」
リコル : 「あ、そっか、下はもう4つめなんだよね……」
タック : 「そう。だからここで行くか、帰るか」
ジル : 「私としては帰りたい気分だな。無理は避けたい」
GM : どうでもいいけど、今帰っても大した稼ぎにはならないと思うw
ジン : 「……一応、転移の指輪は持っております」
リコル : 「じゃあ行こう」
ジル : 「まあ、どうしてもというなら止めはせんが」
タック : 「すったかたー。すったかたー」(もう降りてる)



◆玄室H◆ かしましキメラ漫才
GM : では、ダンジョンレベル6になりました。んで、しばらく進むと、苔むしたもっさりした扉がある。
タック : 「誰も来てないって感じ」(笑)
ジン : 「第2の忘れられた存在…」
タック : 「誰か、いるのかな、こんなとこに」(笑)
???@GM : 「いまっせー」「いるよー」「いてますがなー」
タック : 「3人!?」(笑)
ヒー・ヘイト・ミー : 「さすが一人トリオ漫才」
リコル : 「あけてみるよ?」
GM : …6体のドラゴンパピーを連れた、3つ首の巨大な獣がいます。
キメラ@GM : 「ひとーつ、人の世の生き血をすすり」
キメラ@GM : 「ふたーつ、ふるさと後にして」
キメラ@GM : 「みっつみにくいハゲがある」
リコル : 「よっつよこちょにハゲがある」
キメラ@GM : 「どもどもども〜わてら陽気なかしましキメラでおます〜よろしゅうにな〜」
タック : 「うん、よろしくキメラはんー。みんな言ってる歌が違う」(笑)
ジン : 「バラバラですね。あのジュンとチョーサクとショージ」
ジル : 「かしまし……女か」
キメラ@GM : 「ほなら、状況もよくわかってると思いますよってに」
キメラ@GM : 「お客さんたちをウェルダンに焼き上げるのが仕事なんですわー」
キメラ@GM : 「これでギャラはおんなじー」
タック : 「誰が頭脳労働で誰が肉体労働?って聞いたら、勝手にケンカはじめてくれないかなー。ところで、ここにママ侍は来てないよね?」
キメラ@GM : 「ママ侍でっか。わいの前任者やったら知ってるかもしれまへんなー」
GM : すっとぼけた呑気な台詞を吐きながらも、3つ首は凶悪な笑顔を浮かべてブレスを吐こうとしています。戦闘開始。敵はキメラ、ドラゴンパピー×6!



◆玄室H◆ ジンの顔の恐怖

キメラ BL:9 BP:9 MR:60 HP:60
特殊能力
【竜の力】 竜族。1ターンの間に敵にかける魔法と白兵戦を行える。
【火の息】 敵にかける魔法扱い。1D6+BLの魔法ダメージ(火属性)をパーティ全員に与える。目標値16の抵抗判定ダイスに成功すれば、ダメージは半減する。
【親衛隊】 常にドラゴンパピーを(パーティの人数)体連れている。

ドラゴンパピー ZL7 MR20 【竜の力】【火に強い】【炎の息】



GM : 敵は例によって、全員【火の息】です。
タック : 「僕たちも焼きあがるわけにはいかないよ」
ジン : ……人身御供戦法、いっときません?
リコル : 精神高揚&TPで復活のアレね…
タック : 最初っからそれ行くの? でも、いっぺんその戦法使った人が、後でうっかり【火の息】にやられちゃうと、大変なことになるよ?
ヒー・ヘイト・ミー : 《静寂》は?
GM : 静寂でドラゴンパピー6体の【火の息】を封じるには、目標値42が必要ディス。
トリガ : ドラゴンパピーを《恐怖》で追い返したらどうですか?
GM : 判定は雑魚レベルを目標値にするんで、《眠りの雲》や《静寂》と変わらない。
ジン : なら。《恐怖》、TPぶち込んでやってみますか。
GM : 稼ぎが減るけどいいんだね?w
ジン : 背に腹は変えられないでしょう…

GM : 《恐怖》って終盤でも意外と活躍してるよなーw
タック : こういうギリギリの時にはかなり有効(笑)


タック : ジンさんが《恐怖》でしょ? 僕と師匠は《猛吹雪》でパピーの残りを削っちゃえばいいのかな?
ジル : 「削ってもらえると嬉しい」
ジン : TP3点入れて《恐怖》を。(コロコロ)49発、どうだ!
ドラゴンパピー@GM : 「異常な状況下で楽しむ変態的プレイッ!!」
GM : 全部逃げた。

タック : すごー!


キメラ@GM : 「…無粋なマネしはりますなー」
ジン : 「……ふ、ふふふ。……一体何に怯えたのやら……んふふふ」
タック : 「今度は逃がしすぎ(笑) 宝物が」(笑)



◆玄室H◆ キメラ、本領発揮……?
キメラ@GM : 「このままぶつかるとわいも危ないですよってに。本気出させてもらいまっせ」
ヒー・ヘイト・ミー : 相手がキメラだと《爆裂究極》効くわけだが。
リコル : 「火属性、ね」
キメラ@GM : キメラ「…(あさっての方を向いて口笛)」
タック : 「僕の出番、あるかな? ないかな?」
ヒー・ヘイト・ミー : ではいくか《究極爆裂》。(コロコロ)TP使うの忘れてたけど33の倍で66。「取ったぁ!」
GM : げふ。死んだ(爆)

ジン : え?
リコル : 嘘、終わり?


キメラ@GM : 「抵抗失敗したし。あきまへんわ」
ヒー・ヘイト・ミー : 「ふははははは! この大賢者ヒー・ヘイト・ミー様の前にひれ伏せ虫けらどもおおぉっ!」
タック : 「2人で倒しちゃった……すごいや!」
ジン : 「…あっけないですね。レッツゴー3匹…」
タック : でも、宝物はキメラのだけ(笑)

 トリガが盗賊の面目躍如で融合練成エキスとを手に入れ、今回の冒険は終了したのだった。そして――。


タック : 「師匠、ダンジョンに置いてきちゃった?」(笑)

 宝物判定をしているうちに、いつの間にかヒー・ヘイト・ミーがチャットから退席していたり。


ジル : 「放っておいても死なないだろう」
リコル : 「そのうちふらっと戻ってくるに決まってる」
ジン : 「忘れたころにやってきますよ」
タック : 「誰も心配してないね」(笑)
トリガ : 「天災は通り過ぎて、どこかに行ってしまうから天災なんです」(笑)



◆帰還後その1◆ それぞれの成長

『リコルと銀の槍』編
リコル : 「武器屋のおじさん、このメイスと同じ強さで槍っぽいビジュアルの武器とかない!? 銀の槍とかだと嬉しいんだけど!」
ジル : 「そんなに槍がすきなのか…」
ジン : 「……武器屋出入り禁止になりそうです」
ムスカ@GM : 「名前と形状を変える分には別にいいけども」

 【リコルは、銀の槍を手に入れた!】


リコル : 「そういえば、この前豪華な槍装備した人見かけたんだよねー。思わずタックのように弟子入りするところだったかも」
トリガ : 「槍持ってるだけで、良い人判定なんですか?」
リコル : 「魔法剣士だと思う。トリガの言う、いすとって人かも?」
トリガ : 「あ、や、イスト様は良い人ですよ。ハイ」(笑)

『トリガの防御呪文』編
GM : だいぶ強くなりましたねえ。そろそろ奇襲採用してもオッケーかなw
リコル : 「うっ……防御呪文もかなり充実してきたし…そろそろなのかなあ」
トリガ : 「防御呪文覚えましたよ。《火事場泥棒》」(爆)
GM : 防御じゃねえ!w
タック : 「防御なの? ねえトリガさん、それで防御するの!?」
ジル : 「何を防御するというんだ」
トリガ : 「究極の防御ですよ。逃げ切ってしまえば、絶対に攻撃は喰らいませんから。敵の攻撃範囲に入らないことが、最大にして最高のの防御なのです(キパ)」(笑)
GM : 逃げるんだよォーッ(笑)



◆帰還後その2◆ 転職後のパーティ超編成?
GM : 魔法使い系がせいぜい2人くらいだったら、戦士ももうちょっと活躍できるんだけどねー。このパーティ3人いるし(笑)
ジル : 「戦士は露払い程度の扱いかもしれんな」
タック : 「そっか。前は戦士の多いパーティで、今回は魔法使い系の多いパーティだもんね」
ジン : 「転職するとどどっと減りそうですが」
リコル : 「みんな、何になるつもりでいるの?」
タック : 「師匠が賢者になっちゃったから、同じ道には進まないよ。そうすると、魔導師かな。誰もなってないと思ったし。《スペルエキスパート》はかなりすごいと思うんだ!」
GM : 6が出ればねw
タック : 「出るよ! 出すよ! 時々とことん出ないけど!」(爆)
リコル : 「タックなら期待できるでしょ」w
ジル : 「私は騎士か侍になろうかと思っているが」
ジン : 「私はで」
トリガ : 「私は侍か怪盗でしょうか」
GM : 最終的にどうなるんだ…
ジル : ドキ、侍だらけのパーティ。
ジン : 侍だらけ!?
GM : 侍、侍、侍、賢者、魔法剣士、魔導師。
タック : わー!(笑)
リコル : 超攻撃的編成よね。
タック : これくらい攻撃に偏らないと、ファーストパーティには勝てない!(何)
タック : みんなで超高揚と精神高揚、そしてトリガさんは闇討ちで次ターンに爆発。さらにサムライスピリッツで……3人合わせると何個ダイス振れるんだー(笑)
GM : ものすごいことになりそうだ。なんか、ちょっぴり見てみたくなってきたんですが(爆死)
ジーナ(タック) : 「ばかな、私の上を行くというの!?」
ジン : そして今、3人居たら村正奪い合いになるだろうなという醜い光景が浮かびました。
GM : マイルフィックと3回戦わないといけません(爆)
ジン : 侍3は実現してしまうのか、村正は一体誰の手に?

 先に不安を残しつつ、次回へ続く。
 彼らが転職レベルに達した時、何かが起こる?!



ジン : ……待て、盗賊関係が(汗)





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