2007年03月03日

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適当RPG【修羅の力】リプレイ


第三話 『印者』


◆はじめに◆


 適当RPG小説『修羅の門』とのリンク企画第3回。小説ではここから最終話のエピソードに入ります。
 適当RPGシナリオ『修羅の門』最終話『修羅を喰らうもの』【mixi】

 第二話の幕間の頃、時を同じくして2つの話が進行していました。
 それがこちら
 憑依竜槍『回想』【mixi】
 最終話『修羅を喰らうもの』導入【mixi】

 今回の話は第二話、そしてこの2つの話がひとつにまとまった続きになります。



今回の参加メンバー


イスト
魔法剣士

ブレイズ
司教

シーマ
怪盗

フレイム
戦士

リコル
魔法剣士

ジーナ

セニア
忍者


テオ
騎士
 
 



◆プレイ前の風景◆ これまでのあらすじ
GM : さて、皆さん前回のお話覚えてますか?
シーマ : 忘れた(笑)
リコル : シーマのこぶしが光ってうなった。
イスト : 《瞬間移動》がめちゃくちゃムカつくので、対応策を考えてた。だっけ?
ジーナ : 《瞬間移動》対策というと、アブ対策用のあの像を。
GM : えーと、おおむね間違ってはいないですが…(笑)
イスト : ははは、とりあえず冒頭のボケは基本だからな。実際はちゃんと断片的にしか覚えてないさ(笑)
リコル : だめじゃねえかそれっ!?(一同爆笑)

GM : 前回のあらすじ
 変な槍に操られたリコさん! 大奮闘の末なんとか助けました!
 でも気づいたらジンが拉致されていました! タイミングよく変なめがねの人が現れました! 変な人の後ろからジーナさんが現れました!



ジーナ : シーン開始はすり抜けたシーマがわたしにぶつかるところから?(何)
GM : ですね。では、黒いドラグニルを持った男をすり抜けたシーマが……ジーナに追突します。どかーん。
シーマ : な、なんだってー(笑)
ジーナ : 私から見ると、男の背中を突き抜けて、いきなりシーマががつーんと(爆)
シーマ : 「いたたた…あ、ジーナじゃない。おひさー」
ジーナ : 「有り得ない再会の仕方をするものね。あいたたた」
シーマ : 「つーか、誰この槍持ったメガネは」
ブレイズ : 「ふむ。また妙な存在だな」
槍の男@GM : 「……知り合いか?」
ジーナ : 「……当然でしょう。私が貴方をどこに連れてきたと思っているのよ」
槍の男@GM : 「なるほど、ジンの縁者か」
ジーナ : 「と言うか…ジンに用事があって来たのだけれども、見事にうちのパーティばかりね」
イスト : 「ああ。ジンならさっき、そこの男が持ってるような黒いドラグニルに貫かれて、姿を消したところだ
ジーナ : 「あら、そう……って滅茶苦茶大事じゃないそれ」(爆)
ジーナ : 「ったく。うちの子を巻き込んであの侍、何をやっているのよ。ブツブツ…」



◆01◆ 黒いドラグニルの男
槍の男@GM : (部屋を見回して)「――『修羅』と関わった冒険者というのは、主らだな」
シーマ : 「修羅…知ってんだ」
ブレイズ : 「わかった。とりあえず、お前の知ってることを話せ。俺は関係者を連れてくる」 部屋へ行ってリコルを引きずってくる。OK?
リコル : 引きずる前に「ジン!」って飛び出てくるよ(笑)
リコル : 「あ…みんな……。……私」
イスト : 「お、目が覚めたか」
ブレイズ : 「来たようだな。いいぞ、話せ」(滅茶苦茶傲岸不遜)
槍の男@GM : 「……(ジト目)」
ブレイズ : 「ん、どうした。話す内容が無いなら帰れ。俺が天地に還してやってもいいがな」
槍の男@GM : 「帰れというなら帰らせてもらおう」(きびすを返す)
ジーナ : 「待ちなさいな。人に案内させておいてそれはないでしょう」と男の前に立ちふさがり――――すりぬけられる(笑)
槍の男@GM : 「拙者には、実体が無い」
ブレイズ : 「人の話を聞けクソメガネ。話す内容が無いなら帰れとはいったが、何もせずに帰れとは言ってない。これだから自侭な奴は困る。人の話を聞くという技能がないから」(ぶちぶち)
イスト : 「人の話を聞かずに喋るのは、お前もだ」
リコル : 「……イスト。……なんか、今は沈んだりしてる場合じゃないのかな」
イスト : 「詳しい話をそこの槍男がしてくれるそうだから、ちょっと落ち着いて、座って聞いてれば良いさ」
槍の男@GM : (リコルに目を止め)「――おや、主は」
シーマ : 「つーか、誰なのよあーた」
ブレイズ : 「『修羅』の関係者だろうよな」
槍の男@GM : 「拙者は、……名乗っていなかったな、ソウ・ロウメイと言う」
ソウ@GM : 「『修羅』の封印者の一人だ」
シーマ : 「封印? そんな事できるんだ」
ソウ@GM : 「正確に言えば、『修羅』の存在する空間の封印だ」
リコル : 「空間??」
ジーナ : 「空間の封印。ザトンやキルケに通じるような」
ブレイズ : 「かなり普遍的な技術なのだな、空間の封印というのは」
ソウ@GM : 「かの竜の怨念が作り出した精神的な領域。『修羅の門』と呼ぶ」
シーマ : 「修羅の門…竜の怨念…」
ブレイズ : 「……なるほど。この場合は心象世界、つまり混沌の領域というわけか」
ブレイズ : 「おそらく、強い精神的圧力で混沌の領域を『均し』、一種の閉鎖空間を作り上げているのだろうが……」(もっともらしい理屈を創造する能力を「嘘つきの才」と呼ぶ(うえきの法則か))



◆02◆ 綻びかけた封印
ソウ@GM : (リコルに向かって)「主は、先ほどまで訪れていたはずだ。もっとも、覚えていないかもしれないが」
リコル : 「私が?」
ソウ@GM : 「狂気の夢は人により異なる。汝は一度怨念に飲み込まれ、門へと導かれ、その魂は消滅しかけていた」
リコル : 「消えかけて……。あ、まって、じゃあそこで会ったジンはやっぱり本人?」
ソウ@GM : 「会ったか」
リコル : 「会った…でも、ジンはそこに残って、それで」
ソウ@GM : 「闇に呑まれた」
リコル : 「牙。ウサギの。ジンにこれを渡された……。もう、みんなとは会えないみたいに」

 リコルの手には確かにウサギの牙が握られていた。それは確かにそこにあった。リコルが『修羅の門』の中に呑まれていた証。


リコル : 「誰かに渡して、って頼まれたんだけど、誰だったかな…」
ソウ@GM : 「………」
ジーナ : 「……封印者がここにいて、リコルが行ってきたというのは、『封印されてる』とは言わないのではなくて?」
ソウ@GM : 「今、封印は綻びかけている」
ジーナ : 「…ふう。当然、そうくるわね」
イスト : 「封印というのは、だいたいそういったものだな」
ソウ@GM : 「私の竜槍によって封じていた怨念が、こちら側の大陸に洩れ出たためだ。ドラグニル。大陸の竜槍は、怨念を引き寄せる性質があるらしいな」
イスト : 「東方の竜槍は違うのか?」
ソウ@GM : 「東方の竜槍は武器としての役目を持たない。故に、人が持つこともほぼ無い」
ジーナ : 「しかし貴方は、『事実』や『状態』をただ伝えに来たわけではないのでしょう。それを私達に話してどうさせたいのか、その点を聞きたいものね」
ソウ@GM : 「尋ねられたから応えた。そのつもりだ」
ソウ@GM : 「汝らには知る権利があると判断した。聞きたくないのならば、無理に話そうとは思わぬが」
ブレイズ : 「(マッハでキレた(ぉ))だから話す内容があるなら話せと言っただろうが! これだから前振りの長い馬鹿は嫌いなんだ!
イスト : 「いい加減に腹の探り合いはやめてもらおう。ブレイズがそろそろキレる。っと、間に合わなかったか」
ブレイズ : 「覚悟なぞ後から付いて来るわ! 東の人間は馬鹿の集まりか馬鹿の集まりだなよしそう決まった!」
ブレイズ : 「何故そういちいち覚悟を必要とさせる! 馬鹿かお前らは! どうにもならんならどうにかしてみせるのが人の業であり本質だ!」(吼える)
シーマ : 「ブレイズ、最近ホントに熱いわね」(笑)
ブレイズ : 「……ふーっ、ふーっ、ええい、ここ数年でこれほどムカつくこともそうはないぞ……!」



◆03◆ 精神(こころ)を喰らう

 しかし、ブレイズの様子にも、ソウはあくまで調子を崩さない。


ソウ@GM : 「覚悟を問うつもりは無い」
ソウ@GM : 「汝らがどうするべきかは、汝らが判断することと考える」
ソウ@GM : 「拙者は救いを求めているわけではない」
イスト : 「なら何を望むんだ?」

 しばしの沈黙。それを破ったのはリコルだった。


リコル : 「……ねえ、ジンがどこにいるか、知ってるんでしょ?」
ソウ@GM : 「……『門』の中だ」
リコル : 「それって封印されてるところじゃない」
ソウ@GM : 「――ジンは今、修羅に喰われた」
リコル : 「喰われた…って!」
ジーナ : 「東方の『修羅』には食人の慣習があるわけ?」(鵜呑みにした)
ソウ@GM : 「精神(こころ)のことだ」
ソウ@GM : 「仮面を必要としない、純粋な修羅。奴は確実に封印を破る――本体と完全に同調する前に抹消しなければならない」
リコル : 「なにか、封印しなくてはいけないものがあるのは、わかったけど…ジンは…なんで、一人でなんて、一人で残って…」
ジーナ : 「で、今は囚われのオヒメサマ状態ってわけね。あの侍……」
ブレイズ : 「……意味が分からん。道理も通らん。行動に一貫性が無い。根性が足らん。……何より、信を知らん」
ブレイズ : 「殴らなければならんだろう。やはり」
ブレイズ : 「分かるまで殴らなければな……クックック!」(凶暴に笑う。あんたはホントーに司教かってくらい)

GM : ……ブレイズがいちばんわかりません。
ブレイズ : 信頼を裏切り、手前勝手に行動しておそらくとても満足してるであろうジンに対して凄く怒ってるだけです。


イスト : 「まあ、ジンに対する酷評はそのくらいにして、確かに諦めが早すぎる気はするな」
ブレイズ : 「悲劇なんぞに用は無い! 歌劇じゃあるまいし」
ブレイズ : 「ええいどいつもこいつもクソがっ! 悲劇を安心して見られるのはな! 観客には現実があるからだ! 安心して酔えるための基盤がな!」
ブレイズ : 「貴様もどうにかする手段から言え! 過程に興味は無い!」
イスト : 「だから落ち着けよ。今のこの状態で吼えても始まらん」
ブレイズ : 「貴様が今ここに居るという事はだ! 現実から介入するすべがあるということだろうが! その方法を寄越せ!」
リコル : 「……そこにジンがいるなら、ここに連れ戻したい」
ソウ@GM : 「――そうか」
リコル : 「事情もなにもよく飲み込めてないけど、できるなら、そうしたい」

 それを聞いてのち、ソウ・ロウメイと名乗った男は、言った。


ソウ@GM : 「私はジンを殺すつもりだ」
ジーナ : 「何?!」



◆04◆ 修羅の門
イスト : 「先ほど東方の竜槍は、武器として使われることはない。と言っていたな?」
ソウ@GM : 「ああ。この竜槍は、『門』そのものだ」
イスト : 「やはりか…」
ソウ@GM : 「しかし門を開けるものは『修羅』でなくてはならない」
イスト : 「ジンを殺す気だと話した事から、お前には開けられるのだろう? その門が」
ソウ@GM : 「拙者には無理だな。拙者は封印を司る存在だからして」
イスト : 「ほう? ならどうやって、門の内側にいるジンを殺す気だったんだ?」
ソウ@GM : 「今、門をくぐれるのはセニアだけだ」
ソウ@GM : 「……今の彼女が、門をくぐって正気を保てるかどうか分からぬが」

ブレイズ : 「なんで、お前らは俺の仲間を馬鹿にするんだ? デフォルトか? デフォルトなのか?」
イスト : 「さあなあ。もう一度、お前に恥ずかしいセリフを言わせたいんじゃないのか?」(ニヤ)
ブレイズ : 「なぁシーマ、このクソメガネぶっ飛ばしていいか?」
シーマ : 「…許可するけど、せめて情報全部聞きだしてからにしてね」
フレイム : 「……許可するんですか」←黙っていただけで、実はずっといた人


ソウ@GM : 「……但し、汝らのいずれかが『修羅の力』を受け入れると言うならば、別だがな」
シーマ : 「いらねーわよそんなの」(笑)
ソウ@GM : 「さすれば、セニアを連れてくるしかあるまいな」
ジーナ : 「そういう話なら貴方がセニアのいない場所で全貌を話し出したことが謎なのだけれど」
シーマ : 「そーいや、セニアは?」
テオ : 「ちょっと待った。『修羅の力を受け入れる』って、俺らにあんなふうに…なれって?」(姉を追っていつの間にか部屋に来てた)
ソウ@GM : 「まあ、具体的に言うとこんな感じ」

『修羅の腕輪』
「互いの尾を喰らう双頭の竜を模した腕輪。一度装備すると、修羅の門を抜けぬ限り外すことは出来ない。1シーン、1ターンごとに2D6のHP/MPが失われる。同時に、そのターンに失われた値をあらゆる達成値に上乗せできる」



シーマ : ランダムで12ダメージも来る猛毒? 軽減不可?
リコル : うーん…思ったよりきっつい。
イスト : 減るべきHPもしくはMPが足りない場合はどうなるんだ?
ブレイズ : 死ぬとか。
GM : そうですね、死にます<MP
シーマ : 戦士は装備できないのかねえ(笑)
ジーナ : 最初から0のMPは「0にする」ことはできないから、一番有効だったりして(笑)
フレイム : 「私の辞書に『魔法』とか『MP』とかいう言葉はありません。実は裏設定で、『徴が出ないものは先天的に魔法が使えない』というのがあるんですよ。だから、ある意味カタワというか障害者なんですね。私」

ジーナ : ギュスターヴだー(何)
リコル : ギュス様大好きーーー


イスト : 減った分があらゆる達成値に上乗せされる。と書いてあるから、二回分使える魔法剣士に持たせると得だな(笑)
イスト : 「ふむ。ドラグニルも持っているし、俺がその『修羅の力』とやらを受け入れるのが手っ取り早そうだな」
ソウ@GM : 「行く気満々みたいだな、オイ」
ブレイズ : 「行かないわけがないだろうが。馬鹿か? 貴様は」
ソウ@GM : 「まぁ、期待してたんだけどな、それを」(急に砕けた)
ジーナ : 「ジンを殺したいと言ったかと思えば助けに行くのを期待していたという。何なのかしら、貴方」
ソウ@GM : 「役割と心情は違うものだろ? ――言わされているに、近いからな」
ソウ@GM : 「……一応確認する、行くんだな?」
イスト : 「もちろん」
リコル : 「そこは、変わらない」
ジーナ : 「さっきまで何を聞いていたのかしら、貴方」
ブレイズ : 「まったくだ。めくらのうえに耳なしか?」
ソウ@GM : 「だそうだ、セニア」
ブレイズ : 「……む?」
リコル : 「セニア?」
GM : ソウがそう言うと、天井裏からみょいんと見知った顔がのぞいた。
イスト : 「なんだ。いつ出てくるのかと思っていたが」
セニア@GM : 「……ううううぅぅ」
ジーナ : 「その様子だと、全部聞いてたみたいね」
イスト : 「忍者なら、話の端々で動揺して、気配を揺らすなよ」(嘆息)
セニア@GM : 「諦めさせるって、約束じゃ、ないかあ……」
ソウ@GM : 「無理だ、諦めろ」
ブレイズ : 「……居たのか。妙な気配に紛れて気づかんとは……不覚」
ブレイズ : 「何が不覚といって、俺がお前を認めていることを知られたことが不覚だ。お前は調子にのりやすいからな……」
セニア@GM : 「ブレイズ、なんかアタシのこと言ったっけ?」
ブレイズ : 「いや、いい。聞いてないなら重畳と言う奴だ。教えるなよシーマ?」
シーマ : 「え? うん」



◆05◆ 開門の刻
セニア@GM : 「……昨日だよ。ジンが全部話してきた、皆が関わってることも」
テオ : 「昨日か…」
ジーナ : 「私はたった今巻き込まれたわけだけれども」
ブレイズ : 「……そうだ忘れていた」(セニアの脳天に拳骨)
セニア@GM : 「ごはっ!?」
セニア@GM : 「なな、何? 何で? なしてげんこつっ(ぶらぶらぶらぶら)」
ブレイズ : 「忍者の癖に鈍すぎる。だからこれは、その分だ」
セニア@GM : 「うう、イストに気づかれたこと? しょうがないじゃんイストなんだから…(ちんぷんかんぷん)」
イスト : 「やれやれ、だから鈍いと言われるのにな……」(ボソ)
ブレイズ : 「ジンの話だ。目を逸らすな」
ブレイズ : 「貴様が何もかもの発端だということを直視しろ。ジンも阿呆の極致だが、貴様もだ」
セニア@GM : 「……だ、だから、一人でなんとかするつもりだったもん」
リコル : 「やめてよ、1人でなんとかするって、それでいなくなるのは嫌だよ」
ブレイズ : (無言で2発目追加。同じ所)
セニア@GM : 「ごっはあ!?」
ブレイズ : 「お前な。1人で何かをどうにか出来たことあるか?」
セニア@GM : 「ないよっ!(自慢げ)」
ブレイズ : 「もう随分前の話になるがな」
ブレイズ : 「お前と2人でダンジョンに潜ったな?」
セニア@GM : 「潜ったね」
ブレイズ : 「お前と来たら次から次へと安い宝ばかり引き当てやがって、俺は俺で大した戦力にならず、……まぁ、弱かった」
セニア@GM : 「未熟だったからね!」

ジーナ : ぬののふくばっかり(笑)


ブレイズ : 「そんな吹けば飛ぶような俺たちが、今の強さを手に入れたのは誰のおかげだ?」
ブレイズ : 「ザトン退治には俺は関われなかったが、まぁ、難敵を幾度も打ち倒してきたのは誰のおかげだ」
ブレイズ : 「お前1人で出来たか?」
セニア@GM : 「…できない」
ブレイズ : 「それとも、誰か1人のおかげか?」
セニア@GM : 「そうじゃない」
ブレイズ : 「では、誰のおかげだ? 分かるだろう、言ってみろ」
セニア@GM : 「なかま」
ブレイズ : 「あ? 聞こえんな」
セニア@GM : 「……あれ、だよ。皆が仲間だから、助けてほしかった」
セニア@GM : 「でも、どうでもいいやって言われるの怖くて、何度も聞きなおしたんだよ!」
ブレイズ : (拳骨3発目。顔)
セニア@GM : 「ぐげがはっ!?」
テオ : 「セニア、覚悟しろ、今日のブレイズは少し意地がわるそうだ」(笑)
ブレイズ : 「……仲間のおかげと分かっていて、何が信じられない」
ブレイズ : 「貴様は、何を見てきた? あ?」
セニア@GM : 「あうううううう」
ブレイズ : 「こんなことで見捨てるくらいなら、何故、最初から迷宮くんだりまで出かけないと何故分からないんだ貴様の頭は空か空なのかミジンコ並みか!」
セニア@GM : 「ひど、ひどい。オトメがセンチメンタルしてるのに……」
セニア@GM : 「正直。あのストーカーにそこまで信頼あるのかどうか不安だったし」(ボソ)
リコル : 「まあね。でも私たちだって、『ファースト』ほどじゃないけど、仲間意識はあるんだからね? その門の中に助けに行く、程度には」
フレイム : 「………」
リコル : 「……あるよね!」
フレイム : 「………」
リコル : 「あるよね、……ねっ!?」
フレイム : 「まぁ、得難い個性ですし、あれも」
セニア@GM : 「……皆」
ブレイズ : 「言いたいことがあるなら言え。お前は、俺の仲間だ
セニア@GM : 「幼馴染を連れ戻しに行きたいの。お願い、力を貸して」
イスト : 「やれやれ、やっとその言葉が聞けたな」
ブレイズ : 「良かろう。 貸し1だぞ?(何)」
ジーナ : 「タックには、こんな形でジンと別れさせたくないからね」
イスト : 「全員そろって、面倒な性格だな。素直に助けに行きたい。って言えないんだからな」
ブレイズ : 「抜かせ。一番七面倒くさい性格してるお前に言われたくないわ」
イスト : 「単純なお前と違って、繊細なんだよ」(笑)
リコル : 「や、私はまあ、最初から言ってたんだけど。あんな夢見の悪い思いしたし」
セニア@GM : 「後で死ぬほどど突き倒していいから。アレを」
ブレイズ : 「安心しろ。等しく平等に殴り倒した後、飽きるまで爆殺してやる」
セニア@GM : 「あたしも入ってるー!!??」
ブレイズ : 「……入ってないと思えるお前の頭の構造が心配だ。俺が仲人してジンとくっつけるまで人生先導してやろうか?」
セニア@GM : 「やだよ。嫌いだもん」

*   *   *


ソウ@GM : 「さて」
ソウ@GM : 「あまり時間は無い。ジンが完全に取り込まれてしまえば、封印者として、拙者は彼を殺さねばならん」
ソウ@GM : 「誰が腕輪を受け取る?」
イスト : 「俺だ」(笑)
リコル : 「それは死ぬよ!?」
ブレイズ : 「俺でもいいぞ。HPとMPのバランスが取れてるしな」
ソウ@GM : 「不吉なアイテムのはずなのだが、何故取り合いになるのか私には意図不明だ」

イスト : 《爆裂》するのに、都合がよさそうなアイテムだから(笑)


セニア@GM : 「行けるのは一回だけ。指輪で戻ったら、アウト」
リコル : 「一回だけかあ…」
ジーナ : 「一発勝負は嫌いじゃないわ」
ブレイズ : 「ならば後は言葉は要らんな。征くだけか。――俺に万一あれば、部族と妻と子を頼むぞ我が僕」
フレイム : 「御意に」

フレイム : 「……その前に、買い物をしてきてはどうかと愚考しますが」
ソウ@GM : 「30分で支度しろ」
セニア@GM : 「…なんだろう、あたしの前に重ねられるこの請求書の数々」



 次回。ついに『修羅の門』が開かれる―――






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