2008年06月21日
2008年07月05日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【第4部】 迷宮組曲


第8話(前編) VSヴィーナスマントラップ

  サードパーティ 植物採集






 残るボスはディドロただ一人。
 ついにこの時がやってきました。
 サード・パーティがディドロに挑むその時が。
 バイゼンパーティが全滅した今、城塞のすべての人々の希望を背負い。

 彼らは、今、旅立つ。

 ……え?
 出直すの??




今回の参加メンバー


ゼファー
聖騎士/レベル9
HP59 MP39 TP10

アリス
狂戦士/レベル8
HP59 MP0 TP9

ナギ
妖騎士/レベル9
HP48 MP43 TP10


クレース
空間術師/レベル7
HP46 MP53 TP8

ニイ
忍者/レベル9
HP44 MP36 TP10

カイマ
魔導師/レベル9
HP36 MP50 TP10






ポンペイ
カイマの使い魔
   



◆Scene01◆ Marked For Death
GM : さて……本日が最終回にはならないだろうけどキャラクター的には最終回(笑)

 ……あのー、最初からディドロがラスボスでない雰囲気がぷんぷんなんですけれども(笑)


カイマ : 「……師匠のレベルがいつの間にか戻っていた。しかし働かない」
GM : は? 戻ってたの?(笑)
カイマ : でも、働かない(笑)
アリス : 何そのニート侍(笑)
GM : いつの間にそんな設定が。イザという時に空気が読めないし(笑)
カイマ : 「…それが、シオンの犬を散歩しにいってたはずが品詞になって戻ってきたんだ」
GM : 品詞かぁ……
ニイ : 名詞とか助動詞とか?
カイマ : ↑瀕死
カイマ : 護持だよ!(笑)
クレース : その間違い方は滅多にないと思う。
カイマ : ↑誤字だよ(涙)
GM : 護持……古の護符を持ってるぞ、という意味らしい
カイマ : しくしく……

 ラストダンジョンらしきものに挑むというのに、いつものペースのカイマなのでした。


GM : まーちなみに、ふつーにダンジョンなんですがー
ニイ : この戦いが終わったら……
アリス : ……ニイ、それはMFDよ(何)
ニイ : ……どうなるんだろ。

アリス : MFD……死亡フラグ。詳細はこのリンク参照のこと)


GM : 迷宮組曲・最下層……。今回は雑魚戦を3回やらないとボス部屋が出ません。
ゼファー : 絶対雑魚と戦わないといけないのか(笑)
GM : ボス部屋にたどり着くのはクレースの演出となりますので好きにやってください(笑)
クレース : ボスの部屋に行くのに、テリトリーを使うってことか。
カイマ : 物体なら結界を通過できるってアレだろ。
クレース : 普通に出現してから、HP半分ぐらいに減ったら安地に逃げるのだと思っていた。
GM : そういう演出も面白そうだな(笑)
ゼファー : ペイントボールをぶつけておけば、どこに逃げても追跡できるぜ(笑)
GM : とまれ……なんとなーく心の中にモヤッとしたものを抱えつつ……色々と張られた伏線はいっこうに回収されないまま……
クレース : 例の植物モンスターも回収されないまま。
GM : ついにラスボス、ディドロのいる階層へと来たわけですが(笑)
GM : 子守唄のような、穏やかな音色がどこからともなく聞こえ……氷のように透き通った、傷ひとつない大理石が敷き詰められた……ある意味静謐すら感じる奇妙な空間。
ポンペイ : 「きゅうう(怯えている)」
ゼファー : 「さすがにディドロのいる階層だな。壁や床まで気取ってやがる」
アリス : 「気取っている人ほど中身はないものですけれどねえ」
ゼファー : 「んじゃ、ぱぱっと行ってババンとディドロを倒して、終わりにしようぜ」
カイマ : 「そう簡単にいきゃーいいんだけどな…」

GM : では……ダンジョンに入る場合、カイマ→アリス→ニイ→クレース→ゼファーの順で。



 そして最後のダンジョンアタックが始まったのです。





◆Scene02◆ 勇者の帰還

 ニイの手番で最初の部屋に到着しました。


ニイ : で、イベントが……
GM : えー。モンスターが奇襲してくる(笑)
ニイ : もちろんスティング使用で。
GM : 奇襲はなくなったが……敵はミスリルゴーレムが5体
GM : ちなみにスティング使用は奇襲ルールが変更されたため意味なかった!(笑)
ニイ : ええ?!
GM : 奇襲……敵に先に発見され、行動が一呼吸遅れたまま戦闘に突入した状態。通常の戦闘と流れは変わらないが、最初の1ターンは敵側の魔法やブレスが先に発動する。
ゼファー : ミスリルゴーレムは魔法撃ってこねえな(笑)
ニイ : あ(笑)
カイマ : モンスター確認してから使うんだったな(汗)
ニイ : いや、確認した時には奇襲されているのでは(笑)
GM : いや、今度から使うかどうかを決めてからダイスを振らせてもらおうかな(笑)

 ごもっともです(苦笑)


GM : ん。では戦闘突入。どうするかね?

ミスリルゴーレム ZL14 MR75 【魔法に弱い】【鎧砕き】


クレース : MR75だからな…《壊呪》。二発撃ってくる、テリトリーで。
クレース : (コロコロ)2127、両方潰した。
カイマ : 俺もそれかな。(コロコロ)22。楽勝(笑)
カイマ : 「壊せよ。在らざるべきもの、許されざるものよ――壊呪!」
GM : 目標値は14だからねえ。
クレース : ああ、それなら、ゼファーも撃てばナギとニイとアリスで白兵で潰せる。
ゼファー : 《壊呪》は久々の、新規覚える呪文だな……。2Dで5出せば良いんだから、問題ないだろう。
ニイ : そういえば、ミタゾ オボエタゾ な人だった(笑)
クレース : まだ覚えていなかったのか…(笑)
ゼファー : 「あーっと……、中略。壊呪」(コロコロ)22で問題なく成功(笑)
クレース : 全部略してる(笑)
アリス : 全略?
GM : 残り1体。

 白兵合計99で蹴散らしたのでした。
 そして宝物判定です。


ゼファー : (コロコロ)11でミスリル銀ゲットー!
ニイ : (コロコロ)17でミスリル銀。
クレース : 2人ともすごいな。これでミスリルプレートが二つできる。
GM : 残念ながら手に入った時期が遅かった(笑)
GM : むしろ今引き返して出直すかね?(笑)
アリス : それも手かも知れない……(笑)
カイマ : どうする?
ニイ : これで最後の戦いかもしれないなら、万全を期すのが良い。
ニイ : って考えるだろうなーニイなら(笑)
カイマ : そうだな。
クレース : わかった。

 こうして、ラストダンジョンアタックは最初の一部屋目で帰還することになったのでした(笑)






◆Scene03◆ 脅威の深層モンスター&モンスター

 ミスリル銀を使った合成でミスリルプレートを2着作ります。1つはアリス様が装備、そしてもう1つは…


カイマ : ニイ着ちゃえば?
ニイ : わかった。
GM : 派手なニンジャが誕生した(笑)
カイマ : ニイがぎんぎらぎんに…(笑)
カイマ : そのうち黒く塗りつぶされそうだな(笑)
ニイ : *くろくぬりつぶす*
クレース : *しろくぬりかえす*
カイマ : 不毛だ(笑)

 そんなで2度目のダンジョンアタック。今度はきちんとディドロを目指します。目指しますよ? ……多分。



GM : 氷のように透き通った大理石(以下略)
クレース : (コロコロ)ダイスは5、通路か…
ゼファー : (コロコロ)4でまっすぐ
カイマ : (コロコロ)5で通路(汗)
GM : これで通路が3回だっけ? では、意地悪イベントが起きる(笑)
アリス : (コロコロ)6……(笑)
GM : ふっちゃったのかよ(笑)
GM : ならモンスター&モンスターってことにしとこ(笑)
GM : 通路だったはずの迷宮が、急激に空間が歪み……君たちは巨大な玄室の中に放り込まれてしまった。
GM : 現れたのはグレーターデーモンが4体、ガンダルヴァが4体!

グレーターデーモン ZL14 MR36 【闇の力】【魔法障壁】《猛吹雪》【仲間を呼ぶ】
ガンダルヴァ ZL15 MR38 【神々の力】【強奪】《死毒の刃》



ゼファー : うわ、【強奪】するやつだ(笑)
カイマ : グレタは仲間呼ぶし、ガンダルヴァは強奪だし。
ニイ : 手ごわい。
アリス : しかも全部で8体って……(汗)
GM : 幸い奇襲や乱戦はないよ(笑)
ゼファー : 下手に《和平交渉》とかすると、奇襲になるのが怖いな……
GM : いや、モンスター&モンスターの場合、モンスターが入れ替わるだけで奇襲は起きない。
ゼファー : じゃあ、もうちょっとマシなのが出ることに期待するか?
クレース : いや、これがマシなほうと思うんだ…
カイマ : ましなほうなんだ…
ニイ : うん。マシだと思う(笑)
アリス : ノーライフキングとアークエンジェルになったり……
カイマ : …このままでいくか
GM : ほう、その意気や良し(笑)



◆Scene04◆ ググガガガ

 戦闘が開始されました。グレーターデーモン4体とガンダルヴァ4体
 まずはカイマがガンダルヴァを潰しにかかります。


カイマ : 俺はガンダルヴァに《爆裂究極》。TP1点使う。(コロコロ)ぐえ、出目悪いな。
クレース : ここで消さないともっとTP使うはめになるから、「ファミリア:エアージャイアント」使うしかないな。
カイマ : ……1にジャイアン使う。くそー、雑魚なのに。
GM : 雑魚戦は思い切りができないからね(笑)
カイマ : (コロコロ)35、倍にして70。1匹しか潰せねぇ。
GM : ガンダルヴァが1体倒れた。
カイマ : じゃない40だ、ジャイアン補正忘れてた。2匹潰した…よかた…(遠い目)
GM : まあ、今回【強奪】宣言していたのは1体だけなので、アイテム盗みはもうない。
カイマ : 《死毒の刃》があるだろ!(笑)

 【強奪】の脅威が去ったので、標的はグレーターデーモンに移ります。


GM : ちなみにグレーターデーモンらは、2体が《猛吹雪》、2体が【仲間を呼ぶ】構え。
ゼファー : 仲間を呼ばれるのが、厄介だな……
クレース : グレーターを3体は消したい…が。
クレース : この間みたいに、テリトリーで《戦姫の槍》を3発飛ばしてナギの《大地震》だとぜんぶいけるか?
クレース : (コロコロ)グレーターをそれぞれ21、26、21減らした。
ナギ@GM : ではナギが《大地震》……TP2点くらい。(コロコロ)うーん、微妙に振るわない。32……
ナギ@GM : 1体目と3体目に15ずつ。2体目に2点を振り込み2体撃破
ニイ : では、その2体目に狙撃。(コロコロ)28で撃破。

 グレーターデーモンを3体葬ったところで、敵にかける魔法は打ち止めとなりました。残る敵はグレーターデーモンが1体とガンダルヴァが2体


GM : では残ったグレーターデーモンが《猛吹雪》を使用。後衛のクレースとカイマに(笑)
ニイ : 後衛選択が!
GM : (コロコロ)ち。振るわないな。ダメージは27。抵抗の目標値27で、14、13点と割り振る。

 抵抗に失敗した2人は粛々とダメージを受け取ります。そしていよいよ白兵の出番です、が――


GM : アリス様がねてる(笑)
GM : 略して「アリねて」(笑)
GM : コバルト文庫とかにありそうなタイトルですね(笑)
アリス : 起きてます(笑)

 はい。よくありがちな光景です(笑)
 でもちゃんと白兵戦では勝利しました。さすがはアリス様。
 と言いつつ今回はアリス様の出目は振るわずゼファーがすごくがんばったのですが。


アリス : もう私の教えることは何もないわ……(何)
ゼファー : こんなに回ると、この後の戦闘が逆に怖い(笑)
GM : では、グレーターデーモン4体、ガンダルヴァ4体の宝物判定ー
アリス : グレーターを一体もらいます
ニイ : 私がグ1−ガ1もらうから、残りグ2ガ3
ニイ : ググガガガ
GM : なんだその鳴き声(笑)
ゼファー : トランスフォーム中の音みたいだ(笑)
クレース : グレーター1もらう。
ニイ : 残りグガガガ(笑)
カイマ : じゃあ俺、グで(笑)
ゼファー : げ、ガばっかり残ってんじゃん(笑)

 何をやってるのでしょう(笑)
 なお、先の宝物判定で、ニイのボーナスダイスがまた1だったのは見なかったことにしてください。


GM : すると、迷宮組曲の子守唄が一瞬「♪あの野伏のボーナスダイスいつも1〜」とかいう歌に変化した……ような気がした(爆)
ニイ : ディドロ……貴方、見ているな!(泣)
ゼファー : なんて地味な嫌がらせをしやがるんだ(笑)
アリス : 嫌がらせ……なのかな(笑)



◆Scene05◆ 分身殺法

 このダンジョン、雑魚戦を3回経ないとボスには辿り着けない仕様です。ダンジョンを進み、次なるモンスターは……


GM : トラップ&モンスター(乱戦)。
ニイ : 乱戦きた! しかも私は罠解除に(爆)
GM : といっても……なんか組み合わせの妙だなぁ。猛毒ガス爆弾の罠にノーライフキングが5匹。乱戦してもあまり効果のない連中だしorz

ノーライフキング ZL15 MR32 【不死の力】【闇の力】《爆裂究極》【再生】


ニイ : あえて罠放置して、猛毒食らって私も白兵参加するのと、罠解除に動くのと、どっちがいい? 死にはしない。毒消しなら10個持ってる。
クレース : ニイ、猛毒は毒消し効かない(笑)
ニイ : あれ? そうだったっけ(苦笑)
GM : というか、トラップ解除しても白兵参加はできるよ(笑)
ニイ : あれ? そうだったっけ(爆)orz
GM : まあ、ふつう同時にできない、と思うよね(笑)
ニイ : 超思い込んでたなー
ゼファー : ニイだと、二人に分身して、片一方が罠解除してそうだな(笑)
カイマ : 分身の術か(笑)
ニイ : 分身した2人で成功を喜んで抱き合います。どこの菊丸(笑)
GM : ていうかそれじゃ分裂だ(笑)
カイマ : ニイ、変わったな(ほろり)

GM : いちおう敵のMRは160ほどあるわけだが(笑)
カイマ : よーし、行って来い。
クレース : カイマも振るんだが?
ニイ : 貴方も行くんでしょ。
カイマ : しくしく…(笑)



 乱戦は白兵戦が最初に発生するのです。
 ニイが不参加にならずに済んだ白兵は、後衛も参加した全員戦力で242を叩き出して勝利したのでした。


GM : なんなんだこの強さは(笑)
ニイ : 乱戦は敵にとっても諸刃の剣。
GM : ではノーライフキング5体の宝物判定を。
ニイ : 一人のニイがノーライフキングの宝物判定をしている時に、もう一人のニイが罠のボーナスを振っている……



◆Scene06◆ 触手の魔物はハエとり草?

 最後の雑魚部屋でそのモンスターはついに登場しました。


GM : (コロコロ)つまんないなぁ。ミスリルゴーレムが4体。
GM : せっかくだから順番入れ替えてしまえ(笑)

 そんなGMの気まぐれによって。
 そして登場したのは、


GM : 現れたのは、巨大な食虫植物……のような物体。
GM : 巨大なハエとり草……がでっかくなってヒトとり草になった(笑)
ニイ : こんなのは、草じゃない。
カイマ : こ、これは、まさかー!
アリス : ……来た?
GM : 敵はヴィーナスマントラップが8体だ。

ヴィーナスマントラップ ZL14 MR28 【魔法障壁】【病気】【軍団】


ゼファー : 「コイツって、例のヤツか……?」
クレース : 「植物……」
ナギ@GM : 「……?」

 触手の魔物に侵蝕されたブリス女王のために、ダンジョンにいる触手の魔物のサンプルを持っていくという話があったのです。具体的にはこのへんに。


ナギ@GM : なんかナギはあんまりピンと来てないようだが(笑)
クレース : 「これであってるかわからないが、とりあえず、持って帰れば」
アリス : 「ま、何にせよ……ぶちのめせばいいのでしょう?」
ゼファー : 「そういう事だな」
GM : MR28×8=224ですね(笑)
アリス : まあ、正直……白兵参加者がきっちり仕事をすれば224は確実に抜けると思うので(笑)
GM : すごい認識だなぁ(笑)
アリス : 平均55で越えるでしょう?(笑)

 それはアリス様くらいのものです(笑)


ニイ : TP入れなければ55は厳しいかも。
ナギ@GM : ナギは気合入れない場合30くらいですよ(笑)
アリス : あれー?(笑)

 ほらね?(笑)


GM : では戦闘開始。
カイマ : 久しぶりの【魔法障壁】持ちだな。白兵組の負担を少しでも軽くしよう。俺は《大地震》。
クレース : ナギも《大地震》してほしい。こっちは白兵の強化に回る。

 2人の《大地震》はそれぞれ達成値30と47。これで2体が倒されます。


ゼファー : ものすごい揺れたな。
カイマ : ナギの地震で俺の自信が喪失していくぜ(笑)
GM : 2体目を潰し、3体目に21のダメージ。
クレース : あと7。
ニイ : 狙いすました《狙撃》、いきますか。
クレース : ゼファーがそれを撃って、ニイは別のを撃ったほうがいいんじゃないか?
カイマ : 残り7なら、ゼファーでもいけそうだろ。
ゼファー : 1が出なければな。ダメージ受けてるやつに《狙撃》っと。(コロコロ)うわ、だよ。
カイマ : 1かよ!(笑)
ゼファー : ファンブル。TP使って振りなおせば……(笑)
カイマ : やめれ(びす)
ディドロ@GM : 「TPつかっちゃえばいいのに」(ぼそ)
ニイ : ゼファーがしくじったのを、私が落とす。
ニイ : こういう時に限って1ゾロ出たりして。と言霊を置いておいて、《狙撃》します。
クレース : 先に言うのか…(笑)
カイマ : フラグ立てちゃだめだー!(笑)
GM : トラップカード発動!(笑)
GM : ファンブル〜ふぁんぶる〜ふぁんふぁんぶるぶる〜(笑)
ニイ : (コロコロ)
ニイ : あはは(笑)
ニイ : 1と218で撃破ー。
クレース : あぶなかった…
カイマ : よ、よかった…
ニイ : 言霊の魔力に抗うのがこんなに厳しいなんて…
カイマ : なら言っちゃだめだろ(びす)
ニイ : 甘く見てた(何)
アリス : 残りは何体かなーっと。
GM : 5体だよー。ちぇーつまんねーのー(笑)
クレース : まだMR150近くあるのにつまらんと言われても(笑)

 とは言うものの、白兵で難なく蹴散らすサードパーティなのでした。
 こうしてついに『触手の魔物』のヒントかもしれないモンスターの情報を得た一行。
 しかしもう、その目の前には目的地、ディドロの部屋が待ち受けているのです。
 ……というか。この時は誰もツッコミませんでしたが。
 触手の魔物と違うよね? ハエとり草じゃ(笑)





◆Scene07◆ 妖精ファの記憶
GM : そんなこんなで……先に進むと、清潔感あふれる扉がある。
GM : んで……その脇から黒い空間が開く。

 ところが皆さん、先の雑魚戦からの回復アイテムの使用に余念がありません。



ニイ : MPP10本全部使ったの!?
クレース : …使い切ってなお、まだ足りない(笑)
カイマ : 呑みすぎで頭いてぇ…(笑)
クレース : あ、ゼファー、一回ずつ《治癒》頼めるか?
ゼファー : じゃあ、クレースに《治癒》。
カイマ : は、HPポーショん飲むわ。
クレース : こっちもHPポーション使っておく(笑)


GM : とりあえず君らいい加減KYな(笑)
GM : イベント始まってるのに呑んだくれてんじゃねーよwww
カイマ : 酔っ払い集団化している……
クレース : ラスボス前はこんなんだ。
ゼファー : いい加減ディドロの相手をしてやらないと、「ベリィシット!」とかすごい顔でうなるぞ(笑)

 気をとりなおして。


ニイ : 扉があって、空間が開く。空間?
GM : うむ。空間が開いて出てきたのは……妖精ファだ。
ゼファー : ディドロじゃなかったのか(笑)
アリス : 「ファ……何故ここに?」
妖精ファ@GM : 「……お取り込み中のようなので出直しましょうか?」(笑)
カイマ : 「い、いや、気にしないでおくれなさい」
妖精ファ@GM : 「竜王さまのお力添えで、ほんの少しだけど……記憶を取り戻したの」
ゼファー : 「記憶が戻ったのか。そりゃ良かったな」
妖精ファ@GM : 「…………(悲しげに微笑む)」
カイマ : 「伝えたいことが、あったんだな」
ニイ : 「……それは、こんな危険なところまで伝えに来るだけのもの、ということ?」
妖精ファ@GM : 「少し前に、一人の侍がわたしの下を訪れ……あなた方がディドロと対決する前に、思い出しておいたほうがいい、と……」
アリス : 「侍……」
カイマ : 「バイゼンか」
妖精ファ@GM : 「ここから先、本当の彼にたどり着くための方法は……ご存知ですか?」
アリス : 「本当の……彼? ディドロのこと……?」
ニイ : 「特殊な結界のようなものがあるとか」
カイマ : 「生き物ではないクレースを使えば、可能だろうということは掴んだ」
妖精ファ@GM : 「それなら、大丈夫ですね」
妖精ファ@GM : 「ディドロに相対し、そして……彼を打ち倒した後、あなた方は途方もない絶望を……味わうでしょう
カイマ : 「…な、に?」
妖精ファ@GM : 「でも……それでも。どうか、希望だけは……捨てないで」
カイマ : 「お、おい、どういうことだ! これで終わるんじゃないのか?」
妖精ファ@GM : 「本来ならもう、何もかも……いいえ」
アリス : 「まだ、先が……いえ。ひょっとして……」
ゼファー : 「大丈夫、任せろ。何があったって、俺は諦めない」
妖精ファ@GM : 「わたしの『瞳』を。思い出して下さい。もし未知なる者と遭遇したとしても……その力を見通すことはできるはずだから」
クレース : 「……倒しても、ここから出られない…?」
GM : ファはクレースの言葉には答えず、微笑を残して……消えた。
ニイ : 「……大丈夫。かつて何もなかった私が、今はここにいて、何かを得られたような気がしてる。だから、もう失ったりしない」と消えたファに向かって。
ナギ@GM : 「……ディドロを倒しても……絶望……?」
ゼファー : 「おいおい、まだどうなるかも分かんねえのに、今から沈んでもしょうがねえじゃん」
ゼファー : 「ディドロを倒してみれば全部分かるだろ? なら今はそっちに集中しようぜ」
カイマ : 「わーってるよ。どっちにしろ、ここでディドロに挑まにゃならんのは同じだ」
クレース : 「そこで終わるわけではないと今、先に知ったわけだ」

 そこには、ディドロの部屋に通じているはずの扉がひとつ――――。






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