2008年08月24日
2008年09月05日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【第5部】 古代帝国


第1話 城塞の崩壊

  スクウィー 男を下げっぱなし





 それは、サードパーティがディドロとの戦いに赴いている最中の出来事。
 崩壊の時迫る城塞で、ひとつの事件が起きていた。
 スクウィーが手に入れたそれが城塞を救う唯一の、ほんのわずかな希望であることを、この時はまだ誰も気づいていなかった……。

 ここからは新兵メンバーが中心となります。
 新兵メンバーのことをよく知らない方は、こちらのエピソードなどを参考にしてください。






今回の参加メンバー


ゴウザ

シオン(メシスト)
賢者

ジューク
戦士


シーラ
司教

スクウィー
盗賊






カザン
シオンの使い魔



◆Scene01◆ スクウィー 男を下げる

GM : とまれ、すくいーのシーンからですよ(笑)
シオン : いきなりすくいーですか(笑)



 サードパーティがディドロと戦いに行っている最中の出来事です。


GM : ニイのスペシャルジャンボ抹茶クレープを盗み食いした罪で、長官命令として外壁の見張りをやらされていたすくいーだったが……(笑)

ジューク : なんでそういうところは命知らずなんだ。
シオン : ニイもまるくなったなぁ……


GM : 偶然にも、見回りをしていた周囲に誰もいないところで……驚くべき人物が近づいてきているのが、見える。
スクウィー : 「ったく。こんなどーでもいいとこ見張るっつっても暇だよなー。およ?」
GM : 死んだと思われていた、バイゼンという男だ。
GM : バイゼンは全身傷だらけ、もう虫の息。今まで歩いてきた地面には血の痕が……
スクウィー : 「ん? あの侍は……確かめっさ強いパーティのリーダーだった…?」
スクウィー : 「『死んだ』…って聞いてたが……はひっ?! じゃ、まさかユーレイとかそうゆうたぐいッスか!?」(ガクブル逃げ腰)
バイゼン@GM : 「……待て。幽霊などではない」 バイゼンは低い声で……半ば呆れたように言う。
スクウィー : (カクカクカクカク) 首を縦に振っている音(何)
バイゼン@GM : 「何とか、ここまで来れたが……俺はもう、長くはないようだ……」
バイゼン@GM : 「お前は確か……ニイの下で働いてた……チンピラ」
スクウィー : チンピラゆーなー
GM : バイゼンは、何かを決意したかのように……懐から一冊の書物を取り出す。
スクウィー : 「って、ホントに生きて帰ってきたのか…ですか。……長くないって、この外壁から入れば寺院なんてすぐですぜ」
バイゼン@GM : 「それはできん。それをやれば……お前さんも巻き込まれる」
バイゼン@GM : 「そうなれば二人とも共倒れだ。……だから、この本を……ティアという名の錬金術師に届けて欲しい。もはや……頼れるのは彼女くらいしか、おらん」
スクウィー : 「……本? いや、手当てすりゃ助かるモンを長くないもないだろうがよおっさん。じゃあオレっちのHPPでも使っとけよ」 2本しかないけどナーorz
GM : と、バイゼンの背後から不気味な気配がした。
GM : バイゼンは無言で、持っていた本を素早くスクウィーのポケットに押し込む。
???@GM : 「へっへっへ……その大怪我でよくもまぁ、ここまで逃げおおせたもんだなぁ? バイゼンの旦那?」
スクウィー : 「な、なんだあ?」

シーラ : ジャドキター


バイゼン@GM : 「……ジャド……!」
ジャド@GM : 「でも、ここで鬼ゴッコも終了だ。一応なぁ……ユーゴ、じゃなかった、『ビショップ』の命令はきっちりこなさねぇといけねーんでな」
ジャド@GM : 「まさかアンタも、長年仲間としてやってきた奴に背後からブッ刺されるなんて、思いもよらなかったよなぁ? 何しろ……俺サマみてぇなすんげぇ怪しい奴が近くにいたらよぅ、警戒心も鈍るってぇ寸法よ」
スクウィー : 怪しい雲行きに、再びガクブルモードに。
ジャド@GM : 「ン? おめーは……ニイんとこにいたチンピラか?」(笑)
スクウィー : 「お、オレっちは、そのあの別にただのエキストラってやつで……」(ガクガク) だからチンピラゆーなー
バイゼン@GM : 「……何をしている、さっさと逃げろ……!」
ジャド@GM : 「ははは。逃がしてやったところでどーなる? 意味ねえぞ? もう全ては手遅れなんだからな。とっくの昔に!
ジャド@GM : 「ま、どうせ旦那は死ぬんだ。最期にちったぁカッコつけて死にたいってか? いちおう城塞では英雄サマだったもんな〜ァくくくくっけけっ」
バイゼン@GM : 「……(無言で刀を構える)……」
ジャド@GM : 「ま、どっちみち旦那の首は必要だ。抵抗するんなら、死に損ないでも加減なんざぁしてやんねーぞ?」
バイゼン@GM : 「……来るがいい……ただでは、死なん……!」

シオン : がんばれすくいー、君しかいない!
スクウィー : すくいーは、すっごいみっともなく尻餅ついてあわあわ言ってるよ!(泣)
GM : バイゼンは言外に、すくいーに「空気嫁ボケ。さっさと逃げんかい」と言っているぞ(笑)


スクウィー : じゃあ、ジャドとバイゼンがまさにぶつかろうという時に、「ヒ、ヒイイイィィィ!!」とかすっごい情けない声を上げて逃げだそう。
GM : では剣戟が遠くに響く。んですくいーはちょっぴりちびりつつ城塞に逃げ延びた(笑)
スクウィー : うああ、すごい負けロールプレイだ(笑)



◆Scene02◆ スクウィー 男をもっと下げる

 辛くも城塞に逃げ延びたスクウィーでしたが……ここで彼は驚くべき行動を取るのです。


GM : では、ここからは登場したい方は任意にどうぞ(笑)
スクウィー : 城塞に入る前に――あ。一応ちょっと離れて城塞内に入ったところってことでいい?
GM : いいよ(笑)
シオン : 裏通りとかそんな感じなんですね(笑)
スクウィー : で。
スクウィー : 本をまじまじと眺めて――――
スクウィー : 「へ、へへ。こんなもんオレっちに預けても、荷が重過ぎるっつーの」と。
スクウィー : 捨てる(爆)
GM : 血のにじんだ痕がいくつか……って。

GM : * すてました *



シオン : すてやがったー!!
ジューク : ちょおおおお!!!!!!wwwwww


シオン : 「すくいー、なにしてるら?(背後から)」
スクウィー : 「お、うおお!?」
シオン : 「シオンはおかいものら! 新しいごほんを買うのら!」
スクウィー : 「本、ほ、ん、ね。ハハ、ハハハ……絵本?」
シオン : 「……あ、ごほん(捨てた本を見て)」
シオン : 「すてるら? いらないら?(首、かくん)」
ジューク : じゃあ通りすがる。
ジューク : 「そろそろこっから出れっかなー。今頃ディドロの奴がやられてる頃……お?」
シオン : 「あ、ずーくら」
ジューク : 「おう、珍しい組み合わせだな。お前らなにやってんだ?」
スクウィー : 「さ、さあ、何のことかなー」(空々しく)
シオン : 「いまー、すくいーが、これー」(本を拾う)
スクウィー : シオンが拾った本を瞬間すかっと取り上げる。
スクウィー : 「な、なんでもねーって」
シオン : 「にょ?」(ぴょん、ぴょん)
スクウィー : 「ほら、オレっちは忙しいんだって、そこのガキンチョも本買いに行くんだろ。さあさ行った行った。じゃ、じゃあなー」(カクカクした動きで去ろうと)
ジューク : 「……」(ひょいっと、スクウィーから本を取り上げてみる)
スクウィー : 「あうおあ」
GM : 血痕が点々とついてるわけだが(笑)
メシスト(シオン) : 「……血の匂いがする(めっさ低い声)」
ジューク : 「うえ、なんだこれ! 血、血ぃついてんぞ」
メシスト(シオン) : 「何があった」(ギロ)
GM : 本にはタイトルは書かれていない。どうも、メモ用の羊皮紙を何百枚も糸で束ねたファイルのような感じだね。
ジューク : 開いてみるー
GM : 普通に読める。日記のような感じ。ところどころにスクラップのように大昔の記録やスケッチが並んでいる。
ジューク : ぺらぺら流し読み。「これ、おめーの?」
スクウィー : 「な、ワケねーだろ。……あーもう。ああもう!」
スクウィー : しゃーない。ジュークが開いた本をのぞきこむ。
GM : 最初のページに、切れ端がくっついている。
シオン : 破かれた後?
GM : いや、なんというか注意書きみたいな感じ?
GM : 『これは、城塞にまつわる真実を、長年にわたり調査した記録である。知る覚悟のある者以外、読んではならない』
ジューク : 「げ、なんかやばそうだぞこれ」
ジューク : 「どうするよ、オイ、これどうするよ?」
スクウィー : 「しゃーねえ。とっととこの本、ティアんとこに届けて良しにするぞ」
メシスト(シオン) : 「どこで手に入れた?」
スクウィー : 「ったく。その凄みのある声やめれ。外だよ外。死んだはずのバイゼンって侍のおっさんから預かったんだ」
シオン : 「何だと!?」
ジューク : 「バイゼン!?」
???@GM : 「……なん、ですって」
ジューク : 「!」 ……そおーっと振り向く。

 そこには、バイゼンのパーティにいた吟遊詩人のイザベリーが呆然と立っていました。かたわらには同じくパーティの一員、戦士のピピンが。


スクウィー : あちゃー。
ジューク : 「あんたら…!」
シオン : 「あ、あの時のおねーらん」
イザベリー@GM : 「バイゼン様に……会ったの!? 生きてるの!?」
イザベリー@GM : 「どうして、どうやって……! そ、そうだ。ユーゴは? ついでにジャドは?」
スクウィー : なんかこう、逃げられない状況に追い込まれちゃってるのオレっち包囲網。
スクウィー : 「あ、ああ。侍のおっさんなら生きてたよ。ついさっきまではな。今はどうかわからねーが」
シオン : 「今はっ、て?」
スクウィー : 「仕方ねーだろ。長官にも匹敵する忍者とかち会って、オレに何ができるってゆーんだ!」
ジューク : 「……」
イザベリー@GM : 「……それって、ジャド?」
スクウィー : 「あの奇っ怪な忍者だろ。ああ会ったとも。ユーゴ?そいつだかの命令って言ってたな」
GM : イザベリーはそれを聞いて絶句する。
スクウィー : 「オレも、バイゼンのおっさんも消されそうになった。で、おっさんから本を託されて逃がされたってわけだ」
イザベリー@GM : 「ユーゴが……そんな」
ピピン@GM : 「その本を……ティアさんに見せるように、と頼まれたのか?」
スクウィー : うなずく。
ジューク : 「その二人って仲間だったはずじゃ」
スクウィー : 「知るかよ。見たまんまを言ったまでだ」
メシスト(シオン) : 「どうやら、問い詰めている暇は無さそうだな…」
シオン : 「た、助けなきゃらよ!」
ジューク : 「そ、そうか、この人数なら……」
スクウィー : 「……あれから何ターン経ってると思ってる。今更行ったところでどうなるものかよ」

シオン : ターン…(笑)
ジューク : ターン(笑)
シーラ : ターンて(笑)


ピピン@GM : 「……非情なようだが、ここはバイゼンさんの希望を叶えるのが、先決なんじゃないか?」
スクウィー : 「……しゃーない。案内しても、いいぜ。だが。この本を預けてからだ」
スクウィー : 「いくらオレっちでも、これを持ってあの場所に舞い戻るほど馬鹿じゃねーや」
ジューク : 「わ…わーったよ」
メシスト(シオン) : 「なれば、急ぎティアの元へ向かうべきだろう」
シオン : 「もすぐアリス達も帰ってくるら! シオンたちもできることするらよ!」

 こうして彼等は、ティアの元に向かったのです。サードパーティがディドロを倒すその時が、刻一刻と迫っている頃のことでした。そしてその直後、城塞に何が起きるかも知らずに。



GM : 出番なかった人が約二名いるが(笑)
ゴウザ : 移動した先にいようかと思ってました。
スクウィー : ティアさんのところに偶然?
ゴウザ : この間手に入れた不思議な刀を鑑定してもらいに(笑)



シーラ : んーむ、出るタイミングを逸しまくった(笑)
スクウィー : 「は。今日も視線を感じる?! 見られてる? 何かに。誰かに?!」
スクウィー : そんなふうに、捨てたところから一部始終を観察されてました、というのは(何)
ジューク : 怖すぎる(笑)
シーラ : 「……あのー、わたしってばそんなふうに見られてたん、ですか……」(木の陰から覗きながら(何)
GM : ほぼ合ってるじゃねえか!?(笑)
シーラ : 大丈夫、です……こう言うときは「ひゅうま」と呟くと全ては許されるそうです……(何)





◆Scene03◆ ゴウザ育毛計画

シオン : 前回のあらすじ:すくいーが重大な使命を背負い、捨てまして。
スクウィー : 捨ててねーよ。捨てかけたけどよー


イザベリー@GM : 「とにかく、ティアさんのところに行けばいいのねチンピラ!」(笑)
スクウィー : 「チンピラゆーな」 移動はするけどよう。
ピピン@GM : 「イザベリーさん、いくらチンピラっぽいからってチンピラ然とした人にチンピラ言うのはよくないよ。……すまない、連れが妙な事を口走って……」(笑)
シオン : 「きんぴら!」
スクウィー : 「喰うな」
シオン : 「美味らった! きんぴら」
スクウィー : 「……orz なんかもう、この面子ヤダ」
ジューク : 「いいから早いところわかる人んところに預けようや」
メシスト(シオン) : 「つーか急いでるんじゃ無かったのか貴様ら」
GM : すくいーがすくいーしている間にティアの館に着いた。
スクウィー : 「おうい。いるか〜!」 ドンドコドン。
ゴウザ : 「おや? 皆さん御揃いで、何事ですかな?」
シオン : 「ござ?」
スクウィー : 「なんか180度違うヤツが」
ジューク : 「そっちこそなんで?」
テンサイ@GM : 「この男の育毛剤の研究をしていたのであーる」(笑)
シオン : 「……ほろり」
ゴウザ : 「はっはっは、さらりと妄言を吐くのはやめた方がよろしいですな」
スクウィー : 「………それ達成できたら錬金術師を見直すわ、オレ」
テンサイ@GM : 「平八カット式と、キンちゃん風・逆モヒカン式とどちらがよいであるか?」(笑)
シーラ : 「……逆モヒカン風、なら……この子が火を吐いて、刈りそろえる……」(違う)
スクウィー : うおおっ(びくう)
GM : シーラ が あらわれた! コマンド?
スクウィー : 今どっからわいて出たっ!!?
シーラ : 「……そこ」(てきとーなところを指差す)
シオン : 「たんす?」
ゴウザ : 「シーラ殿なら先程から、そこにいらっしゃいましたが?」(笑)
スクウィー : 「……上手い。気配を殺すのが実に上手い。オレっちより盗賊向きなんじゃねーか?」(ぼそ)
シーラ : 「……声はすれども姿は見えず ほんにあなたは屁のような ……」(何)

GM : すくいーの数少ないアイデンティティの1つが崩壊の危機に(笑)


テンサイ@GM : 「で。揃いも揃っていったい何の用であーるか? こちとら割合忙しいのであーるが」
スクウィー : 「いやアンタじゃなくってティアに用があって来たんだ。チョコ術士は忙しがってていーよ。んで、ティアは?」
テンサイ@GM : 「……そこなチンピラ。まあよい。凡百の凡才の平凡な願いを聞き届けるのも天才たる者の努め。取り次いでやるのであーる」
シオン : 「ありがとうら!」
GM : テンサイが奥に引っ込み、何やら技術作業服のようなものを着込んでいるティアが出てくる。
ティア@GM : 「あら、貴方たちは……『毛髪危機一髪』シリーズで一躍有名になったゴウザさんの冒険者パーティね?」(笑)
ジューク : 「どういう有名のなりかただーー!?」
ゴウザ : シリーズになってるとは……(笑)
スクウィー : 「って、そんなことはどうでもいい。ほれ、ジュークその本を」
ジューク : 「あ、ああ……」
ティア@GM : 「……それは?」
シオン : 「ごほんら!」
ティア@GM : 「ゴホンと言えばリュウカクサン。シオンちゃん、風邪薬のむ?」(笑)
スクウィー : 「ふはははは! このオレ様がバイゼンから託されたのだあー」
シオン : 「捨てようとしてたら?」
ゴウザ : 「して、そのバイゼン殿は如何された?」
スクウィー : ここはかくかくしかじかっとつつみかくさずいきさつの話をする。
シオン : シオンは風邪薬を飲んでいる。
ティア@GM : 「なるほど……危うく今後の運命どーにかしちゃいそうな重要書類をうっかりゴミにしちゃうところだった……と」(笑)
スクウィー : 「ちゅうわけで、超重要な本を預かったオレは、命がけでその場を脱出してきたってわけだ……って何聞いてんだー」
ジューク : 「なんでそこを中心に理解してんだよ。あってるけど」
スクウィー : 「ジュークも同意すなっ。持ってきたんだからいいだろっ」
シーラ : 「合ってるなら、問題なし」
ティア@GM : 「で、本はご丁寧にも『まぜるな危険』と書いてあるわけね。分かったわ。少し時間をちょうだい」
スクウィー : 「……お、おうよ?」

ジューク : 「……なんだ『混ぜるな危険』って」
シオン : 「えきたいせんざい?」



 すみません。ティアさんが何を言っているのか、私にもよくわかりません(苦笑)





◆Scene04◆ 手記のおそるべき秘密
GM : ティアは本を受け取って……しばらく読んでいたが。
GM : 段々と表情がこわばっていく。
ジューク : 「……と、届けたんでじゃあこれで」 あとずさり。
スクウィー : オレっちより先に逃げにかかるとは、やるな(何)
シーラ : ぐっとジュークの襟首を掴んでみる(何)
ジューク : 「いいじゃねえか、素人にはどうしようもねえだろ、雰囲気的に」
シーラ : 「……残念ながら、わたしたちは、素人ではない」
シオン : どきどき、どきどき
ティア@GM : 「これは……前半のページがバイゼンの手記。後半が……ある時代の歴史の断片を詰め合わせた資料集になっているわね」
ゴウザ : 「何かの時代の研究を、バイゼン殿はされていたわけですか」
ティア@GM : 「バイゼンの手記は……重要な歴史資料よ」
ティア@GM : 「何故なら彼は……『ブリスと共に』『最初に』『城塞へとやって来た人間』、とあるわ」
シーラ : 「……」
スクウィー : 「……って何か今すげーことさらりと言わなかったか!?」
シオン : 「さいしょの、ひと?」
ティア@GM : 「そう。最初の……そして、最初に城塞に潜む『破滅』に取り込まれた人間、とある」
シーラ : 「……『破滅』?」
シオン : 「はめちゅ?」
スクウィー : 「同じパーティのあんたらは知ってたか?」
イザベリー@GM : 「そ、そんなの……知るわけないじゃない」
ティア@GM : 「何なのか分からないけど、『破滅』と呼称される……怪物? なのかしら。それがブリスとバイゼンを最初に招き入れた、とある」
スクウィー : 「なんだか、ホントにすげー重要な本だったんだな。薄々そうじゃないかとは思ってたがよ」
シーラ : 「……捨てかけたくせに」
ティア@GM : 「『破滅』は『監視者』の牢獄を脱出するため、ブリスを呼び、城塞を作らせた。そこに生活する人々が監視者の迷宮を突破し、いつか外の世界に出るために……」
ティア@GM : 「『監視者』っていうのは、分かると思うけどディドロの事ね」
メシスト(シオン) : 「……オイ、それは」
ゴウザ : 「つまりは、我々がこの城塞から出られるようになると、その『破滅』というのが、復活してしまう。ということですかな?」
ティア@GM : 「そーみたい」(笑)
スクウィー : 「オレっちが言うのも何だがよ。ここに生活してるヤツらってのは皆、外に出たいっていう純粋な願いを、そいつに利用されてるってわけか……」
ジューク : ジュークは壁際で体育すわりで泣いてる。
メシスト(シオン) : 「そしてまさに今。アリス達がディドロを倒しに向かっている



◆Scene05◆ 監視者ディドロ

 城塞の謎に迫る話は続きます。こんな話を連戦連敗中の新兵が聞いてどうなるんだというのはおとっつぁんそれは言わない約束です。


スクウィー : 「ってか、『破滅』とか、どっかのRPGのラスボスみたいで抽象的すぎてわけわからんぞ。具体的に書いてないのかよ具体的にー」
ティア@GM : 「……破滅の正体については、バイゼンも掴みあぐねていたみたい。でも……それを監視しているディドロならば、知っているはず」
ジューク : 「ディドロが倒されるの止めればいいのか? すげえ嫌だけど」
ティア@GM : 「いえ。おそらくそれは無理ね」
シオン : 「とめられないら? まにあわないら?」
ティア@GM : 「さしものバイゼンも、ディドロに直接話を聞くことはできないと悟ったらしく、ディドロという名の詩人が活躍した時代を突き止め……その時代の歴史を記録に残している
ティア@GM : 「ディドロ。本名をディーダロス。竜族の大戦が終結したおよそ百年後、人間の大陸を統一した『帝国』の頃の人物ね。詩人というだけあって王宮で作曲とかもしてたみたい。代表曲は『ボンボエリカ虫のサンバ』」(笑)

シーラ : 「ボンボエリカ虫……懐かしい」(何)
ジューク : 懐かしがってる!?


ティア@GM : 「結婚式とかでよく歌われた、おめでたい歌みたいね」(笑)
スクウィー : 「ふーん。マツケンサンバみたいなんかな? イメージあわねー」
ティア@GM : 「彼はうだつの上がらない時期もあったけど、上手い事取り入って時の皇帝に気に入られてる。魔術にも長けてたみたいで。それに……不思議な力を備えていた、と言われてるわ」

シーラ : 「うだつの上がらないディドロ……そう呼ばれていた時期もありました」
シーラ : 「略してうだらないディドロ
ジューク : 「略すな」
スクウィー : 「その略しかたはどーなんだ」


ゴウザ : 「その詩人は、今迷宮にいるあのディドロと同一人物なんでしょうかねえ?」
スクウィー : 「でもよ、魔術と不思議な力、んでもって宮廷楽士とあっちゃあ、同一人物でもおかしくねーな」
ゴウザ : 「その彼が何か『破滅』について知っていた……」
ティア@GM : 「推測の域を出ないけど、ほぼ確実なのは……『相手の声を聞くだけで、その人物が自分にどんな影響を与えるか』をたちどころに知ることができたそうよ」
ティア@GM : 「つまり、その人物が自分にとって有益なのか、有害なのか……それが分かる、ということ」
メシスト(シオン) : 「一種の未来予知か。自分だけというのが限定的だが」
ジューク : 「便利だなオイ」
スクウィー : 「ていうかさりげなく『その時代』とか言ってるけどよ。どんくらい前なんだ?」
ティア@GM : 「金竜王と黒竜王がお互いに争い、双方の陣営がほぼ全滅し、竜族が衰退した。その百年後が『帝国』の成立。すぐに分裂しちゃったけど。その百年後が……『天使来訪の危機』と呼ばれた時代
シーラ : 「天使来訪の危機?」 脳内でウルトラマンな天使がスペシウムを撃っているのを想像した(何)
ティア@GM : 「異界の天使が妖精によって呼び出され、危うく世界を破滅させかけた事が2度ほどあったそうよ」

ジューク : 2回もあったのかYO
GM : 1回目が魔法使いの弟子の話、2回目が君らのパーティの話だ(笑)


シオン : 「あ! テオ語録にあったら!
ゴウザ : 「おお、あの英雄騎士が活躍した時代のことですな。」
ティア@GM : 「そう……英雄騎士と呼ばれる『テオ』が縦横無尽の活躍をして、圧倒的な実力とカリスマ性で仲間と共に天使を、元の異界に撃退したという……ぷっ」
ジューク : 「顔が痙攣してるぞ」
スクウィー : 「楽しそうだな」
シオン : 「そーら! テオかっこいいら!」
ティア@GM : 「な……なんでもないわ。そーねー。テオはかっこいいわよねー(棒読み)」
メシスト(シオン) : 「……で?」(冷淡)
ティア@GM : 「つまりディドロは、英雄騎士活躍の時代から百年前の人物だという事ね」
スクウィー : 「ぶはっwww長生きってレベルじゃねーぞwwww」
ジューク : 「どんだけ長生きなんだって話だよな」
ティア@GM : 「でも別に長生きしてる、とかいうわけじゃないみたい」
ティア@GM : 「考えてもみて。ここの城塞に招き入れられる人物は、大半は元の世界の記憶をほとんど失っている。でも……迷宮に挑んで成長し、かつての実力を記憶を取り戻す人間も出始めた」
ティア@GM : 「その記憶をたどると……奇妙なことだけれど。この城塞に集められている人々は、さまざまな『時代』から呼び出されている……としか、考えられないわけ」
ジューク : 「……は?」
スクウィー : 「ハア!?」
ティア@GM : 「その証拠に。わたしこと、錬金術師のティアは……『テオ』に会ったことあるわよ。ホンモノの」(笑)
シオン : 「ふええええ!!」
シオン : 「うらやましいら!サインほしいら!」
ティア@GM : 「サインね……こうなる事が分かってたら、事前に書かさせて高額で売りさばいたのに……」(ぼそ)
シーラ : 「……『破滅』はこの牢獄を抜け出すために時代を超えて「力」を持つものを集めている、と言うこと?」
ティア@GM : 「その通り。飲み込みが早くて助かるわ」
スクウィー : 「いやなんでそうさらりと納得できるんだそんな突拍子もない話」
シーラ : 「……知らない。けれど『破滅』が時代も世界も超えていることは、理解出来る」
ジューク : 「どうやっても出れないし、出ても帰れないんじゃねえか…」
メシスト(シオン) : 「しかし、理解に苦しむな。一体どんなからくりでそんな途方も無い真似をしでかした」
ティア@GM : 「この城塞のシステムの謎については……ディドロの生きていた時代にヒントがある。と……バイゼンは締めくくっている」
ティア@GM : 「ディドロの『帝国』は、もともとは虐げられていた小さな一民族に過ぎなかったけれど、建国の皇帝が類まれなる英雄を多数率いて、大陸を統一した……しかし」
ティア@GM : 「その皇帝の配下の中には、出自がはっきりしない者たちも多かったそうよ」
ジューク : 「なんか……似てないか?」
シオン : 「英雄を集める。……城砦のシステムと同じではないか」
ティア@GM : 「そうね。恐らく……城塞の『破滅』と、『帝国』の皇帝は同じシステムを使っていた可能性がきわめて高い
メシスト(シオン) : 「その帝国がそのシステムを応用して破滅を封じたわけではないのか?」
ティア@GM : 「どうかしらね。それこそ……当時の『帝国』にでも行くしか……」
スクウィー : 「いやそれさすがに無理だから」

 ところが、次の瞬間それが突然現実味を帯びてしまったりするのです。





◆Scene06◆ カザンの正体
テンサイ@GM : その時だった。奥に引っ込んでいたテンサイが突然登場。「コンタクトに成功したのであーる!」
ゴウザ : 「こんたくと……?」
ジューク : 「新しい電波かなんかか」
テンサイ@GM : 「正確には、居所を突き止めたのであーるが……後は媒介となる通信手段の確保さえあれば……って。おお!?
スクウィー : へ?
GM : テンサイは……シオンを見て驚愕の声を上げた。
シオン : ぎょっ
テンサイ@GM : 「そこな幼女。いったい『それ』を……どこで手に入れたのであーるか?」
シオン : 「ふえ?」 きょろきょろ。かくん。
シオン : 「それってなぁに?」
スクウィー : 「これ?」 帽子をひょいっと。
シオン : 「やーぁー」(ぴょんこぴょんこ)
スクウィー : 「なわけねっか」 (戻す)
GM : テンサイは……シオンの抱えているカザンを指さしている(笑)

カザン

テンサイ@GM : 「ていうか何故に……『白竜神』の化身を持っているのであーるか!?
カザン : 「がうあ?」
スクウィー : カザンは、帽子を奪ったスクウィーの頭にかみついている(何)
シオン : 「たべていいら」
スクウィー : 「いたひ」(だくだくだくだく)
カザン : 「ごろごろごろ」
シオン : 「この子は、シオンの使い魔らよ。もらったのら」
テンサイ@GM : 「うむ。竜族の中でも究極の伝説……いや、神話にしか登場しないとされる、『星霜をまどろむ者』として名高い白竜神! この時代にもその存在があるというのは、半信半疑だったが……現物ここにいるし!」(笑)
ゴウザ : 「このシオン殿の犬が、神様の化身ですか……」
テンサイ@GM : 「犬ではない。ホワイトドラゴンの化身であーる。人間ぜったい勝てないアルヨ」
シオン : 「どらごんらったのら?」
カザン : 「がおー?」
スクウィー : 「……いや、のんきに解説してないで、皆もそっち聞き入ってないで、助けてくれナサイ」 ぷしゅー。
ジューク : 「おーいそろそろ死ぬぞー」
ジューク : 「HP0になったら面倒だからほどほどにな」
カザン : 「(おいしくない、ぺっ)」
スクウィー : (へろへろへろ)「……オ、オレは今までドラゴンにさんざ噛みつかれてたのか」 薬飲んでこよう。
テンサイ@GM : 「悠久の時を生き、時の流れをも己の手の中に取り込むとされ……彼の助力があれば、『帝国』の時代へと旅立つ事も不可能ではないかもしれないのであーる! 錬金術師としての知的好奇心がさわぎまくっているのであーる」
ジューク : 「もしかして引き取ってくれるんすか」
シオン : 「らめ! ほけんじょ、らめ!」
テンサイ@GM : 「ちっがうのであーる。む・し・ろ、あんたら行け、であーる」(笑)
シオン : 「にょ?」
シーラ : 「……へ?」



◆Scene07◆ 旅の仲間?

 ………。
 微妙な間が空間を支配しています。空間術師はここにはいないというのに。


ジューク : 「あのー。聞くけど。俺らがその帝国に行けって今言った?」
ティア@GM : 「だってさぁ……このホワイトドラゴン、どう見てもシオンちゃんになついちゃってるじゃない」
カザン : 「ごろごろごろ♪」
ティア@GM : 「交渉次第だろうけど、でも……この様子じゃ、シオンちゃんとその縁の人間以外に、助力してくれるとは到底思えないわ」
ティア@GM : 「シオンちゃん……今、この城塞だけじゃなく……全世界、全時代がとんでもない危機を迎えているの」(いきなり真顔になって、シオンの目を見て言う)
シオン : 「…ふえ」
ティア@GM : 「あなたの力が……その危機を救うために、役に立てられるのよ」
シオン : 「うー……」
シオン : 「イリスや、ゼファーや、カイマおにーら達と、いっしょじゃだめ?」
ティア@GM : 「それは……ごめんなさい、多分ダメ」
シオン : 「しゅん」
ティア@GM : 「アリスさん達は、多分……『ディドロにとって死を与える』人物として、すでに看破されているんだと思うの」
ティア@GM : 「これがどういう事だか、分かる?」
シオン : 「メシストがね、行っちゃダメっていってる。危険だからって。俺が断ってやるって」
シオン : 「でも、シオンとカザンにしか、できないこと、なんだよね?」
ティア@GM : 「……ごめんなさい、その……通りよ」
メシスト(シオン) : 「――このっ……」
シオン : 「なら、行く」
ティア@GM : 「ありがとう……シオンちゃん」(そっと抱く)
メシスト(シオン) : 「……阿呆が」
シオン : 「にゅー(ぎゅー)」
ティア@GM : 「確かにアリスさん達の方が、ずっと頼りになる冒険者。恐らくディドロ本人すら物ともせずに打ち倒せるでしょう。重要なのは……ディドロが持つとされる『自分に与える影響』を読む能力
メシスト(シオン) : 「チ、自分を殺す人間に協力するはず無いということだろう」
ティア@GM : 「そういう事、ね。この世界の『ディドロ』は、恐らく……すでに『監視者』としての役割に疲れきっているんでしょう」
ゴウザ : 「疲れきったディドロと、城塞最強のパーティー……。『破滅』が復活するのは、確実そうですな」
ティア@GM : 「ディドロははじめて、城塞に姿を現した時、カイマさん達に言ったそうね。『あなた方であれば、きっとこのわたしを満足させてくれるような、死の旋律を奏でてくれるに違いない』と」
ティア@GM : 「彼ははじめから……自らの死を、望んで……いたようね……」
ティア@GM : 「……シオンちゃんの覚悟は分かったわ。でも、シオンちゃん一人に重荷を背負わせるわけには……(くるりと皆を見回して)いかないわよ、ねぇ?」(笑)

スクウィー : 全員含めたーー!!(笑)


シオン : 「(きらきら)」
シーラ : 「……えぐい方法使う、ものね」
ゴウザ : 「ははは、無論我らも同行しますぞ」
ジューク : 「こ、ここにもっとレベルの高い人たちが!」>ピピン、イザベリー
イザベリー@GM : 「……戦い慣れたパーティと一緒の方がいいんじゃない?」(笑)
ジューク : 「俺たち毎回死にそうになってるんだけど…」
イザベリー@GM : 「あたしもそりゃ、行けと言われれば行くけどさ。でも……あたし、まだここで、やる事がある……から」
メシスト(シオン) : 「この面子だけだと不安だな…いろいろと(遠い目)」
ジューク : 「だよな、ある意味賭けだって」
ティア@GM : 「心配しないで。恐らく『帝国』の時代はここほど危険じゃないから。統一されて平和を謳歌しているような時期だし」
メシスト(シオン) : 「しかし未知の世界には変わりない。せめて瞬間転移を使えるものと料理に長けたものを要求する」
ティア@GM : 「そうね……んじゃ……」
ティア@GM : 「シーマとジンでいいや」(きぱ)
シーマ&ジン@GM : 「ハァ!?」(笑)

シーマ

ジン

ティア@GM : 「片方は《瞬間移動》使えて、もう片方はちゃんとした料理できるらしいわね。オッケーオッケー」(笑)
ゴウザ : 「いやー、あの二人がついてきてくれるとは、助かりましたなあ……」
シーマ@GM : 「ぐはっ。なんでよりによってヘタレジンと……」
ジン@GM : 「よりによって怪盗シーマさんですか。あ、今は怪盗じゃないんでしたっけ、おちぶれt」(みしっ)
シオン : 「よろしくら!」
スクウィー : (HPP使い終わってへこへこ戻ってくる)「はー今日も死ぬかと思った。カザンようおめードラゴンだったらもうちっと加減ってもんを……ん? なんか妙な空気?」
スクウィー : 「……へ? 過去? 行くって、オレたちが?」(ぽかーん)
ゴウザ : 「ええ、ここより危険の少ないところへ行くようですぞ」
スクウィー : 「いや、そんな手に乗るかよゴウザ」
ティア@GM : 「帝国って歴史上でも屈指の文明レベルを持ってるそうよ? 下水道完備で清潔で、娯楽も食べ物も豊富だった、と文書にはあるわ」(笑)
スクウィー : 「……って娯楽、食いモン!? マジ!?」(きらーん)

 シオン。ゴウザ。シーラ。ジューク。シーマ。ジン。カザン。そしておまけにスクウィー。こうしてなしくずし的に、時間旅行に旅立つメンバーが決まったのでした。



ジン : 「え、私カイマ君の帰りを…」
カザン : 「かぷ」
ジン : 「ぎゃー!?」
スクウィー : 「なんかオレより生態系ピラミッドが下っぽい人が」(なまあたたかくジンを見ている)





◆Scene08◆ 避けられぬ最悪の事態
テンサイ@GM : 「喜ぶのはまだ、はっやいのであーる」
テンサイ@GM : 「交信をまだやってないのであーる。そこな幼女。白竜神さま、ちょっと失礼」
シオン : 「カザンら」
GM : テンサイは何やら怪しげなヘッドフォンのよーなものを取り出し、カザンにかぶせる(笑)
カザン : 「がう?がう?(食べていい?)」
シオン : 「カザン、協力するらよ!」
カザン : 「がう」
GM : テンサイはCQCQ言いながら、何やら交信をかわしているようだが……
テンサイ@GM : 「少しまずい事態になっているであーるな」
スクウィー : 「電波さんにしか見えないわけだが」
テンサイ@GM : 「ええいうるさい。白竜神さまは、できうる限り協力してくれるそうであーるが、どうやら最悪の事態だけは避けられそうにない、との話であーる」
シーラ : 「最悪の事態だけは避けられそうにない……? では、どうしようもないのでは?」
テンサイ@GM : 「この城塞は間もなく大パニックになるであーる。城塞の監視者がいなくなると同時に、破滅に飲み込まれてしまうであーる」
テンサイ@GM : 「アリス様どものパーティは、ディドロ抹殺に体よく利用され、その後用済みとばかりにぬっ殺される……最後のだけはどうにか防げるようであーるが」

スクウィー : 様ども(笑)


シオン : 「…みんな」
ジューク : 「……どうすんだよ」
テンサイ@GM : 「残念だがこの場を一旦離れるであーる。やばいみたいだし、外」
スクウィー : 「およ。外?」(ひょい)どぐわーーん。「うおおっなんだよこりゃっ」
GM : 外では、何やら凄まじい爆音が聞こえ……城塞が奇妙な『触手』に覆われ始めている。その近くで……何故か死んだはずのユーゴがいて、城塞の民衆を扇動しているようだ。
ゴウザ : 「あれは……?」
ジューク : 「おい、あれ!」
ユーゴ@GM : 「皆さん。真の自由を勝ち取るためには……本当の諸悪の根源である、ブリスこそ打ち倒すべき敵だという事が、たった今証明されたのです!」とかなんとか。
シーラ : 「……どう見ても、タチの悪いデマゴーグ」
ジューク : 城塞の中とか外に生えてきたものとか窓から見てみる。
GM : 一見「つた」のような触手だが……よく見ると、不気味なピンク色の血管のようなものが浮き出ているのが、見える。
ジューク : 「うわあ……生きてるよあれ」
シオン : イザベリー大丈夫…?
GM : イザベリーは唇を噛み、泣きそうな表情で……変わり果てたユーゴを見ている。
シオン : 「……いりす、ぜふぁー……おにーら」
シオン : 「みんな、どうなったら? かえって、くるら?」
スクウィー : 「ヤバイ空気だけはひしひしと感じてるが、だからってどーしろと」
テンサイ@GM : 「……白竜神さま曰く、『温泉に集え』との事であーる!
ジューク : 「温泉……」
シーラ : 「この状況、と言うことは……最悪の一歩手前までなっている、と言うことで……温泉?」
シーマ@GM : 「温泉って……まさか、あそこかオイ」
ジン@GM : 「でしょうねー」
スクウィー : 「ドラゴン様はこの状況でのほほんと温泉とか」(笑)
シオン : 「か、カザンを信じるら、何か考えがあるらよ」
シオン : 「温泉ならシオン知ってる。バイトしてたことあるらっ」
シーマ@GM : 「しゃーないわね。この際溺れる者はアヒルも掴むってことで!」
GM : シーマおよびティアが《瞬間移動》して、全員ブッバの健康温泉に強制移動(笑)

ジューク : 便利だー!?(笑)
スクウィー : 温泉だー!!


GM : すると当然そこにいるのはスパークのアヒル。そして……温泉に浸かってグーグー寝息を立てている5人の冒険者。
ゴウザ : 「先客ですな」
ジューク : 5人ーーーーー!!!! そうかーーーーー!!!

そこで新兵を待ち受けていたものは――――!!?
え?クイズ勝負?



第5部2話につづく






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