2008年09月05日
2008年09月26日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【第5部】 古代帝国


第2話(前編) VSバイゼンの歴史書

  白竜神だけど何か質問ある?




スクウィー : 前回はたまにはスクウィーの男を上げるつもりが、ますます下げちゃったぜ!(笑)
GM : 上げる気あったのか(笑)
スクウィー : ほら、一度は捨てたけど、やっぱり捨てきれなくって取りに戻るってかっこいいじゃん(笑)
スクウィー : でも、捨てるとこ見られちまった(笑)
シオン : 「かっこよくなんてさせないんだぜ!(笑)」
スクウィー : しまった。はめられた!?(爆)
シオン : もう、あとは下がるだけですね(笑)
GM : ホントに放置されたらどうしようと思ったな(笑)
スクウィー : いくらなんでもそれはない(笑)
GM : * すてました *(プライドを)
ジューク : 魂売るときぐらいのインパクト。
スクウィー : そして拾えなかったんだぜ。地に堕ちちまったんだぜ!
シオン : がんばって最底辺になってください(笑)
ジン : 「(おいで、おいで)」(何)
GM : 邪悪なる魔王が悪魔の囁きを(笑)
スクウィー : 「ちがうー。オレっちはアンタとはちがうんだー!」
ジン : 「(にこにこ)」
スクウィー : 例えば……実力も、ない!とか(爆)
ジン : 「いや、それだと、私以下?(笑)」
スクウィー : orz
ジューク : 両者とも自分から穴を掘っていくのは変わらないわけで。
GM : ジンほどヒエラルキーの低いキャラも……今世紀は生まれないだろうね(笑)
スクウィー : 今世紀ってはじまったばかりなのに(笑)
シオン : すくいーにも、そろそろ蹴る人が必要ですね。そしたらたぶん、ジンを超えてくれるさ(笑)
ジューク : ジュークは蹴るタイプじゃないなー
スクウィー : スクウィーは蹴られるタイプじゃないはずだ。そこはジンとは違うさ!(笑)
シーラ : ……踏まれるタイプ?(何)
カザン : 「かぷ」
スクウィー : 噛まれるタイプだったか……orz

 ジンとスクウィーが底辺を脱却できる日は――――来ない。(きっぱり)





今回の参加メンバー


ゴウザ

シオン(メシスト)
賢者

ジューク
戦士


シーラ
司教

スクウィー
盗賊






カザン
シオンの使い魔

クレース
空間術師

ニイ
忍者

カイマ
魔導師

シーマ
怪盗

ジン
 



◆Scene01◆ 温泉へGo!

 つづきです。


GM : シーマおよびティアが《瞬間移動》して、全員ブッバの健康温泉に強制移動(笑)

ジューク : 便利だー!?(笑)
スクウィー : 温泉だー!!


GM : すると当然そこにいるのはスパークのアヒル。そして……温泉に浸かってグーグー寝息を立てている5人の冒険者
ゴウザ : 「先客ですな」
ジューク : 5人ーーーーー!!!! そうかーーーーー!!!
GM : アリス様、ニイ、カイマ、クレース、ゼファーだ。
シオン : 「あ、あ……みんなぁ!」(ばしゃこーん)
スパークのアヒル@GM : 「ガァー! まだ怪我が完全に癒えていませんのですガァー!
シオン : 「ふえ、みんな起きない…」
スパークのアヒル@GM : 「そのうち目覚めますガァ
シオン : 「はう」
スパークのアヒル@GM : 「浸かってるとあなたも寝ちまいますですガァ?」(笑)
ジン : 「はいシオンちゃん、上がってー」(持ち上げられてる)
ジューク : 「あのー。ディドロやっつけた人がなんでここにいるんすか」
スパークのアヒル@GM : 「戦いの傷を癒しているのですガァー! なんか城塞は今ごっつヤバイらしいのですガァ」(笑)
スクウィー : 「長官、温泉は服のまま入るもんじゃねーってのに」(いそいそと脱衣を始めている)
ジューク : 「うわー俺しらね。20往復ぐらい殺されるぞ」
スクウィー : 「え? いや温泉ってったら入りにきたんじゃねーのん?」(ぬぎぬぎ)
シオン : 裸で浮いてたらシュールというか変態……。
ゴウザ : 裸で浮いてたら、目覚めた後のゼファーとカイマの運命が……。

スクウィー : そういえば、友好的なアヒルを全員すんなり受け入れてるね(笑)
ジューク : テンサイ見慣れればアヒルもアリなんじゃ(笑)
ゴウザ : ははは、街の中であんな触手軍団が暴れてるの見てれば、喋るアヒルくらい(笑)



 第4部のあの引きのあとに繋がるシーンは、どうにも緊迫感に欠けるものであったのでした。





◆Scene02◆ 時をかけるわんこ
白竜神@GM : 『……何とか、間に合ったようだな』 カザンを通して、厳かな声が聞こえる。
シオン : 「かざん…?」
白竜神@GM : 『……しかし、いかな我が時の理を知る者であっても、一度失われた命を再び宿すことは不可能だ』
ジューク : 「バイゼンのことか…?」
メシスト(シオン) : 「いや、おそらくディドロであろう」
白竜神@GM : 『それらもある。何より……やつらの狙いは、ファの存在を消失させることにあったようだ』
メシスト(シオン) : 「曖昧な表現が多いな。最悪の事態が今の状態だとして、『奴ら』とは何だ」
白竜神@GM : 『監視者を……監視していた、者たちだ
白竜神@GM : 『最悪の事態は防ぐことができなかった。いや……最初からそのようになることを仕組まれていたのだ』
白竜神@GM : 『ファは、度重なる激戦で疲弊していたその者たちを救うため……自らの存在を供物とし、彼らに力を分け与えた。それゆえに……』
シーラ : 「……消失」
白竜神@GM : 『ファは、我の助力により、封印された記憶の一部を取り戻し……自らの正体と、役割に気づきかけていた。その矢先に……無念としか言いようがない』
GM : 温泉に入ってる人も適当に目覚めていいが、この声が、いつぞやのツタ笛事件の時の眠れる竜王の声だってことが分かるよ(笑)

シーラ : ……おおっ!(←出した本人)
スクウィー : つながった。


ゼファー : ゼファーは敢えて目覚めさせない(笑)
クレース : うん、すごいめんどくさいことになりそうだ。絶対城塞に飛び出して人助けに行くぞ。
ニイ : じゃあ、ニイは目覚めておこう。
ニイ : 「……話は全部、聞かせてもらった」 代わりに裸のスクウィーが温泉にぷかぷか浮いている。
カイマ : 「……うぉい、これは何があったんだ(大汗)」
ニイ : 「うん。とりあえず始末しておいた」
カイマ : 「…う、うむ。了解(カクカク)」
ニイ : 「私達は、ディドロの計にも、ユーゴ達の計にも、まんまと乗せられてしまったということのようよ……」
シオン : 「チ、我ながら情けない限りだな。あれだけ熱くなっておいて……」

 ジン「かいまー、よくぶじで…(涙)」カイマ「(無言チョップ)」などという微笑ましいやりとりがありつつ、ジュークが一通りサードパーティに説明します。


クレース : 「ファについての話しか理解できんが。つまり……我々の手助けをしたのが原因で何か危うい状態なのか?」
白竜神@GM : 『危ういどころではない。すでに手遅れの事態となっている』
白竜神@GM : 『破滅の復活。それを防ぐための鍵を握っていた二人の人物が死んだ。本来であれば……もはや破滅を食い止める手段は残されていない』
シーラ : 「……本来であれば?」
白竜神@GM : 『我もまた、限定的ではあるが、これまで生きてきた悠久の時代の壁を越える力を備えている』
白竜神@GM : 『我は破滅、そして破滅に対し助力をなす忌むべき者どもを抑えねばならぬ。出来うる限り、来るべき絶望の結末を先延ばしにするために……逆に言えば、今の我がここに留まりできる事はその程度だ』
ティア@GM : 「でも、やっぱり……わたし達が望んでいる能力を、白竜神は備えているわね」
メシスト(シオン) : 「過去に行き、歴史を変える――もしくは、解決できるだけの材料を得てくるしか、無い。のか?」
ジューク : 「ほとんど事情がわからんが、聞けば聞くほどそれしかなさそうだよな……」
ニイ : 「ふう。……私達がそこへ行けないと言うのであれば(スクウィーを一瞥)、彼に任務を遂行してもらうしかないわね」
シオン : 「カザン。シオンたち過去にいきたいの、そいで、ディドロにお話聞くの」
白竜神@GM : 『……話は全て聞かせてもらった。我も多大な代償を払わねばならぬが、望みを聞き届けよう』
シオン : 「ごめんね…」
カイマ : 「ま、待てよ。シオンにそんな危険な真似させられるか…、つぅっ(グラリ)」
ゴウザ : 「ととと、あまり無理をされては、体に毒ですぞ」
白竜神@GM : 『ファの記憶から……この世界より、「帝国」の時代へと飛ぶ道標はすでに、我の魂の中に刻まれている』
ニイ : 「それは……ファもその時代から来た、ということ?」
GM : ファがどの時代から来たのかは分からない。でも確実なのは、彼女は別にタイムスリップしてここに来た訳ではないらしい。
GM : 妖精の世界に引きこもっていれば、浦島太郎状態も楽勝で再現できるわけだが(笑)
白竜神@GM : 『時の壁を越える為には、我もまた越えるだけの命を贄に捧げなければならない』
シオン : 「カザン、しんじゃうら!?」
シオン : 「それはダメら! 中止らよ!」
白竜神@GM : 「心配は要らぬ。我は悠久の時を生きた白竜」
白竜神@GM : 「人の定命など及びもつかぬだけの生命を備えている。シオン、そしてシオンに近しき者たちを送り届ける程度は造作もない事よ」
白竜神@GM : 「無論我とて、不老不死という訳ではないが、な」
シオン : 「(うるうる…)」
GM : カンタンに言うと1年さかのぼるごとに1年寿命が縮まるんだと思いねぇ。

ジューク : 減って『ああ私もあと1000年足らずの命なんだなあ』とかため息つきそうな雰囲気。





◆Scene03◆ 【適当】白竜神だけど、何か質問ある?【RPG】
GM : ところでシーラさん。シーラさんのGMの回に出てきたドラゴンに付き従っていた女性は名前なんでしたっけ?
スクウィー : レシャティーアでした(笑)
ジューク : 早い。
ゴウザ : 出した本人が忘れてたのに(笑)
シーラ : 忘れまくってましたよ(笑)
GM : すごい名前だな(笑)

******

げ〜むますた〜 : レシャティーアは皆を送り……再び守人に戻る。王が目覚める日まで……
カイマ : 目覚めるのかよ(笑)
げ〜むますた〜 : さあ? 千年もすりゃ目覚めるかもよ(笑)
ナギ : 遠すぎる(笑)

******


スクウィー : けどもう目覚めてる(笑)
シオン : あのドラゴンが、犬となって目覚めたのか…
スクウィー : そう、犬となって……オレの頭に噛み付いている
カザン : 「がうがう(笑)」
ジューク : シオンのスカート食ってた竜が知能付けたもんだ。
スクウィー : ヤな意味で気に入られちまった気がするorz
ジューク : 「保存食か…」
メシスト(シオン) : 「ククク、既にほねっことして認識されているようだ
スクウィー : 穴掘って埋められるのかよっ
シオン : 「毎日食べたいほねっこ!」
白竜神@GM : 『さて。君たちには過去に飛んでもらうわけだが――――その前に何か質問ある?』
スクウィー : 頭の上でかみかみしながら仰々しく言われても(遠い目)
カザン@GM : 「がうがう」
シオン : 「…カザンは、今までどおりカザンら?」
白竜神@GM : 『……ほとんど今まで通りだと言っている』(笑)
シオン : 「よかたー。なでなでしていーらー(笑)」
カザン@GM : 「ががうがう」
シオン : 「はういー(すりすり)」

シオン : 人格。別なんだな(笑)



 さて、そんなわけで、質問タイムです。


ジューク : 「あまりの状況に、何がわからねーのかもわからねー」
ゴウザ : 「ふと思ったんですが、過去に行った時に我々の所持金は使えるのでしょうかねえ……」
白竜神@GM : 『……たぶんオッケーなんじゃね? だそうだ』(笑)
ゴウザ : 「すばらしくアバウトですな。さすがはシオンちゃんの飼い犬」(笑)
シオン : 「いいこらー」
カザン@GM : 「がうがう」
シオン : 威厳が一気に無くなっていくぞ!
スクウィー : 「オレっちから見たら最初からねーってば」
メシスト(シオン) : 「食ってよし」
カザン@GM : 「がるるるるぅ」
白竜神@GM : 『ナメた事ほざいとるとケツの毛一本残らずむしり取るぞワレぇ! だそうだ』(笑)
スクウィー : ピギャー!



◆Scene04◆ 【適当】白竜神だけど、何か質問ある?【RPG】 2スレ目
メシスト(シオン) : 「しかし、具体的に何をすればいいのだろうな…」
ジューク : 「そうだよなー、行ったところで何をどうすればいいんだか」
白竜神@GM : 『……ディドロのいた時代。古代帝国』
ゴウザ : 「ディドロ殿を見つけて、破滅の封印方法か倒し方を教えてもらえばよろしいのでは?」
白竜神@GM : 『その時代にて……うん、話が早くて助かる』(笑)
メシスト(シオン) : 「がくっ」
白竜神@GM : 『我は時間を操る力を持つが、時間そのものを認識する術を持たない』
白竜神@GM : 『ディドロの時代に、破滅が誕生したのは間違いない。それがいかなる存在なのか……それを見極めて欲しい』
シオン : 「シオンたちが原因わかたら、あとはアリスたちがなんとかしてくれるらね!」
スクウィー : 「過去に行って原因ごと全部ぶっこわしたら破滅が現われない……なんて都合のいいわけには……いかねーんだろーな、やっぱ」
ジューク : 「外の様子見てるとそれが一番いいよな」
ジューク : 「でもそれやっちまうと、今の俺らがこのこと覚えてねーような気がする」
スクウィー : 「タイムスリップもので歴史が変わると変わる前のこと忘れちまったりするんだよナー」
白竜神@GM : 『それについては心配無用。その本がある』
GM : 白竜神が示したのは、バイゼンの歴史書だ。

ゴウザ : なるほど、本を埋めておいて、再びさわれば記憶が戻って、計画通りニヤリ。となるわけですな(笑)
白竜神@GM : 『つっこまんぞ』


メシスト(シオン) : 「歴史が変わると記述そのものが変わらんか?」
白竜神@GM : 『……変わる。だが我らは変わった事を認識できる。忘れることはない』
スクウィー : 「おー。そりゃすげーな」
シーラ : 「……たとえば、変わる前の歴史を私たちが書き記していた場合は?」
白竜神@GM : 『どっかに埋めてたら出てくるかもしれぬな』
スクウィー : そんで掘り出したらともだちマークの旗
白竜神@GM : 『このマークを俺たちの手に取り戻そう』
白竜神@GM : 『……じゃなくてだな』
スクウィー : 「いやー、なかなかノリいーじゃねーかカザンのくせに」(笑)
白竜神@GM : 『……ちなみに我が、変わる前の歴史を忘れることはない、と断言できるのには理由がある』
ゴウザ : 「すでに歴史が変わったことがあるのですか?」
白竜神@GM : 『……その通りだ』
ジューク : 「そうなのか!?」
白竜神@GM : 『何者が何の目的で行ったかは分からぬ。だが……古代帝国の歴史は、過去に改ざんされた形跡があるのだ』
シーラ : 「改竄された箇所はわかるんでしょうか?」
白竜神@GM : 『我は残念ながら、時間は操れてもそれを認識することができない』
白竜神@GM : 『汝らの目で、確かめてもらうしかない』
ジューク : 「あー…あのさ」
ジューク : 「俺らのほかにも誰かそこに行ってるってことだよな」
白竜神@GM : 『……そうなるな』
ジューク : 「そんなことできる奴がいるんだな……」
メシスト(シオン) : 「聞きたいのだが。俺達がこれから行くのは改ざんされた後の歴史か?」
白竜神@GM : 『そうなるな』
白竜神@GM : 『汝らの働きかけ次第で、ゆがめられた歴史を正す事ができるやもしれぬ』
シオン : 「間違い探しら!」
白竜神@GM : 『あるいは、よりよい未来を作ることも可能やもしれぬ。具体的に言うとバックトゥザフューチャーとかいう映画のように』(笑)
ゴウザ : 「ははは、それは随分と希望が出てくる話ですな」
スクウィー : 「歴史を修正して元に戻すってのも重要かもしんね、っと……え? 誰が? オレが? オレたちが? うそーん」
白竜神@GM : 『……さて。他に何か質問は? なお、おやつは300Gまでだ。バナナはおやつに含まぬ』

スクウィー : 最近テレビ効果でバナナ売ってねーんだよ!
シオン : だいえっと(笑)



 そんな頃のセッションでした(笑)





◆Scene05◆ バイゼンの歴史書
白竜神@GM : 『なお、汝らの希望する時代を言ってくれれば、大体その当たりの時間にお届けするよ』(笑)

 とはいえ、どこの時代に行き、何をすれば良いのか。
 あまりにも雲をつかむような話です。


白竜神@GM : 『……と、帝国の歴史については、そのバイゼンの史書に大体のことは記されている』
ティア@GM : 「バイゼンが残してくれた帝国の歴史書を探っていたら、わりかし気になる記述が結構見つかりました。中にはあのディドロについての文章もあります。何かの役に立つかもしれません、目を通しておいて下さいね!」

 新兵パーティは、まずはバイゼンの歴史書を紐解くことに。
 以下は、実際にゲーム前に開示された歴史書の情報です。


《 白竜騎士団心得 》
「兵士たる者、死地を恐れることなかれ。
 騎士たる者、人を欺くことなかれ。
 城兵たる者、自ら死を選ぶなかれ。
 僧正たる者、要らざるものを捨てるべし。

 女王たる者、主の言葉に背くなかれ。
 王者たる者、しもべを選び統べるべし」


《 徴税官の執政 》
 賢明にして偉大なる皇帝陛下は、ショカの進言を退け、戦費調達のための徴税の任を、宰相セシロ=ゼに与えられた。
 セシロは兵や民に徹底的な選民思想を施し、戦におけるありとあらゆる略奪を是とした。侵略された国々は後々まで重税を課せられ、戦争終結後もそれは変わらなかった。
 帝国のあらゆる領土から財が集まり、帝都は空前絶後の繁栄を迎え、この世の楽園が出現した。しかし辺境はこの後不遇の時代を迎え、反乱の芽が乱立する礎となった。

《 将軍の武勲比べ 》
 ついに敵国を討ち果たす時。敵国の王都に進軍するは二人の将、エン・コーリーフォンである。
 二人はいずれが先に王都に到着し、占領できるかを競い合った。
 エン・コーは「暴将」と呼ばれ、万夫不当の武勇と残忍な性格でもって、歯向かう者はおろか降伏した者まで、女子供であろうと皆殺しにした。
 逆にリーフォンは思慮深く、敵であれ恭順する者は手厚く遇した。しかしながら無類の戦下手で、エン・コーとの競争には勝てず、第一の武勲を奪われてしまう。半年後には何者かに襲われ、失意の内に息を引き取ったと言われる。

《 5年おきに現れた不死の軍団 》
 15年に渡り続いた統一戦争のうち、3度だけ姿を現した帝国最強の軍団があり、俗に「不死の軍団」と呼ばれた。
 5年おきに現れた彼らは、いついかなる時も全く外見が変わらず、戦場においては鬼神のごとき強さで戦い、誰一人死ぬ事なく勝利したとされる。しかしながら3度目の戦勝後、後の世の人々は「不死の軍団」を目にする事はなくなった。

《 宮廷詩人の選出 》
 帝国においては5年に一度、宮廷に仕える第一の詩人を選出する催しがあった。
 詩人といっても常に帝都にいる訳ではなく、戦時には戦場を渡り歩き間者の任を行う者もあった。戦争が始まって10年目の宮廷詩人として選ばれたのはディドロという名の男で、前任のJアーンを破りいたく皇帝陛下に気に入られたという。しかし任期2年半ばにして、極秘の任を受けて後、二度と戻らなかった。ディドロの恋人もそれをひどく悲しみ、瞳となって夜空に消えたという。

「ゲーム的な解釈」
 PCたちは白竜神の助力によって、過去の古代帝国へと赴き、歴史の綻びを見極め、修正しなければなりません。歴史が変化した場合、現在の城塞の状況も変化する可能性があり、それにより絶望的な現状を打破する可能性も見えてくるでしょう。
 帝国のどの時期に向かうかはある程度任意にPCたちで決めることができ、またPCたちには以下の特権があります。

・城塞側に残った冒険者たちは、バイゼンの史書を通じて変化した歴史を認識できる。
・帝国に向かった冒険者たちは、カザン(白竜神)を通じて1日1回だけ城塞側と定時交信が行える。
・PCたちはいつでも、フラグを変化させた後の歴史がどうなるかの「幻視」を見ることができる(フラグのオンオフは任意だが、基本的にオンをオフにするだけで、オフをオンにはできない)

「その他補足」(省略)


 ……歴史のお勉強会が始まりました。


スクウィー : 「んーどれどれ。《 白竜騎士団心得 》《 徴税官の執政 》 《 将軍の武勲比べ 》 《 5年おきに現れた不死の軍団 》 《 宮廷詩人の選出 》 「ゲーム的な解釈」 ……むずかしー!」
ジューク : 「最後は違うぞ!?」(笑)
スクウィー : 「おんや? こりゃ取説の方だった」

 ……大丈夫なんでしょうか、こんなんで(汗)






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