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仕事中 帰り道で急ブレーキ
絶対追突されない 俺しか走ってないヨ。
田舎道に
突然現れた 「高床式」
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役目が終っているのは 一目でわかるけど
何の建物だろう・・・
こんな古い建物に 不釣合いなコンクリートの基礎
公共施設の匂いがしますが
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回り込むと
周りの景色を圧倒してその建物だけ暗い・・・
ウソです
怨念とかじゃない
単に写真が下手だから
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加工すると どうよ!
まるでじいさんのアルバムじゃん
ついこの前撮ってきたのに・・
自分が21世紀のヒトか自信が無くなります
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あ これまたでっかいコンクリの貯水槽・・
すごいな・・と思いながらシャッターを切っていたら
少し離れた畑から 「こんにちわ」と老人の声が。
あ!お邪魔してます と返事をすると
新聞のヒトですか?
と聞かれて 所在無くなります
ツナギ服だもん・・・俺。
「いえ・・何か変わった建物だなと思って
ただ写真を・・・すみません」
「いや謝る事は無い アハハ
これはねぇ 昔の海軍の施設なんだ」
「ええええ! それで立派なんですね」
「あぁ ミナト病院が 昔は海軍病院で・・
ケガした兵隊さんに温泉に入ってもらうために
ここで出た温泉をパイプで送って・・・以下略」
「そうなんですか・・・すごいな・・・
かなり遠いですよね ココから ミナト病院って」
「いやー
海軍省もそんなに予算があったはずは無いんだけどねぇ」
「あ!(ケータイ鳴る) 仕事中ですんで また来ます」
「いつでもいらっしゃい^^」
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ネットで知り合った友人と
トントン拍子で話が進みます
「例の芸人のライブを見にいかないか」
「おう イイなぁ 俺チケット予約しとく^^」
新潟と静岡から
東京で待ち合わせ
無謀です。
流線型のくせに鈍い電車に乗って上京
散々苦労して新宿駅で初対面した彼は
なんてオシャレな格好だ 卑怯な^^
チャットでしか見たことの無かったヤツが
目の前にいる・・・
がっしりと握手して
例の神社に参拝しようじゃないか
首相になってから参拝すると周りがうるさいし
と言う話になったのですが
どうやって行ったものやら
二人ともちんぷんかんぷん
結局タクシーに乗り込んで
二人ともホッとします
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俺ら2人は田舎者です
東京は大変でぇ みたいな話しをすると
ドライバーさんは
「俺も栃木から出てきて・・やっぱ東京は大変ですよ」
捨てた故郷と東京砂漠の話を。
エアコンの冷風がホッとさせてくれます
お客さんはどちらから?
と聞かれて
俺ら二人インターネットで知り合って
いまから東京見物!
と言うと
栃木出身のドライバーさんは急に口数が減ってしまいます
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ついに来ました Y国神社
参拝して 交通安全ワッペン(磁石でいつでも取り外し可能)
を分けていただきます
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実はこっちがメインの目的で
隣の博物館で
零式艦上戦闘機とか
急降下爆撃機 彗星
鎧 刀 銃 大砲
などを観覧します
オトコ2人で へーとか言いながら・・・
廊下には 隣の神社に祭られている「神様」の写真が延々と
そっちはノーコメントの方向で。
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出口近くに置いてある ゼロ戦
何回見てもカッコイイ
俺が中学生の時「零戦燃ゆ」って映画が公開されたのを
なぜか思い出してしまいました
金返せ〜と言いたくなる駄作なのですが
ハヤミユウって女優さんが
「このままじゃいけない」と劇中のセリフ
CMでも
「このままじゃいけない」と
映画本編では
ゼロ戦のプロペラが
「芯が出ていない」ので
プロペラが首振ってます
どっかに飛んで行きそうです
ぜひお奨めの一本
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帰り際 神社を周回したら
相棒S氏が
怪しいモノ発見
「ドリアン会って・・・
もっこく植えてるし・・・」
突っ込みどころ満載。
俺は全然気がつかなかった・・・
観察眼に感心しきり
そんなこんなでY神社を後にします(了)
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雨の中 富士山のふもとで
何度も道に迷って
地元のにーちゃんに尋ねても
「戦車っすか?」と笑われるばかり
やっとたどり着いた 若獅子神社
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戦争中は
ここで戦車の訓練をしていたとの事
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立派な神社に
慰霊碑や卒業名簿のモニュメントが
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境内の一角にひっそりとたたずむ
真っ赤に錆びた鉄の塊
会いに来ましたであります・・・ 戦車殿
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雨ざらしで 相当痛みがはげしいようです
すこし小さな印象は
靖国神社に展示してある兄弟分を見た時の事を
思い出させます
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無数に残る弾痕が生々しくて
しばし無言
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装甲25ミリ・・・・・
俺だったら乗りたくない
当時は誇らしかったのかもしれないけど。
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お疲れ様でした どうぞ安らかに
これからも日本をお守り下さい
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若獅子の塔に礼をして帰路につきます(了)
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