初めて迷子になった時の事を
わりと鮮明に覚えているのは
あまりにもショッキングだったからなのかも
幼稚園児?の俺様は持ち前の好奇心で
遊園地の関係者以外立ち入り禁止地区に迷い込み
そこで人生最初の 「双子の大人」を見た
同じ服着た そっくりなオッサンがなんか言ってる
なんだか急に怖くなって
気がついたら両親がどこにもいない
わんわんと泣き出したけど
すぐに母に会えて とても安心した気が。
そのあとは 嫌な事を音速で忘れて
様々な乗り物に乗って 上機嫌
そのあと サーカスをホールで見た。
猛獣や綱渡りの曲芸の後
手品師が現れ
観客を無作為に指名して
ヘンな箱に閉じ込めて火を放つ
別場所の箱からその観客が出てくる間 ずっと
「あ! アノひと さっきの同じオッサン!
二人おんなじ顔のオッサン!
燃えた!
フタゴ! フタゴだよって言ってた!」
と 最初から最後まで絶叫した
皆俺を見ていた。
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