「延々と天カスをつくり続ける」 と言うアルバイトを
中学生の頃 頼まれた俺は
時間を返せ！
やる前からそんな気分
天カス。
本来は天ぷらを揚げる時に生まれる副産物だけど
お好み焼きや うどんに入っているのを見て
捨てるのが勿体無いから入れてみた 結構美味い
と 偶然生まれたはず と のんきに考えてたのだが
良く考えたら 天ぷら屋さんなんて そんなに数多く無い
天ぷらを作れないそば屋さんでも
「たぬきソバ」 には天カスがかかっていた
で やっぱり天カスだけを作るヒトがいた訳だ
社長さんに 要領を説明される
「この鍋に こうやって このボールから垂らして
浮き上がってきたら このアミですくって この容器に
火加減とかは自動だから。
油は180度ぐらいあるかヤケドしないでね」
はい
ジュー パチパチ
あまりにもやりがいが無くてその日で逃げた。
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