学級懇談

 ただの話し合いだけで終わる学級懇談ではせっかく休みを取られて参加されている保護者の方に気の毒に思います。できれば,何か子どもたち一人ひとりの成長や学級経営の具体的な内容を分かりやすく伝えたいものです。
 今まで私の行ってきた懇談の中の「イベント的」なところを紹介します。
 もし使えると思えるものがあったら次回の懇談で試してみて下さい。 

  1. 参観日の授業の最後10分を使って親子百人一首大会をする。
  2. 子どもの作ったHPをプロジェクターで紹介し,自分の子が作ったページをプリントしておきそれぞれの親に渡す。
  3. 事前に全員のビデオレターを撮っておき,それを流す。内容は,
    • 教室の黒板の前に三脚でカメラをセットする。
    • 子どもが一人ずつ後ろの戸を開けて走ってやって来る。
    • カメラの前で止まり,礼。
    • 家の人の名前を出し,
      • 「・・・ありがとう。」
      • 「・・・ごめんなさい。」
      • 「・・・だから,大好きだよ。」
      • 「・・・すごいね。」
      • 「・・・頑張ってね。」
      等の語尾で終わるメッセージを言う。
    メッセージの内容は親全員の中で聞いても問題にならないようなものに調整しておく。
  4. 各教科の子どものノートを事前に集めておき,教科ごとにノートの整理について気をつけているポイントの説明をした後,そのノートだけを配る。(一度に全部配っておくと,みんなばらばらにいろいろな教科のノートを見られて,こちらの説明を聞いてもらえない恐れがあるため。)私が実際に行ったのは,
    • 「漢字練習帳」・・・練習の仕方の説明,間違った字を書いたときのやり直しのさせ方の説明。
    • 「漢字テストノート」・・・毎時間行っていること,違った場合のドリルへのチェックの仕方,見開き2ページのうち4分の1ずつ使っている説明。
    • 「国語ノート」・・・通し番号をつけて発問を写し,各自の意見を書き込んでいる様子,字の丁寧さとまとめ方。
    • 「算数ノート」・・・ノートの左側に一本の線を引き,その左に必ずページ番号と問題番号を書いていること。必ず1行ずつ空けて書いていること。式は左,筆算は右側,答えには下線を引いていること。ぱらぱらとめくってみて,すっきりと整理してあることが分かるノートであること。
    • 「社会ノート」・・・赤,青,黒の3色を使い分けていること。かっこ,矢印,吹き出しへの感想等のパターン作りをしている説明。赤と青は経済性を考えて,色鉛筆では折れやすいのでボールペンにしていること。
    • 「理科ノート」・・・市販の理科ノートの使用方法の説明。
    等でした。
  5. 親に直接言えないことを子どもたちにメモさせておき,懇談で発表できるものを紹介する。実際にあったのは,例えば
    • 「お母さんへ  今朝きげんが悪くて,お母さんにあたってごめんなさい。」
  6. 小学校と中学校での成績の違いについて。「小学校では単元毎にテスト,評価をして,それらを基に成績をつけている。中学校では中間までまとめて学習し,一斉にテスト,評価を行うので,思い出すための試験勉強を各自がしていないと,小学校の時とひどく違う評価になってしまうことがあること。」
  7. 朝会,夕会に話している「先生から」の話の内容の紹介。
  8. 図工で描いた絵の説明。
  9. ある1日の教室での様子を子ども一人ひとりの名前を時々出しながら説明していく。
  10. 朝食(米食)をしっかり食べてくることが脳の活動にどれだけ影響しているかという資料を渡して説明する。
  11. 家族川柳を事前に書かせておき,紹介する。
  12. 家族あてに描いた絵手紙を渡す。
  13. 家族を動物や物に例えて,良いところの紹介を事前に書かせておく。例えば,「お母さんはニワトリに似ている。早起きだから。」等。
  14. 家の人にほめられて,今でも覚えている言葉の紹介。
  15. 体育でハードル練習をした時や,KK式で新出漢字の学習をしている場面を撮ったビデオの紹介。
  16. 算数教具の使用方法の説明。