トップページ > 翻訳会社の社長ブログ > 第7回:翻訳者への道 ~表現力~
IT・技術翻訳の翔訳会社【斉藤翻訳事務所】
とくに英文和訳の場合、表現力の有無は非常に大切なポイントです。
実は、翻訳業界では、翻訳者は25歳以上でないと雇用しないという不文律があるのです。逆に言えば、どんなに優秀な学生であっても、25歳以下では、表現力が不安定であって、翻訳者としては使えないということです。
実際、学生の方の翻訳を読んでみると、話言葉(はなしことば)で訳されており、書き言葉(かきことば)になってないことがよくあります。
やはり、社会人になって会社に就職し、社内の稟議書や通達書などのビジネス文書に目を通していくうちに、だんだんと書き言葉が身についてゆき、手堅い文章を書けるようになっていくのでしょう。そして、この力は、年をとればとるほど、磨かれていくのではないかと感じています。
20年、30年社会人としてビジネスの修羅場をくぐり抜けてきた人たちの表現力は大したものなのです。ですから、そういう意味においては、中高年の人たちの方が、翻訳者になりやすいのではないかとも感じています。
現在では、日本人の平均寿命は80歳ほどになってきたのですから、60歳で会社を定年退職した後、20年間も何もしないのは、非常にもったいないことです。表現力、文章力に自信のある中高年の方は、是非、翻訳者としての第2の人生にトライしていただきたいと思う次第です。
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