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第16回:翻訳学校について ~その4~

翻訳学校に通うことは、文芸翻訳を目指す方にとっては、世に出るための非常に良い方法のようです。

私は、翻訳学校で技術翻訳を教えていましたので、あまり関係なかったのですが、文芸翻訳の世界では、翻訳学校の講師に認められて、まず下訳の仕事をもらい、そこから頭角を現していく方法が一般的なのだそうです。

確かに、文芸分野での新進気鋭の翻訳家は、ほとんどが翻訳学校出身の感じです。下訳は料金が安いのは難点ですが、それでも一応、お金をいただいて翻訳できるのであり、これを何年か続けているうちに、出版社を紹介してくれたりするのだそうです。

文芸翻訳で世に出るためには、このようなコネがないと、いくら一人でがんばってみても、なかなか難しいのかもしれません。

ただし、このような声がかかる翻訳者になるためには、その翻訳学校の上級コースを優秀な成績で卒業していることが最低条件ですので、基本的には、翻訳の実力がないと、声もかけてもらえないという感じではあります。

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