トップページ > 翻訳会社の社長ブログ > 第28回:Newsweek が読めない
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現在、上智大学の名誉教授をされている渡部昇一氏が、英語学者なのに Newsweek が、すらすらと読めないことを恥ずかしく思っていたという文章を読んだことがあります。
当時、渡部氏は、30歳を過ぎた頃で、ヨーロッパ留学を終え、英語で文法書を発刊されて、日本に凱旋帰国をされたころでした。この文章を読んだときは、渡部氏の正直な態度に敬意も感じましたが、あらためて英語の奥の深さを感じた次第です。
ここにあるのは、何と言っても語彙の壁です。
Newsweek などは、10万語の語彙力がないと、ネイティブであっても、すらすらと読めない感じです。通常の日本人の英語使い(翻訳者や通訳者など)の場合、語彙は2万程度といわれていますから、とても歯が立たない感じなのです。
そして、語彙に加えて、日本語の知識自体も必要だと感じます。
すなわち、日本語の新聞(朝日や読売など)の国際欄を読むことができなければ、Newsweek や Times など英字新聞を読めるわけがないということです。このようなことを考えると、英語力の習得とは、突きつめて考えると言語に関係のなく知的な努力の賜物という感じもします。
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