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第30回:渡部昇一先生のこと

今週は、上智大学の名誉教授をされている渡部昇一氏について、もう一つエピソードをお話いたします。

渡部先生は、出身は山形県であり、山形の旧制高校の英語の先生を非常に尊敬されていました。そして、上智大学の英文科に入った最初の夏休みに郷里に帰って、先生のお宅を訪れたとき、英語の「nowadays(今日では)」について、a(単数)が入っているのに、「なぜsが付いているのか」と質問され、答えられなかったそうです。

上智大学の英文科の先生に聞いて回っても誰一人こたえられなかったそうなのです。そして、英文法の本をずうっと探しても答えが見つからなかったそうですが、1~2年経ってから細江博士の「英文法汎論」の中に、ようやく見つけたという喜びが書いてありました。

Nowadaysのsは複数形のsではなく、名刺を副詞に変えるsだったのだそうです。

私は、このエピソードの中に、渡部先生の偉大さを垣間見た感じがいたしました。大正時代に出た英文法の本にまで遡って文法を確認する姿が神々しく見えたのです。

我々も、このような探究心を常にもって、翻訳に当りたいものだと思う次第です。

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